風のBLOG

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『Touch~孤独から愛へ』2021年 春 西日本地域巡回公演 第8週目

2021-07-21 16:20:54 | 全国巡回公演

8週目、いよいよ旅はラストスパートに向かいます。

 

今週は

7月5日(月)愛媛県 津田中学校【体験支援】

7月6日(火) 徳島県 鳴門教育大学附属中学校【体験支援】

7月7日(水)香川県 琴平高校・多度津中学校

7月8日(木)香川県 観音寺総合高校・観音寺第一高校

の四国3県、6校7公演です。

 

津田中学校

津田中学校は文化庁の事業、『文化芸術による子ども育成事業 子どものための文化芸術鑑賞・体験支援事業』による公演です。

この事業は、新型コロナウイルス感染症の影響により、“あらゆる文化芸術体験の機会がうばわれてしまった状況下において、子どもたちが質の高い舞台芸術に触れる機会を創出すること”を目的とした事業です。

TOUCHは津田中学校が体験支援事業の最初の1校目となりました。

30度近くにもなる暑い体育館でしたが、新しく劇団でクーラーを取り入れ、設置し、生徒さんの後ろからクーラー2台と両脇には扇風機を6台設置して感染対策として窓を開けて換気しつつも暑さ対策をしました。

公演は感染対策のために2回。1回目は1・2年生、2回目は3年生です。学年ごとに変わる反応、変わる見方がありこちらもそんな客席を感じて嬉しかったです。

公演の後は舞台見学をしたいところでしたが、感染対策のために袖中から舞台の裏側を通って帰るという形になりました。舞台の裏側はどうなっているのか、どんな小道具があるのか、どんな仕掛けがあるのかをほんの少しの時間の中ではありましたが楽しんでいる様子でした。

 

鳴門教育大学付属中学校

こちらも同じく文化庁の体験支援事業での公演です。

実は昨年「ヘレン・ケラー」の公演を行った学校でもあります。

 

開演前には教頭先生から昨年この会館で久しぶりに全校生徒集まれたこと、この1年間を振り返りながら、「またここで演劇が観られることを楽しみましょう」というメッセージが生徒さんに送られました。

公演中のみなさんの元気そうな姿に劇団員も呼応し、ひとつの空間、思い出を一緒につくることができたのではないでしょうか。

 

公演後にはバックステージもありました。たくさんの生徒さんが舞台に上がり、各々興味があったものを見たり、聞いたり。音響の上田が生徒さんの動きに合わせて音を出したり止めたりすると大盛り上がりしていました。

 

琴平高校・多度津中学校

この日の午前中は琴平高校、午後は多度津中学校の公演です。同じ会館での公演でした。

コロナ対策の為に両校ともに二階席やバルコニー席まで使い、間隔を開けての公演です。

琴平高校の担当の先生が挨拶の際に「本物に触れる機会です。人生のエッセンスとして、今日の演劇を感じてください。」とおっしゃってくださり、生徒たちはその言葉を受け、じっと真面目にまっすぐな視線で舞台を見つめていました。午後の多度津中学校の公演は、午前とはまた違った柔らかな空気に包まれた公演になりました。また公演の合間には客席の消毒を劇団員たちが行い、コロナ対策もしっかりと行いました。

 

観音寺総合高校・観音寺第一高校

この両校は20年からの延期の学校です。

この日の午前中は観音寺総合高校、午後は観音寺第一高校、同じ会館での公演です。

朝から警報が出るほどの雨が降り続く中での開催でした。

観音寺総合高校の担当の先生が始まる前に「雨で数人は来れず、終わるまでは帰れないけれど、楽しんでください。」との挨拶をいただき、生徒さんたちはリラックスした様子で公演を楽しんでいました。

公演後のバックステージも行い、音響や照明にも興味がある子がいた為、音響の上田や照明の江田もそれぞれ生徒さんと少ない時間の中で交流を楽しみました。

雨は上がり、暑さが戻った午後は観音寺第一高校の公演です。

少し早めに挨拶の打ち合わせに来た生徒会長さんのバックステージツアーから始まりました。その後の挨拶でそのバックステージの感想もお話ししてくださり、思わず役者たちもくすりと笑ってしまいました。

終わった後のバックステージツアーは舞台の上から溢れかえるくらいの生徒さんが来てくださり大にぎわいでした。その後は演劇部の生徒さんたちとハロルド役柳瀬が対談を行い、バラシを眺めつつの対談は濃い時間となりました。

 

 

この数週間は私たちにとって当たり前だったことは当たり前なんかじゃないと知れた日々でした。

たくさんの方のご尽力、願いや思いがあって実現できた公演だったと実感しました。

先生方、関係者の皆様には感謝してもしきれぬ思いでいっぱいです。ありがとうございました。

旅はいよいよ終わりに向かいます。最後まで駆け抜けていきます。

 

文:スタッフ・赤井優理香