風のBLOG

東京演劇集団風の時事通信!
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『ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち』九州巡回公演第4週目

2015-10-18 16:20:34 | 全国巡回公演

 トップの写真は公演で生徒さんから頂いた、石窯で焼いたピザです!

公演で差し入れを頂くことはありますが、焼きたてのピザは旅班揃って初めての経験でした。とっても美味しかったです!本当にありがとうございました!!


 さて、『ヘレン・ケラー ~ひびき合うものたち』九州巡回公演も第4週目を迎えました。

九州地方といえども、徐々に季節の移り変わりを肌で感じるようになりました。

 
10月13日 福岡県 嘉穂高校・附属中学校 同校ホール・潤陵舘

14日 佐賀県 唐津西高校 唐津市民会館

15日 鹿児島県 伊集院高校 日置市伊集院文化会館

16日 鹿児島県 伊佐農林高校 同校体育館

 

嘉穂高校・附属中学校



嘉穂高校・附属中学校での公演は6年振りとなります。同校のホール『潤陵舘』で行われました。このホールは創立百年を記念して建てられたのだそうです。生徒の皆さんがこのホールを大事に使っている様子がとても印象に残っています。
公演前日の搬入の際には、建物のあちらこちらから吹奏楽部のパート練習が聞こえてきました。

 


開場してからは、応援団の皆さんの指示の下、中学1年生から高校3年生までの6学年が速やかに、静かに整列していきます。
開演前の副校長先生の挨拶では『生徒の皆さんが一流になるには、一流のものを観てもらいたい』と生徒の皆さんに向けてのメッセージ。

開演してからは、6学年が一緒に観ていることもあり、舞台上の出来事について様々な反応がありました。
驚くところや、自分が面白いと思ったところでは臆すること無く反応が帰ってきます。
1000人近い客席がまるで一つになったよう、そう感じられる空間になったと思います。

 

終演後、 御礼の言葉と花束を頂きました。素直な感想どうもありがとうございました!

撤去作業作業中にも我々に声を掛けてくれる生徒さんや部活動の活気のある歓声や練習の演奏など、校内が生徒の皆さんの沢山のパワーに溢れているように思いました。勉学に、部活に、これからも頑張って下さい!


唐津西高校



嘉穂高校・附属中学校での公演を終えて、旅班は佐賀県唐津市へ。
唐津西高校での公演は4度目。何と17年ぶりの『ヘレン』の上演となりました!
アーサー・ケラー(ヘレンの父)役、酒井は17年前にもアーサー役で出演していました。

世代が変わろうと、17年の時を経て、また唐津西高校の皆さんと出会えた事は何よりの喜びです!



開演前の挨拶では『2歳で三重苦となった少女に良い事、悪い事、そしてマナーをどう教えられるでしょうか』『観客は舞台をただ鑑賞するだけでなく、その舞台に参加する、向き合う事で観客と舞台の関係は大きく変わる』と生徒の皆さんにこれから始まる舞台への橋渡しをしていただきました。



カーテンコールでは図書委員長さんから『舞台上で本物の水が出た事に驚きました』との言葉、そして記念品のお菓子をいただきました!

終演後の呼び掛けで、舞台見学と座談会も開かれました。



実際にポンプに触れてみてどうでしたか? ポンプを漕いでみると案外重いんです。



座談会では積極的にたった今観た舞台の感想や劇団について、舞台、俳優について・・・、様々な質問が飛び交いました。
将来の目標の、参考になりましたか?
またどこかでお会い出来ることを楽しみにしています!ありがとうございました!


伊集院高校

 



伊集院高校での公演は何と7度目! 2年前の『Touch ~孤独から愛へ』振りの上演です。なので、3年生は私達『風』とは再会、ということになります。緞帳で隠されていない舞台を観ながら、2年前の出会いを少しでも思い出していてもらえたら嬉しいです。
開演前には、他校の先生が風へと書いて下さった原稿を引用しながら、『奇跡の人、と言われているヘレンとアニーの物語を感じて欲しい』との言葉が。



『ヘレンやアニーのように、人が人を理解しようとする、わかろうとする気持ちが、ひびき合うことなのだと思います。』との御礼の言葉、花束をいただきました。



終演後はヘレンとアニーがロビーでお見送り。
先程まで舞台上にいた俳優が目の前にいてビックリしたと思いますが、帰り際手を降ったり、声を掛けてくれたりと、思い思いに今日感じた気持ちをそのままぶつけてくれました。



最後の方に退場してきた3年生のあるクラスの皆さんとは立ち止まってすっかり座談会のように盛り上がりました。皆さんパーシー(ヘレンの友人役)がお気に入りのようで、パーシー役の石岡を呼んできての記念写真!皆同じポーズ!約束通り記念写真をブログに使用させてもらいました!ありがとうございました!


伊佐農林高校



公演当日、学校の体育館の入口にはこのような手作りの看板が!ありがとうございます!



