風のBLOG

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『ヘレン・ケラー〜ひびき合うものたち』2021年秋 九州ツアー 第4週目

2021-11-08 08:50:41 | 全国巡回公演

今週は、3校の公演。感染対策を含め、実施に向けて尽力して下さった先生方がいらして今週も公演が実現しました。

 
10月26日(火) 鹿児島県 国分高校 霧島市民会館
10月27日(水)鹿児島県 枕崎高校 同校体育館
10月28日(木)宮崎県  高鍋農業高校 同校体育館
 
国分高校
2018年「Touch〜孤独から愛へ」以来の公演。霧島市民会館での2回公演。
午前は普通科の1.2年生が、午後は3年生と理数科の1.2年生が観劇しました。
 
前日の公演準備には、担当の先生が消毒液と体温計を持って待っていてくださり、劇団員は消毒、検温のあと入館。会館の方でも客席の間隔をとるほか、上演中も会館の表裏のドアを開放して換気。俳優スタッフも舞台上だけマスクを外し、それ以外のところではマスクを着用。カーテンコールでは客席から代表の生徒さんのメッセージをいただきました。
午後の開演前に、3年生を励ます会がもたれ、校長先生、2年生の代表に送る言葉を。この時期は、励ましや気遣いや温かい気持ちがより嬉しいですね。
午前と午後のカーテンコールで明るくした客席から、"公演を待っていました、楽しみにしていました"という言葉を頂きました。生徒さんの顔がよく見え、皆さんの声が代表の生徒さんから送られました。
 
枕崎高校
1993年「Touch〜孤独から愛へ」、1997年「ヘレン・ケラー〜ひびき合うものたち」、2002年「星の王子さま」2018年「Touch〜孤独から愛へ」に続き5回目の公演です。
客席前3列の生徒さんは、劇団の用意したフェイスシールドを着用。カーテンコールで挨拶してくれた生徒さん、「演劇に興味があって、この日を心待ちにしていました。俳優が楽しそうに演技しているのを観て、楽しかった。ヘレンとアニーのやりとりから家族も変わっていく過程が見られた。」と、観劇直後の高揚が感じられました。
 
終礼後、搬出のお手伝いの呼びかけに集まってくれた生徒さんたち。ポンプや最後のシーンの家具、小道具に触れたりした後、舞台の片付け作業へ。
 
小道具のお手伝いに野球部の生徒さんが来てくれて、2枚のテーブルクロスをアニーとヘレンがシーツを畳んだようにとお願いすると、4人が2人1組で楽しく畳んでくれました。
 
高鍋農業高校
この学校では、1996年、2004年に「ヘレン・ケラー」を公演しました。
昨年「Touch」を観劇する予定でしたが、延期となり、今回3度目の公演です。
ご担当の先生が楽屋まで、学校校内のパンフレットを持ってきてくださり、学校のことを、部活のことを話してくださる先生から、学校と生徒さんの思いを感じました。
開演前には、ヘレンとアニーの出会いを描いたこの演劇を生徒のみんなに観せたかった。みんなもこれから出会いを重ねていくでしょうと話されました。
搬出には、バスケ部、バレー部の生徒さんが集まってくれ、担当の先生たちと一緒になってお手伝いをしてくれました。
この日の公演は、先生から生徒の皆さんへの贈り物だと感じました。
一人の女子生徒さんは、開演前に舞台を観たりして、公演を心待ちにしてくれていました。
照明や音響にも興味を持って、本番では、照明、音響のチーフと一緒に操作しながら、一幕を観劇。休憩中の舞台転換も一緒にしてくれました。
カーテンコールで、生徒会長さんは、"15日後の文化祭に向けて、刺激を受けた"と話されました。3年生が演劇発表をされるとのこと。楽しんで盛り上がって下さい!
カーテンコールでは、校内果樹園のみかんもいただきました。程よい酸味があり、爽やかな味でした!
 
私たち劇団員も定期的なPCR検査をしながら、これからも元気な姿で舞台を届けていきます。
 
文:ビニー役 清水菜穂子