風のBLOG

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『ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち』九州巡回公演第1・2週目

2015-10-12 09:58:28 | 全国巡回公演

『ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち』九州巡回公演がスタートしました。
ツアーメンバーの一人一人が自身の芯を持ち、瞬間の出会いを求め、向かった九州巡回公演第1・2週目。
 

9月24日(木) 福岡県 明善高校 久留米市民会館
   25日(金) 長崎県 聖和女子学院中学・高校 佐世保市民会館
     28日(月) 宮崎県 宮崎第一中学・高校 宮崎市民文化ホール
     29日(火) 大分県 大分大学教育福祉科学部附属中学校 同校体育館
10月1日(木) 福岡県 福岡教育大学附属小倉中学校 同校体育館

 

明善高校


今年の『ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち』九州巡回公演の第一日目、初日となる公演でした。
校長先生の「みなさんも一緒に作る舞台です。」という開演前の挨拶の言葉を受け取った生徒さんたちの舞台に向ける真剣な眼差しと態度、笑い声やリアクションの中で共にいて、共に作った舞台であったと思います。

 

生徒会長さん「人を信じることの大切さ、人に支えられているということを改めて実感することができました。」

生徒さんの中の希望者が集まった座談会は盛り上がっている様子でした。

 

 

聖和女子学院中学・高校


開場すると生徒さんたちの弾けるような元気な声とステージに組まれた舞台に驚く声、歓声がホール中に響いていました。
そのリラックスした様子を保ち、目の前の出来事を自分たちで物語を描くようなそれぞれの自由な感覚で、舞台に目を向けていたように感じる公演でした。


 「サリバン先生が一生懸命ヘレンに向き合っている姿やヘレンがそれに答えようとしている姿、心が通じ合っていく二人の姿が伝わってきました。」と涙を堪えながらも一生懸命に言葉をかけてくれる生徒会長さんの思いを感じました。






 生徒さんたちの希望で行った舞台見学。

 

演劇部と希望者のみなさんと行った座談会は、それぞれが今向き合っているものに対する情熱が伝わって来る時間となりました。

 

 

 

宮崎第一中学・高校

生徒さんたちと保護者の方々、合わせて約1400人もの客席が生み出す圧倒的な空間と、その集中した眼差しを、呼吸を感じられる公演でした。

 

「何事も諦めないサリバン先生のような人でありたいです。」とその場で生まれた言葉と生き生きとした生徒会長さんの声にパワーをもらいました。

 

退場時に役者が去った後の舞台を見ていた生徒さんたちにスタッフが声をかけ、
急遽行われた舞台見学。
「部活があるので座談会に参加することができないから」と声をかけてくれた生徒さんたちもたくさんいました。
言葉をかわすことができ、そのわずかな時間も大切な時間でした。

 

演劇同好会、希望者のみなさんが集まった座談会の方も与えられた時間いっぱいに行われました。

 

大分大学教育福祉科学部附属中学校


今年で10回目であった、大分大学教育福祉科学部附属中学校での公演。
生徒さんたちの凄まじい集中力と舞台への熱い視線で体育館という空間を一気に劇場と化し、客席と近い距離であるからこそ見える表情や聞こえてくる声の中で共に創った劇場空間でした。

 

 

公演後に行われた舞台見学と座談会の様子。
3年生が10月に自分たちで舞台を創るということで、キャスト班は役者との座談会、スタッフ班は劇団のスタッフと舞台見学と分かれて行われました。
熱意、不安など初めて創る自分たちの舞台への様々に揺れ動く彼らの思いが、質問の中身や劇団員の言葉を真剣に聞く姿からひしひしと伝わってくる座談会、舞台見学でした。

 

 

福岡教育大学附属小倉中学校


風が訪れるのは今回の公演が初めてであった、福岡教育大学附属小倉中学校での公演は様々な出会いのある公演でした。
生徒さんたちのぐっと向ける真剣な眼差しと、緊張感のある空間の中でそれぞれの熱が伝わって来る舞台であったと感じました。

カーテンコール時に学校からの要望で行われた演劇教室。
私たちも初めての体験でしたが、3年生がこれから自分たちで舞台を創るということで3年生の主役を演じることが決まっている生徒さんたちが舞台上に上がり、全校生徒の代表として、そして先輩として、事前にみんなの意見を出し合って決めた質問事項を全校生徒の前で役者に質問し、全校生徒もその姿を見、聞くというものでした。
その3年生が背負った責任感と間近に迫ってる自分たちの舞台への熱意を感じる演劇教室と3年生の姿を見て、劇団員の受け答えに真剣に耳を傾ける全校生徒の姿勢に少しの緊張感を与えられ、自身の何かを奮い立たせられる20分間でした。 

 

朝の早い時間から貴重な時間を割いて道具の運び入れに手を貸して下さった先生方と生徒会の生徒さん、部活動の生徒さんたちが舞台撤去に一生懸命手伝ってくれたました。

 

 

 

『ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち』九州巡回公演、第1・2週目を終えた私たちは、彼らの”見る力”を信じ、彼らと共に創る一回一回の公演を、客席と舞台がひびき合う空間を求めて駆け巡ります。

アニー・サリバン役 高階ひかり