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『ヘレン・ケラー ひびき合うものたち』 2015春 東日本地域巡回公演 最終週

2015-07-25 13:12:39 | トピックス

4月末から始まった『ヘレン・ケラー ひびき合うものたち』春のツアーもいよいよ最終週となりました。

それぞれの公演で学校の生徒さんたちの輝いた表情、率直な言葉、ことらの心の奥まで見通すような視線を受けて、中学・高校生(そして最終日は小学生も!)のみなさんと演劇の場をつくることの喜びとその意味を感じてきた旅でした。

 

7月13日(月) 青森県 六戸町教育委員会 六戸中学校・七百中学校 六戸町文化ホール メイプルホール

7月14日 (火) 宮城県 蔵王高校 蔵王町ふるさと文化会館 ございんホール

7月15日(水) 東京都 桐朋女子中学校 調布文化会館たづくり

7月16日(木) 埼玉県 星野学園小学校 同校記念講堂ハーモニーホール

 

六戸中学校・七百中学校

六戸町教育委員会が主催する六戸中と七百中の合同鑑賞会。

この公演には町の人権擁護委員の方々が深く関わっており、開演前にあいさつがありました。「誰もが差別に苦しむことなく幸せに暮らしていける社会をつくれるよう、皆が思いやりの心を持ってほしい。今日上演をするヘレン・ケラーとサリバン先生の生き方から、たくさんのことを学んでもらえたらと思います。」公演が始まると生徒のみなさんは元気に笑ったりしながら、のびのびと人の生き方について考えてくれたようです。

終演後にはホールの玄関でお見送りをしました。近くで1人1人の生徒さん、先生方とお会いできてよかったです!!

 

蔵王高校

雄大な自然に囲まれた美しい町での高校生のみなさんとの出会い。

生徒のみなさんの自主性を大事にしている学校で、司会進行や開演前の打ち合わせも生徒さんが行い、その様子を先生が見守っていました。会場の固定席のまえにもパイプイスを並べ、小劇場のような距離で観劇してもらいました。前方の生徒さんが舞台の出来事にコメントしながら舞台に関わっている様子が後方にも伝わり、リラックスした身体で1人1人が自分の感覚で舞台と向き合っていました。

 

桐朋女子中学校

これまで長年レパートリーシアターの公演を見続けている先生がぜひ中学校でヘレン・ケラーをと実現させてくれた公演です。

今回は中学2年生の学年行事として上演しました。昨年、みなさんが1年生のときに風のコミュニケーションワークショップを行っており、生徒さんも先生方も風の芝居を楽しみに待っていてくれてました。友だちや家族との関係、子ども時代と大人の社会の狭間で思うこと、中学2年生のいまをしっかり持ちながら、客席にいる女子生徒さんたち。

学校生活の中で、かけがえのない人と出会い、思い出に深く残る出来事がありますように。

 

星野学園小学校

昨年7月に台風により公演中止となってしまった星野学園で待ちに待った公演が実現しました。そして私たちにとってはこのツアーの千秋楽の公演。

前日の夜遅くまで学園内のハーモニーホールで舞台設営を行い、16日の朝、小学校のみなさんを迎えました。会場内にはとても元気な小学1年生~6年生までの児童のみなさんとたくさんのお母さんたちが集まってくれました。担当の先生のお話も昨年からの想いに熱が入ります。「映画やTVと舞台の違いは何だと思いますか?近くの人と話し合ってみましょう。」そして「役者さんたちはみなさんのことを見ているでしょうか。見ていないでしょうか。」という問いかけに「見てるー!!」と大きな声が・・!舞台袖でスタンバイしていた私たちの心に強く響きました。開演すると、舞台に入り込んでくる子どもたちの声、全身のエネルギーが伝わってきました。児童会長・副会長さんのあいさつもまっすぐに私たちと客席のみなさんに届く言葉でした。

子どもたちと出会い、その感覚の鋭さに驚き、私自身の子ども時代も発見することになりました。子どもの頃にどれだけ世界を見ていたのか、出来事を強烈に受け取っていたのか、その1つ1つについてどれだけ考えていたか。

この3ヶ月で小学校・中学校・高校のみなさんと年齢や地域の違いを超えて、想いを交感できたこと、向き合えたことに感謝するとともに、みなさんの人生に大切な人たちとの出会いと、喜びを感じる瞬間がたくさん生まれることを祈っています。

ヘレン・ケラー役 稲葉礼恵

 


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