風のBLOG

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『Touch~孤独から愛へ』2020年秋 九州・大阪地域巡回公演 第8週目

2020-12-24 11:06:15 | 全国巡回公演

12月17日 [鹿児島県]垂水高校 垂水市文化会館 

 

2020年『Touch』の千秋楽は桜島に接する垂水市。垂水高校の全校生徒数は約100人、文化会館でゆったりと座ってもらえる贅沢な公演でした。

開演前の校長先生のご挨拶では、

「コロナウィルス感染症により、今は`触れることより触れないこと。近づくことより離れること。´が推奨されるようになり、人と人の心まで離れてしまいそうになることがあるかもしれません。

今回の演目のタイトルは『Touch』、まさに`触れる´ということです。私は物語の内容をまだ知りませんが、劇団の方々のメッセージをしっかりと受け止めたいと思います。」

というお話をされていました。

その言葉どおり子供たちと先生方は時に笑い・涙しながら上演の二時間をしっかりと受け止めて頂いたと思います。

カーテンコールでの代表生徒さんのお礼の言葉からも、自分を産み育ててくれているお母さんへの感謝の気持ちが述べられるなど、一人ひとりの中で“人とのつながり”を感じてもらえたのだと感じます。

先生から垂水の美味しいお菓子も頂きました。

とても美味しかったです。ありがとうございました!

2020年度『Touch』は5月~12月にかけ100回以上の公演を行う予定でしたが、コロナウィルス感染症の影響により、5月~7月は全ての公演が中止・延期となりました。

秋のツアーにおいても勿論中止・延期となってしまった公演はありましたが、「このような状況だからこそ風の舞台を子供たちに」という学校からの声を受けて、基本的な消毒や換気の徹底・三週間に一度の劇団員全員のPCR検査の体制・密を避けた複数回公演・観客用フェイスガードの配布等の感染症対策を各公演地の先生方と話し合いながら無事に16校25ステージを行うことが出来ました。

 

前述の校長先生から言葉をお借りしますが、`触れることより触れないこと。近づくことより離れること。´が推奨される状況がいつまで続くかはわかりません。

ただ、この秋のツアーで風の演劇を待つ皆さんが間違いなく全国各地にいることに大きな喜びとエールを私たちは感じました。

来年の皆さんとの“出会い”に向け、また私達は進んでいきます。

 

 

文:トリート役  佐野 準