京都大原紫葉工房便り

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長浜鉄道スクエア。

2009-02-01 21:48:38 | 妻!日記
この前の日曜日
家族で長浜までドライブしました。
前投稿「長浜城跡」の続きです。

豊公園・長浜城を見学した私たちは
数百メートル離れた
長浜鉄道スクエアにも
行ってみることにしました。

鉄道スクエアまでの道中
こんなものを発見しました。
(というか、通りがかっただけですが)



なんと築90年の西洋風あずまやです。
関連記事

説明版を読んでみると
かなり文化財的存在なのですが
普通にあるので
(柵とかも無い、普通の東屋の役割を果たしています)
レプリカ?とも思いましたが
どうも、本物の築90年みたいです。

上の関連記事を見てみますと
ペンキで色を塗りなおしたようで・・・
だから、新しげなんですね。



さて
豊公園から数百メートルほど
湖岸道路を横切って
JRの線路・踏み切りの手前に
鉄道スクエアの建物がありました。



明治当時の旧長浜駅舎
そのまま残っています。

現存最古の駅舎だそうです。

1880年(明治13)に着工
1882年(明治15)3月の鉄道開通と同時に開業しました。
(パンフレットより)

駅舎の前庭にも、いろいろな記念物?が保管されていました。


(旧長浜駅29号分岐器ポイント部)

なにやら仰々しい名前のものですが
長浜駅開通時から
およそ80年現役として働き続けたそうです。



中に入ってみると
昔の雰囲気そのままでした。



ケーブル坂本駅を思い出しました。

隣の建物は
長浜鉄道文化館

ここは新設された場所で
全長66メートルの鉄道模型レールがありました。

常設か企画展示か分かりませんが
風刺漫画で有名なビゴーの風刺画(コピー)がたくさんあり
面白かったです。

お隣の北陸線電化記念館には
子達お目当て?の機関車などがありました。



動いているわけじゃないから
子供はそんなに喜ばないか・・・
(小さいけど動いてる鉄道模型のほうを気に入ってましたね)



こういうのは
大人のほうが喜んでるのかも



まあ
思いっきりノスタルジーに浸って・・・
いましたが

「なんで、長浜に、鉄道スクエアなるものがあるのだろう?」
という、当初の素朴な疑問・・・

そう
なぜ、現存最古の駅だとか
あとは、季節運転されるSL北びわこ号だとか
なんで、長浜に、そういうノスタルジー漂わす施設・企画がなされるのか・・・

もやもやと考えていたことなのですが
鉄道スクエアを見学して
疑問が晴れました。



東京~大阪間を結ぶということは
今も昔も変わらず
国の重要課題であったようで

明治維新後の不安定な政治情勢の中
外国に「追いつけ追い越せ」との
国家の命運をかけた鉄道計画

京浜~京阪神の太平洋ベルト
その分岐点を「長浜」に置き
日本海水運の窓口「敦賀(福井)」へと結ぶ計画

敦賀からは舞鶴・新潟・小樽航路
ひいては大陸への水路と飛躍します。

一見
平凡な琵琶湖の1集落に過ぎない場所だったでしょうが
(これは言い過ぎかな)
国家の鉄道計画の中心軸としての
役割を担う事となりました。

1872年、横浜~新橋間の開通
1874年、神戸~大阪間
1877年、大阪~京都間
1880年、京都~大津間、札幌~手宮間の開通

1882年
釜石製鉄所専用鉄道の開通に続いて
長浜~柳ヶ瀬間、柳ヶ瀬トンネル西口~金ヶ崎(敦賀)間
が開通しました。
(1884年、柳ヶ瀬トンネルの開通で
 長浜~敦賀間が開通)

ちなみに
この時点では
東京~神戸間のうち
横浜~関が原間、大津~長浜間は開通していません。

1889年に
大津~長浜間が鉄道で結ばれるまでの7年間
琵琶湖水路
鉄道連絡船が活躍しました。
(民間の連絡船を就航させて、鉄道が出来るまで代用)


ちょっと説明足らずで、すみません
鉄道スクエアの展示は、なかなか見ごたえがありました。
鉄道建設計画の情熱が伝わってきます。
是非、皆さんも行ってみてくださいね!



ドライブ帰り
彦根港近くで夕暮れ
結構、アベックの車が見物に来ていました。
良い雰囲気でしたよ

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2 コメント

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長浜鉄道記念物 (東京老人)
2009-02-03 11:03:22
ご無沙汰です、
ずいぶん詳細に記録していただいたので、
見ごたえがありました、

一度行ってみたいですねえ。
返信する
長浜観光 (東京老人様)
2009-02-13 10:37:27
お褒めいただきありがとうございます。
(手抜き投稿だったので、分かり難い文章だったかも
 大丈夫でしたか?)

長浜自体は、彦根に比べると小さな町
観光スポットも、あっという間に終わってしまうのですが
なんと言っても歴史が濃い!です。
そこここに城跡があり、古戦場が!

今度は是非
浅井・小谷城まで足を延ばしてみようと思います。
返信する

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