こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

見えないところでしっかりと・・・球根に見習う

2020年11月12日 | ガーデニング・菜園・花・緑
この冬一番の寒さ、とのこと。今朝の鎌倉は8度。たしかに寒かった。空気の入れ替えのために開けてある電車の窓が恨めしい。
天気がいい日には一度はお日様を拝みたいところだが、神奈川東京、朝のうちは曇りがちのようだ。いったん病院に入ってしまうと、夜まで外の空気には触れることはない。昼間は太陽が顔を出して暖かい1日になったようだけど、帰りには真っ暗。だから朝の天気予報、私にはあまり関係ない。

ひと月ほど前から、医局のデスクでミニチューリップの水苔栽培をしている。園芸店を訪れた時、そこでやっていた水栽培を見て、これならと挑戦することにしたのだった。家で水苔を作って、病院に器を持っていって、球根を3、4個ずつ植えた、というか置いた。球根をこうやって育てるのは小学生三年生ごろにやったヒヤシンス以来だ。もしかしたら、子供達が家で育てたかもしれないが定かではない。

私の机は窓際にあって真南を向いている。窓越しには公園の林が見えて、このところ紅葉が美しい。日中は窓ガラス越しとはいえ、陽の光がたっぷり入ってくる。たっぷりどころか、暑くて困るほどなのだが、植物の成育には問題はないはず。問題ないはず、というのは入職してすぐに置いたフランスゴムの木がカイガラムシにやられて大変なことになったというのがあったから。この木は家に持ち帰って鉢増しして毎日水をたっぷりかけていたら元気になった。もしかしたら、園芸店にあった時点でカイガラムシが付いていたのかもしれない。

しばらく前から、ガラスコップのほうでは、根が随分と伸びてきているのがよく見えるようになった。ヒヤシンスを思い出したら驚くようなことではないのだが、上から見ていると何も変化がないので、その差に驚いた。見えないところで、まずはしっかり根を張って、そこから芽を出していく。当たり前のことをしっかりとやっている。
そんな姿を見ると、遅まきながら、私も球根のように生きていこうと考える。たとえ、60近くなっていまさら何をと言っては何も始まらない。今からでも蓄えることができるだろうし、そこから新たに出発することなどやろうと思えばできるのだから。
今が一番若いから

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