風のBLOG

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『ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち』九州巡回公演第6週目

2015-10-31 13:17:36 | 全国巡回公演

『ヘレン・ケラー ひびき合うものたち』のツアーは6週目を終えて来週からは折り返し地点になります。

少しずつ寒くなり、冬へと変化しているのが感じられる日々です。


10月26日 福岡県 中村女子学園中学・高校 同校講堂

      27日 福岡県 川崎町教育委員会 川崎町B&G海洋センター体育館

      28日 福岡県 筑陽学園中学・高校 アクロス福岡

      29日 熊本県 熊本国府高校 熊本県立劇場演劇ホール

      30日 鹿児島県 加世田高校 同校体育館



中村女子学園中学・高校

中村女子学園中学・高校は93年『touch』、2001年『星の王子さま』、2006年『肝っ玉おっ母とその子どもたち』の上演を経て、4度目の上演になりました。

同校講堂での上演で午前中は高校1年生と高校3年生が鑑賞し、午後は高校2年生と中学生の皆さんが鑑賞しました。

1回目と2回目の間には、見終わった生徒さんとこれから見る生徒さんが顔を出してくれて、舞台の仕組みを聞いたり、裏側を見学する時間となりました。

本番中は、皆さんとてもリラックスして舞台を鑑賞し、思い思いのヘレン・ケラーの姿が残ったと思います。また公演後には演劇部の皆さんが搬出のお手伝いをしてくれました。みんなとても元気いっぱいで1つ1つ一緒に運んでいる中でたくさんの笑い声が響いていました。

 

川崎町教育委員会主催公演

川崎町教育委員会主催の公演は風初めての上演となりました。

町内の中学校3校、川崎中学校、鷹峰中学校、池尻中学校の皆さんが集まり、ヘレン・ケラーを鑑賞しました。

開演前には、教育委員会の方から川崎町への熱い思いと、ぜひ今日、本物の舞台を鑑賞して心動かされ、1人1人今後に生かしてほしいと生徒さんへメッセージが送られました。

公演後、教育委員会のご担当の方と話をしていると実は自身も高校生の時に劇団創立してすぐの『ハムレット』を学校で鑑賞していて、「とてもその舞台に驚きと刺激を受けて、この仕事に就いた時から公演をしてもらいたいと思っていたんです!今日、夢が叶いました!」と旅班もびっくり、とても嬉しい再会となりました。


筑陽学園中学・高校

筑陽学園中学・高校は92年の『孤児たち』、2009年の『肝っ玉おっ母とその子どもたち』、2011年『ハムレット』以来の再会となりました。開演前には学校行事が行われ、表彰式と吹奏楽部の皆さんの発表があり、劇団員も舞台の袖からみんなの奏でる音を楽しませてもらいました!!

吹奏楽部の皆さんの演奏の様子

 

カーテンコールでの生徒さんの言葉では、「サブタイトルの『ひびき合うものたち』にあるように親と子どもは助け合って生きているという言葉が印象に残りました」という言葉をかけてくれました。

 

熊本国府高校

熊本国府高校では、92年『孤児たち』、96年『ヘレン・ケラー』、2000年『星の王子さま』を上演し、4度目の上演になります。

開演前にはとても元気なみなさんの声が劇場に響き渡っていました!しかし、本番が始まると集中力にびっくり、舞台で起こる1つ1つの出来事を真剣に感じてくれていたように思います。

終演後には、舞台見学が行われ、2時間見てきたものがどうなっているのか、その仕組みに驚きの声が絶えませんでした!

