本人の意向かレコード会社の意向か知らないが今まで「尾崎豊の再来」の文句を持ったシンガーソングライターが何人もいた。そのどれもに尾崎を感じることが私はできなかった(橘いずみは好きだけど)。
先日いつも読んでる個人サイトで染谷俊という人が尾崎を引き合いに紹介されていた。名前だけは知っていたような知らないようなという感じだがとりあえず動画サイトで聴いてみた。
聴いてみて歌い方が尾崎そっくりだなと思った。声もちょっと似ているけど言葉のイントネーションやファルセットがクセになる。尾崎のメロディーや詩はワン・アンド・オンリーではあるが染谷にも似ているというか同じような輪郭をしているところがある。メロディーとは別にサウンドも似ているなと思ったら編曲がハートランドの西川さんであった。通りで。
興味を持つきっかけになったのはタイトルナンバーの「愛にあいたかった」という曲。聴いている方が恥ずかしくなるくらいに「愛」という言葉がふんだんに使われているが全然安っぽさを感じない。これは才能だと思う。
デビューシングルの「崖っぷちの少年」にもやられてヘビーローテーションしている。。
がむしゃらに不器用で
ギリギリの場所でもがき続けた
崖っぷちの少年を今も信じてる
婉曲な言い回しもいいけどストレートな言葉というのもやっぱり大事だ。言葉の持つ「力」を感じさせてくれるアーティストはやっぱりいいアーティストなんだなと実感した1枚。
聴いた瞬間80年代だと思ったが90年代なんだな。歌詞カードの写真の時代を感じるデニム・オン・デニムが実にいいね。
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