『Touch~孤独から愛へ』の公演も今週で7週目を迎えました。
今週は、鹿児島県、福岡県での公演です。
12月7日(月)[鹿児島県] 出水中央高校 マルマエホール出水
12月11日(金)[福岡県] 福岡教育大学附属福岡中学校 同校体育館
出水中央高校
今週最初は、出水中央高校での公演でした。
出水中央高校では、2015の『ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち』の公演から3年ぶり、7回目の公演となりました。
このような状況のなか、客席の密をさけるため午前と午後の二回にわけての公演となりました。
午前は、普通科、教養科、看護科の1・2年生の公演。午後は、特進科、医療福祉科、看護科の3、4、5年生の公演となりました。
このような状況のなか、公演が実現するかの瀬戸際で迎えた本番でもあり、担当の先生も「本当にやれて良かったです。」と語ってくれました。
また、コロナ対策として、先生方が開演前、終演後とこまめに客席や扉の消毒を徹底されている姿もありました。
このような状況のなか生徒さんのために決断して下さって先生方に心より感謝申し上げます。
開場すると、舞台に組まれたセットに驚きの声を上げる生徒さんたち。
「家がある!」、「え、何が始まると!?」と思い思いの声を友達と掛け合う姿が印象的でした。
テスト明けということもあり生徒多たちも本当に公演を楽しみにしてくれていました、語ってくれた先生。
開演前のあいさつでは、「面白かったら笑って、泣いて、感動して、自分の素直な思いで観てください。」と会場を盛り上げながら、担当の先生の想いを受け取るように始まった本場となりました。
午前の公演、午後とも、その一回一回の公演は少しづつ違いますが、客席のまっすぐな視線と姿で舞台に向かう客席の姿に支えられた公演となりました。
カーテンコールでは、生徒会長さんの「私が一番印象に残ったのはバスのシーンです。痛そうにしてる姿をみて、私も痛くなったり、それだけ感情移入してみていました。本当にありがとうございました。」という素敵な挨拶と素敵な花束を頂きました。
終演後には、挨拶をしてくれた生徒会長さんと花束を渡してくれた生徒会の役員の生徒さん、そして、担当の先生が楽屋を訪ねに来てくれました。
「俳優さんに会えてよかった。なかなかこういう機会はないので。」と、とても嬉しそうな表情で話してくれました。
また、午前の公演には、長年お世話になっている、ガイアみなまたのけんさんが駆け付けてくれました。
風のことをとても心配してくださっており、終演後に、「お互いがんばらないけないですね。」と、まっすぐな笑顔と、たくさんのおいしいみかんを差し入れに頂きました。私たちもお会いできて嬉しかったです!元気を頂きました!
お体に気をつけて!本当にありがとうございました。
福岡教育大学附属福岡中学校
今週2回目は、福岡教育大学付属中学校での公演でした。
福岡教育大学附属福岡中学校では、2013年に行った『Touch~孤独から愛へ』から6年ぶり2回目の公演となりました。
福岡教育大学附属福岡中学校でも、客席の密を避けるために、午前の1年生2クラス、2年生3クラスと午後の1年生1クラス、3年生3クラス、特別支援クラスと2回に分けての公演となりました。
「なかなか全員が集まって行事が出来ないなか、生徒たちも楽しみにしていました。」と語ってくれた担当の先生。
コロナウイルス対策のため全校生徒、全教職員がフェイスガードを着用しました。
開場すると、劇場になった体育館に目を見開きながら、時には、「うわっ!」と驚きの声をあげながら入場する生徒さんたち。
開演前には、担当の先生方による諸注意と丁寧な劇団紹介、「最後に、今日この舞台は昨日時間をかけて劇団の方が創ってくれました。皆さんも舞台を観て感じて、その姿が一緒に舞台を創ります。」と話してくれました。
公演が始まると、ひとりひとりの距離は離れていましたが、ひとりひとりのぐっと集中した眼差しが舞台に向けられ、時にはふっと笑ったり、静かな視線をむけていたりと、とても濃密な空間になったように感じました。
終演後には、約30分間のバックステージツアーと座談会が行われました。
3チームに分かれ、舞台、音響、照明を観たり、ビニール手袋を着用し、小道具や衣装に触れたり、俳優と思い思いに質問をぶつけていました。
バックステージツアーでは、「2階がどうなってるか見たい!」と2階に上ったり、ハロルドの帽子をかぶり、なりきっていたり、また、音響や照明は、実際操作をして「初めて触った!すごい!」と声をあげたり、音響と照明のチーフの説明に真剣に聞き入っていました。
座談会では、「この後兄弟はどうなるんですか?」と質問したり、「ハロルドの歌が聞きたい!」とハロルド役の柳瀬が歌い、その声に聞き入ったりと、質問や感想が絶えない様子でした。
また、校長先生も生徒さんと一緒になって舞台に上がり、生き生きと好奇心に満ち溢れた生徒さんの姿を写真におさめている姿もありました。
「こういう機会は本当にないので、生徒たちも喜んでいます。」と楽しそうに話してくれました。
前日からお付き合い頂いた担当の先生をはじめ、公演を支えて下さった先生方に心より感謝を申し上げます。
新型コロナウイルス感染の影響により、授業日数や行事が縮小されるなか、それに負けないくらい、思い出を創ったり、経験をさせたい!という生徒さんたちに対する強い想いをひしひしと先生方から感じた一週間となりました。
共に公演を創ってくれた先生たち、様々に感じ、考えながら舞台に向き合い一緒に公演を創ってくれた生徒さんたち、本当にありがとございました。
残すところ来週の鹿児島での公演で『Touch~孤独から愛へ』は千秋楽を迎えます。
出会った皆さんの想いを胸に次の公演へとつなげていきます。
文:舞台スタッフ 倉八ほなみ