舞台見学の後にはヘレン・ケラー役の倉八ほなみとの座談会が行われました。

 

加世田高校

加世田高校は2003年『ヘレン・ケラー』、2012年『Touch~孤独から愛へ』の上演を経て3度目の上演になります。

とてもリラックスした空間で1人1人の中にじっくりと浸透していくような印象でした。

終演後の片付けのお手伝いの様子、たくさんの生徒さんが手伝ってくれました。初めは少し緊張気味なところからスタートして終わる頃にはいろいろなところで会話が生まれていきます。どんなことを残せるのか自分たちにとっても大切な時間です。

ヘレン・ケラーのツアーは来週から後半戦を迎えます。

これからどんな時間をつくり、出会いが生まれるのか。まだ見ぬ観客のために1歩1歩しっかりと進んでいきたいと思います。

ジェイムス・ケラー役 中村滋

 


『ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち』九州巡回公演第5週目

2015-10-31 13:17:36 | 全国巡回公演

素晴らしい秋晴れの空の下、第5週目が始まりました!


10月20日 福岡県 博多女子高校 同校体育館

       21日 福岡県 福岡海星女子学院高校 同校体育館

       22日 福岡県 新宮高校 同校体育館

       23日 熊本県 真和中学・高校 熊本県立劇場演劇ホール



博多女子高校

 

とても天井が高く、3階までギャラリーのあるとても大きな体育館。

歩いて10分くらい離れた校舎から移動して来ての鑑賞。
とても元気な女の子たちのとても素直な反応を見せてくれた客席でした。
カーテンコールでは陸上部のエースでもある生徒会長さんが「アニーがヘレンの心を開こうとしているのがとても伝わって来ました。ぜひまた観たいと思う演劇でした。」と言ってくれました。
搬出はバレー部とバスケ部の生徒さんたちが手伝ってくれました。






福岡海星女子学院高校


前日に続いてまたまた福岡市内の女子高校。
この日は、付属小学校の児童みなさん70名も一緒に観劇。
一番前に小学生。
そこで起こる賑やかなとても可愛らしい笑い声や歓声。
その声や楽しそうな様子を後方から優しく見守る高校生たち。
兄弟姉妹のような関係。
まるで一つの家族のようなとても暖かい客席でした。
搬出のお手伝いには、子供教育進学コースのみなさんが来てくれました。


 



新宮高校


こちらも二階建ての大きな大きな体育館。
前日の夜からの準備。
体育館に到着すると陸上部の生徒さんたちが今か今かと待っていてくれました!
自然発生的に荷物のリレー状態(さすが陸上部!)
どうしたら受け渡しがスムーズに行くか瞬時に自分たちで判断し、実行に移す。
見事な行動力とチームワークは私たちも圧倒されました。
そして翌日、10月にしてはとても暑い日で生徒さん先生方合わせて約1,200名の客席はかなりのすし詰め。
そんな中、学生服をきっちり着込んだ生徒さんの姿も多く見受けられましたが乱れる事なく真剣な眼差しを私たちに向けてくれました。
搬出には部活動の生徒さんたちがたくさん力を貸してくれました。





真和中学校・高校


今週最後の上演は、熊本県立劇場演劇ホールで行われました。
開演前、学監の杉本先生が生徒さんたちにアニー・サリバンが自分の恩師であるパーキンス盲学校のアナグノス校長先生に宛てた手紙を紹介して下さいました。
ヘレンと出会ってから約一ヶ月後、様々な格闘を経て初めてヘレンが指文字を理解した日のアニーとヘレンの喜びが綴られていました。
そのお話を受けての鑑賞。


カーテンコールで生徒会長さんが話してくれたのは「ヘレンが指文字を覚えていくところに感動しました。どんなに大きな壁にぶつかっても立ち向かって行くことが大切だと思いました。」

 

 

今週も たくさんの出会いがありました。

出演者との座談会が開かれた学校では、特に高校3年生からは進路の相談を受ける事もあったようです。
俳優になりたいと言う生徒さんもいました。
アニーとヘレンの生き方や関係がこれからの生きる道の中で何かのヒントになったり、後押しになれば幸いです。

ご尽力いただいた先生方、そして、搬入や搬出のお手伝いの時間も含めてとても素敵な時間を一緒に作ってくれ生徒さんたちに心から感謝します。
本当にありがとうございました!


ケート役:仲村三千代