風のBLOG

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2019年春『ジャンヌ・ダルクージャンヌと炎』東日本ツアー 第10週目

2019-07-23 19:07:22 | 全国巡回公演

ジャンヌ・ダルク春のツアーもいよいよ最終週を迎えました。ツアー10週目は、

7月16日 〈宮城県〉仙台白百合学園中学校・高校

  17日 〈埼玉県〉大宮武蔵野高校、大宮北特別支援学校埼玉西分校

  18日 〈福島県〉四倉高校

での公演を行いました。

 

 

仙台白百合学園中学校・高校

仙台白百合学園の公演は学校の中にあるレジナパーチスホールで行われました。

「みなさんの心に感じたものを、素直に表現して」と先生が生徒さんたちに声をかけ、開演。オープニングから凄く元気な反応が飛び交い、驚きや楽しさを声に、表情に出しながら劇を見つめる生徒さんたち。時には客席が一体となり、真剣な眼差しを舞台に注いでくれました。

カーテンコールでは生徒会長さんが「劇って凄いなと感じることができた。それはひとつの演技、演出でも多くの事を考えることができるんだということです。私たちの学校は校章もジャンヌと同じ白百合で、歴史的な人物の中では身近だけれど、今日改めてジャンヌという人や生き方を知ることが出来ました。ジャンヌが信仰を大切にしたように、自分も大切だと思えるものを見つけていきたい」と一言一言しっかりと自分の言葉で感動を伝えてくれました。

公演後には俳優たち全員で退場する生徒さんを見送りました。

 

 

大宮武蔵野高校・大宮北特別支援学校埼玉西分校

旅班は宮城県から埼玉県に移動し、翌日は川越市にあるウェスタ川越で大宮武蔵野高校、大宮北特別支援学校埼玉西分校の公演を行いました。

「ジャンヌ・ダルクを知っている人も知らない人もそれでいい、存分に楽しみましょう!」という校長先生のお話から舞台が始まります。一人一人が自分の見方、い方、感じ方で2時間の舞台と向き合っていました。舞台終了後のみなさんの明るい笑顔と拍手が嬉しかったです。

カーテンコールでは素敵なお花と一緒に、埼玉西分校のみなさんがつくった野菜もたくさんいただきました。

公演後は演劇部や有志の生徒さんたちが舞台を見学、その後座談会を行いました。「オープニングでかばんがいろんな物に使われる所から目が釘付けに」「他にどんな公演をしていますか?」「俳優として大切にしている事は?」など公演後のみなさんの声を聞き、お話する事ができて楽しい時間でした。ありがとうございました!

 

 

四倉高校

ジャンヌ・ダルク春のツアー最後の公演となったのは、福島県の四倉高校です。公演は学校の体育館で行われました。近隣の富岡支援学校高等部のみなさんも一緒に観劇しました。

本番が始まると、役者たちの登場をびっくりした表情で迎える生徒さんたち。プロローグからすっとジャンヌ・ダルクの世界に吸い込まれていく様子でした。生徒さんから注がれる視線が物語が進むにつれ強くなり、2時間しっかりと舞台を支えてくれました。

公演後の生徒会長さんの言葉には「2時間見るだけと思っていたけれど、演劇というものをしっかり体験させてもらえた。この舞台も人との関わりの中で生まれたと思う。自分もこれからたくさんの人と関わり生きていくと思うけれど、人との出会いを大切にしていきたい」という力強い感想がありました。私たちも、四倉高校のみなさんと舞台を通して出会った時間を大切にします。

公演後は全校生徒さんと舞台上で記念撮影。撤去作業もたくさんの生徒さんが手伝ってくれ、あっという間に元の体育館に。生徒さんたち、先生方に見送られ、旅班は学校を後にしました。

 

 

ジャンヌ・ダルクージャンヌと炎、春のツアー。東日本を巡回した今回の公演でも各地でたくさんの出会いがありました。日々様々なものを吸収しながら、今を精一杯生きているみなさんの心に、ジャンヌ・ダルクの舞台の思い出が刻まれることを願っています。

出会いを与えて頂いた先生方やご担当者のみなさん、そして舞台を支えてくれた生徒さんたち、観客のみなさん、本当にありがとうございました!

 

ジャンヌ・ダルク役 白根有子