たんなるエスノグラファーの日記
エスノグラフィーをつうじて、ふたたび、人間探究の森へと分け入るために
 



クアラルンプールでクチン行きの飛行機の搭乗待ちをしている。外気31度とのことであるが、冷房が効いているせいか、日本の延長のように寒い感じがする。日本からずっと、ホセ・ドノソの『夜のみだらな鳥』を読んでいる。ドン・ヘロニモの秘書で修道院に住むニセ唖のムディートの独白形式による物語。凝縮された時間秩序、登場人物の不条理なふるまいと内面の描写などのただならぬ連なり。わけが分からない分だけ、スリルを感じる。

(出発の前日研究室で:萌えグラファー撮影)


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