たんなるエスノグラファーの日記
エスノグラフィーをつうじて、ふたたび、人間探究の森へと分け入るために
 



研究会「動物をめぐる言説」

神話のなかで、動物が人であった時代のことが語られるが、私たちは、そうした神話時代が過ぎ去った後の、人は人、動物は動物である現在を生きている。そうした社会に対して、近隣の他者を、動物が変身した人であると語り、そう捉えられた他者は、動物のなかにも人が紛れ込んでいると語るような地域もある。それらは、過去から現在にいたる時間軸のなかで、動物は人であり、人は動物でもある、ひとつながりの存在である(った)ような社会(地域)だと言えよう。この研究会では、中米およびアフリカにおいてフィールド調査をされたお二人の研究者をお招きして、動物をめぐる言説を中心にお話をうかがって、人と動物、人と自然というテーマに関して考えてみたい。(科研費基盤研究(A)(海外学術調査)「動物殺しをめぐる比較民族誌研究」(代表者:奥野克巳)による研究会)

日時:2014年2月19日(水)13:00~
場所:桜美林大学崇貞館B335
アクセス

趣旨説明 奥野克巳 13:00~13:10

発表1 13:10~15:10 (質疑応答含む)

近藤 宏 (立命館大学生存学研究所)

形態的イメージをめぐって―パナマ東部先住民エンベラにおける動物に関する諸言説―(仮)

休憩        15:10~15:30

発表2 15:30~17:30 (質疑応答含む)

大石 高典 (京都大学アフリカ地域研究資料センター)

人と人、人と動物の境界維持と象徴実践―カメルーン東南部熱帯林における近現代をめぐる語りと「動物」の位置―(仮)

休憩        17:30~17:45

ディスカッション    17:45~18:45



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