伊佐農林高校での公演は16年振り!
天井から吊り下がっている照明、体育館一杯に広げられた背景幕、そしてモノトーンで統一された舞台装置・・・。
普段の体育館がいつの間にか劇場へと変わっています。

開場後の体育館からは『大掛かりなセット!』『本格的!』と生徒さんからの感嘆の声が。
先生方も生徒と一緒になって体育館の変貌に驚いていらっしゃるようでした。
また、校長先生は前任校で『ハムレット』をご覧になっているそうです。また再会出来たことを嬉しく思います!



カーテンコールでは御礼の言葉と学校で作っている豚味噌の缶詰『更正之素』をいただきました。
何と80年以上もの歴史があるもので、とても人気のある缶詰だそうです。今度おいしくいただきます!
 



撤去作業を有志のせいとの皆さんと共に進めていると、何とピザの差し入れ!
学校脇にある石窯でたった今焼けたピザを持ってきてくれました!ありがとう!温かいうちに全部いただきました。
ご馳走様でした!



有志の生徒の皆さんの協力で、撤去作業もはかどります。作業をしながら、俳優やスタッフに気軽に声を掛けてくれて、公演の感想や質問を投げかけてくれました。トラックに様々な道具が積み込められていきながら、体育館のあちらこちらで笑い声が絶えない、そんな撤去作業となりました。

おかげさまで予想していた時間よりもとても早く作業を終えることが出来ました!



最後に皆で記念撮影!皆さん本当にありがとうございました!
そして学校を出発する際にはピザを差し入れてくれた生徒さん達が校門で私達を見送ってくれました。
またいつかお会い出来る事を楽しみにしています!

『ヘレン・ケラー ~ひびき合うものたち』ツアーが始まっておよそ1ヶ月が経ちました。様々な地で、多くの方々との出会いや再会を繰り返しながら、また新しい出会いを求めて旅班は公演を続けています。
一つ一つの公演が、小さな一つ一つの想いが、それぞれ一人一人に、少しでも響く事、届く事を願いながら・・・。

そして旅班はまた次の公演の地へと向かいます。来週は福岡県からスタートします。

文:渡辺雄亮(音響)


『ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち』九州巡回公演第3週目

2015-10-18 15:21:47 | 全国巡回公演

『ヘレン・ケラー ~ひびき合うものたち』第3週目の公演は佐賀から長崎、福岡から広島、そして福岡の小倉へと続いていきました。


10月5日(月) 佐賀県   神埼中学校 神埼市中央公民館
    6日(火) 長崎県   川棚高校 同校体育館
       7日(水) 福岡県 筑紫女学園中学・高校 同校講堂
       8日(木) 広島県 世羅高校 世羅町せら文化センター

   9日(金) 福岡県   小倉西高校 同校体育館


神埼中学校




神埼中学校は風の上演が3回目です。とても元気の良い生徒さんたちでした。開演前、先生もやんちゃな子供たちがちゃんと観てくれるのか心配気味でしたが、公演後は大変喜んでくれた様子でした。 上演したホールとグランドを挟んでとなりの中学校。後片付けが終わって次の公演地へ出発する時には下校中の女子生徒さんがアニー役の倉八ほなみとサリバン先生役の高階ひかりと楽しそうに今日の公演の感想を話していました。

 

川棚高校

 

 

 

 



川棚高校は今回が4回目。テスト最終日の公演でした。徹夜明けの生徒さんもいたのでは?
その開放感もあったのか、劇場に変わった体育館に入場する時には、感激の声がひびいてきました。生徒会と運動部の元気な生徒さんのお手伝いのおかげであっという間に撤去も終わりました。ご担当の先生も「またお会いしたいですね」と言っていただき、バスとトラックの出発にはたくさんの先生方、生徒さんに手を振って送ってもらいました。


筑紫女学園中学・高校



筑紫女学園中学・高校は5回目の公演です。今旅初めての2回公演でした。二千人を超えるおおきな学校です。女子校の和やかな感じが舞台にはね返るようなステージでした。去年の九州ツアーの初日だった門司大翔館高校でお世話になった先生もこちらにいて1年ぶりの再会に劇団員も喜びです。風を応援していただきありがとうございました。


世羅高校


 

一路広島県の福山へ。春の『ジャンヌ・ダルク』千秋楽の公演予定だった世羅高校。台風の影響でやっと今日の公演の日を迎えることができました。快晴の空のもと、心待ちにしてくれた皆さんと出会えたことを一同嬉しく感じます。最初から最後までの客席の強い集中力は、やっとこの日を迎えられたことの現われだったのだと思います。その日のうちにその感動を手紙で書いてくれ、劇団に送ってくれた生徒さん、ありがとうございました。直筆の手紙はなんだか久しぶりのような気がして、嬉しいです。《生きている》ということ、《手と手で感じあえる》ということ、大切なことだと感じます。ありがとうございました。


小倉西高校







小倉西高校も5回目の上演です。劇団員の柳瀬太一の母校です。文化祭ということもあり、生徒のみんなも元気いっぱいです。 校長先生もこの日を心待ちにしてくれていました。翌日、文化祭に出向いた劇団員とも再会。映画『奇蹟の人』と風の上演の違いについて、大変興味深く感じて下さいました。そして、前日の公演の出演者たちは生徒さんと楽しいひと時を過ごさせていただきました。ありがとうございます。

アナグノス役 緒方一則