ちびずマムのマイペースな育児・料理・翻訳日記

2007年生まれの1号くんと2010年生まれの2号くんに振り回されつつ、自分の夢もなんとか追っていきたい、ちびたちのマム

リンダ・ハワード『二度殺せるなら』

2015年12月14日 | 読んだ本(日本語)
加藤洋子訳、リンダ・ハワード『二度殺せるなら』

『天使は涙を流さない』がおもしろかったので、この方の別の作品を読んでみました。
こっちの方が好きだな~。死後の世界とか行っちゃわないし。

母と自分を捨てた父が、ニューオーリンズで殺された! 知らせを受けてカレンは
ニューオーリンズに向かったものの、担当の刑事・マークは彼女のことを、ベトナム戦争に従軍し
精神を病んだ父親を捨てた冷たい娘だと思い込んで、敵意を向ける。それを
敏感に感じ取ったカレン。

ジレジレハラハラ!?かと思いきや、お互い観察眼が鋭くて、マークはすぐにカレンが
冷静を装うとしている感受性の強い女性だと気づきます。んで、女性の扱いに慣れた彼は、
彼女をものにしよう(なんという表現! すみません)、と慰め、食事に誘い、家に誘い……
と急展開。でも、カレンははしたないことをしちゃった……とか、最初彼は私を嫌ってた
はずなのに……とか思って、オハイオに逃げ帰ってしまう。

その一方で、殺される間際に父が彼女(の母宛)に送った小包のせいで、カレンは
殺し屋に命を狙われてしまう。CIAもからんできて、こっちにもドキドキハラハラ!

逞しくてイケメンのマークが守ってくれるのよね!?と思いきや、カレンを守るために被弾した
マーク。カレンは、元狙撃兵だった父とのわずかな思い出に助けられ、我が身と彼を守り、
父の復讐を遂げます。

ニューオーリンズの風景描写もステキ! 

ロマンスだけでなくミステリもしっかり楽しめます。さすが。

原題はKill and Tell
『二度殺せるなら』の邦題は、黒幕に父の命を奪われた人間が二人いることを
示しているのかな?

おもしろかった! 一晩プラス今日の午前中に一気読みしちゃいました。読者を飽きさせない展開、
勉強になります。