<2回目の車検です>
早いもので、コルドバンクスは2回目の車検がやって来ました。
前回車検時の指摘項目と変化点です。
1、リアブレーキ制動力不足
2、タイヤサイズUP(アルミホイール化)
No.1の制動力不足に付いては、この2年間考え続けて来ました。
その結果、仕様的にリアーホイールシリンダーに掛かる液圧が低い。
通常トラックの場合、空車時と積載時の荷重が大きく違う為、リアーホイールシリンダー液圧は積載荷重により自動的に変化させる装置が付いているのですが、カムロードには装着されていません。
更に小生のコルドバンクスには、ABS装着ですからリアホイールシリンダー液圧は減衰傾向なのです。
No.2のタイヤサイズUPの影響は、ヘッドライト光軸とスピードメーターですね。
整備と合わせ、順番を追って説明して行きます。
【リアーホイール廻り】
先日、左側リアドラム取り外し点検をしたばかりですが、再度分解確認を行います。
車検整備と成りますと、フロント、リアと合計4本のホイール脱着を伴いますから、ここはエアーツールのお世話に成ります。
エアーツールを使用しますと、やはり作業は捗りますね。
(*^_^*)
ブレーキドラムはハブに張り付いていますから、8mmボルト(赤丸部)をねじ込み抜きます。
コツは並行に引く事が重要ですね。
またサイドブレーキは、解除しておきます。
輪留めも忘れず入れておく事が重要です。
左側は先日、点検で清掃したばかりですが、ドラム内にはブレーキライニングの摩耗粉が堆積しています。
バックプレート側は清掃したばかりですから、綺麗な物です。
軽く点検しブレーキドラムを取付ます。
矢印のホイール取付面には、赤錆びが多いようです。
ホイール締付けトルク安定化の為には、錆び除去が必要ですね。
但し、この取付面が錆びるからと言って塗装してはいけません。
ホイールはドラム面に対し、メタルタッチがトルクダウン防止に効果的なのです。
ドラム面は真鍮ワイヤブラシをドリルに取付、磨きました。
ハブとホイールボルト部は、真鍮ブラシで錆び落としです。
次にリアホイールハウス内部を防錆塗装します。
車検毎に塗装していますから案外、綺麗ですよね。
塗料は何時もの3本 500円の安物ラッカースプレー黒です。
尚、塗装時にはゴーグルは必需品ですよね。
特にメガネを使用されていますと、飛沫がレンズに付着し後々困った事に成ります。
また、マスクも装着された方が良いでしょう。
ホイールハウス内を塗装しました。
赤矢印、丸部のビルダー装着フレーム部は特に防錆が弱いですから、入念に塗装します。
ここで、左側リアーホイールを外しましたから、スペアタイヤの空気圧を点検します。
今回で車検も2回目ですから、丸4年間は空気圧を見ていませんからね。
キャブコンのスペアタイヤ降ろし方法は可也特殊ですから、自車の降ろし方法は確認されておいた方が良いかと思います。
コルドバンクスの場合、左側リアーホイールを取り外さないと、スペアタイヤを降ろす事が出来ません。
赤丸部がスペアタイヤクレーンですね。
初めて車載工具を開きます。
このハンドルを使用し、スペアタイヤを降ろします。
これを見ますと、左側リアーホイールはパンクしようが、仕舞が取り外しを要求されます。
ハンドルを回しますと、スペアタイヤが降りて来ましたので、エアーを補充しておきました。
同様に右側リアーホイール廻りも点検、塗装を行います。
【フロント廻り整備】
外したフロントホイールを車体下に入れていますが、黒塗装時に飛沫がアルミホイールに飛び付着しますので要注意です。
馬をかましている場合は、車体下に入れる必要は有りませんね。
センターホイールキャップがハブ側に付いていますが、ハブリング効果が大きい事が分かりますね。
センターホイールキャップのハブ外周への当り状況です。
内部に水滴が付着しています。
フロントハブ廻りの錆びも多いようです。
真鍮ワイヤーブラシでしっかりと磨きました。
左側フロントキャリパーのパッド残り代は、約4~5mmあり継続使用可能なようです。
フロントホイールハウス内の塗装完了です。
右側、リアーホイール廻り、フロントホイール廻り、リアーの床下まで点検、給脂、塗装を行い本日はここまでとしました。
尚、右側フロントキャリパーのパッドが摩耗していたのですが、車検終了後に交換とします。
どうもカムロードのブレーキは弱点のようですからね。
パッド摩耗は、少々早いようですが、これに付いては別途記事UPします。
2日目はリアー床下塗装から始めました。
エントランスの階段部分のフレームは、ビルダー追加部分ですから入念に黒塗装します。
メインバッテリーBoxもビルダーが移動していますから、溶接部に錆びが浮きやすいようです。
【フロント床下廻り】
エアコンのコンデンサーフレームは、トヨタ製ですが溶接ビード部には錆びが浮き安いですね。
次に重要な物を発見してしまいました。
サイドパネル取付ステー締付けナットが脱落しているのです。
ナット座面は赤錆びが浮いていますから、可也以前に脱落した模様です。
今日まで気が付かなかったのが不思議なほどですね。
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大型の平ワッシャと、緩み止め座面付きフランジナットで締付けました。
ミッション廻りは、相変わらずオイル漏れ、滲みも無く綺麗なものです。
ホント良く出来ています。
その後、川原まで一走りしホイールのフィティングを図ります。
そして増し締めしますと、やはり1/8回転前後の増し締めが出来ます。
そして、リアーブレーキ調整を行います。
ドラムブレーキには、ブレーキライニングとドラムのクリアランスを自動的に調整する装置を内蔵しており、これを利用しクリアランスを最適に調整します。
この辺りのウンチクは、明日にでもお話します。
その後、灯火器の点検を行い準備は完了しました。
長く成りますので、この後の車検状況は明日にでもUPします。
それにしても腰が痛く、マッサージ機に掛かりきりです。
(@_@;)
うちのは3回目の車検を受けましたが、毎度カムロードのリアブレーキ制動力不足は気になりますね。
ジル520はスペアタイヤはそのまま外せますが、タイヤハウスの形状が違うのでしょうか。
総てユーザー車検でしょうか?
リアブレーキ制動力では、毎回泣かされます。
ブレーキテスター上で直接タイヤは見えないのですが、ホイールがロックしないようです。
リアーホイールシリンダー液圧設定が実車要件とアンマッチのようですね。
カムロードはキャンカー専用シャーシですから、もう少し工夫が有っても良いと思いますね。
世界のトヨタですと簡単に出来そうなのですが・・・・