風のBLOG

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2011年 春 『肝っ玉おっ母とその子供たち』東日本ツアー その6

2011-06-26 20:59:53 | 全国巡回公演
『肝っ玉~』の春のツアーも折り返しを過ぎ、これから後半へと向かっていきます。今週は上演した三校全てで公演後に座談会も行われました。

6月20日 新潟大学教育学部附属新潟中学校(新潟)
  22日 実践学園高校(東京)
  24日 科学技術高校(東京)

トップは新潟中学校での座談会後の一枚。この学校では三年生の各クラスが演劇を創る行事があるということで、各クラスの代表の生徒さんたちは熱心に質問をしていました。肝っ玉おっ母を演じる辻は話の中で「芝居を創る上でのチームワークの大切さ」を強調していました。

公演、そして座談会を通じて彼らがどんなチームを創り、芝居を創りあげていくのか。彼らの熱意がきっと面白い場を生み、なにかを残してくれると思います。



↑こちらは実践学園高校での座談会後の一枚。
今回は三年生のみの観劇でしたが、実はこの学校は風の拠点劇場レパートリーシアターKAZEから歩いて十分ほどのところにある学校です。

座談会に参加した男子生徒の一人は「去年、風の劇場で『肝っ玉~』を観ました。」と言っていました。
しかし客席が違えば、芝居も変わっていくように同じ作品でもレパートリーシアターでみる『肝っ玉~』と学校行事としてみるのとでは全く違う見方、感じ方を発見してくれたこようです。
もちろん彼らが大人になり、また劇場で『肝っ玉~』を観れば高校時代とは変化した自分自身の感性を発見するかもしれません。

レパートリーだからこそ、またいつかこの作品で彼らに出会えたらどんなことが起こるのかが楽しみです。



科学技術高校ではバックステージツアーも行われました。上の画像は舞台裏で劇中に出てくる薪割りに挑戦している様子です。



↑座談会の最後には辻から記念の色紙を渡しました。学校に飾っていただき、是非生徒の皆さんにこの一日を振り返ってもらえれば嬉しいです。


それぞれの学校ごとに座談会の雰囲気は全く違うのですが、今週の三校で「何がきっかけで演劇の道を選んだのか。」という同じ質問がありました。もちろん将来社会に出ていく彼らにとって気になることの一つであると思います。
ただそれだけではなく、今回のツアーを通じて『肝っ玉~』という芝居に対する子供たちの見方の変化が起こっているのかもしれません。
今、現実に起きている出来事を芝居を観ることで立ち止まり、振り返る。客席で見入っている彼らの様子からそんなことを感じます。


来週は東日本大震災で大きな被害をうけた石巻にも向かいます。

7月22日の凱旋公演初日まで子供たちとの出会いを繰り返しながら、その度に彼らが受けとめているものを私たちも感じていきたいと思います。

そして今の芝居を是非沢山の方にも観ていただきたいと思っています。レパートリーシアターでの凱旋公演の日時やチケットに関しましては、下記URLをクリックしてください。

https://www.kaze-net.org/ticket/ticket.php

ご来場お待ちしております。