森岡さんと飲んだ。森岡さんは日経ビジネススクールの講師。なんとCIO養成講座の先生だ。なぜ夕べ飲んだかというと、先日BPIA(ビジネスプロセス革新協議会)でSOX法のセミナーがあり、それに参加したところ森岡さんが講師の一人だった。15年ぶりの再会だった。
過去には、結構会っていたのだが、じっくり話をしたことは一度もなかった。だから今回ちゃんと話をしてみたかった。いつものことながら至福の時間を過ごした。
私からBiz/Browserの説明をして、Biz/Designerのデモをしたところ彼が叫んだ。「これはEUD(エンドユーザデザイン)の道具だ!」と。昔パソコンの普及が始まった頃、EUC(エンドユーザコンピューティング)という言葉がはやったが、その先の考え方だ。
森岡氏は言う。ユーザが自らワークフォロー(画面遷移図)を書き、さらに、それぞれの画面や帳票の項目のデザインまで担当する。その後の細かい処理はプログラマーが書けばいい。そうすればシステム開発は非常にスムーズに行く。Biz/Designerを使えばそれができるではないか!と。
SEが短期間に業務を理解してシステム設計するより、ユーザ自身がマンマシンインターフェイスを設計したほうが、よほど早く良いものができる。
だれか、新しいプロジェクトで試してみてくれませんか?
「業務の専門家がソフトウェアを作る時代」の到来だ。
Biz/Browserには、最終的に、本当の意味のノンプログラミングを目指して欲しい。
ユーザの満足するシステムをユーザ自身で作れるミドルウェアだ。
楽しく有意義な時間を過ごすことができました。
説明を聞くうち、Biz/Browserは、もちろんのことBiz/Designerの機能は、素晴らしいと思いました。 内部統制の時代でもあり、ユーザー教育のツールに成り得ると思います。
この考えは私の過去担当してきたシステム全てについて言えることで、全く同感です。私は電子紙芝居といってPowerPointを使い業務の流れに従って必要な情報を盛り込んだ画面を作る方法でシステムのド素人but業務の専門家を戦力にして仕様を纏めてきました。日経コンピュータ情報システム大賞をもらったシステムは全部で約200画面。診察、検査、手術、ベットの予約業務がこれでカバーできました。電子紙芝居で現場了解の仕様が決まったら(もちろんBPR済み)、次はタッグを組んでいる天才プログラマに頼んでアッという間にプロトタイプを作ってもらい、現場に投げかけブラッシュアップします。ですから、期待したものと出来上がったものとの差がなく、現場はスンナリ利活用できるわけです。もちろん、マニュアルレスであることはいうまでもありません。自分達で決めた仕様、使い勝手なので不要というわけです。天才プログラマに変わるのがBiz/Designerということでしょうか。いずれにしても、情報システム部門が主導権を握ってシステム開発する時代ではないと思っています。なお、電子紙芝居的方法を画面oriented system design methodと勝手に呼んでいます。
これは、まさに、「画面oriented system disign method 」のためのツールです。個々の画面を書き、どのキーを押したらどの画面に行くという画面遷移をマウスで指定すると画面フローが出来上がります。その後、それぞれの画面の項目や振る舞いを定義し、計算式などを書き込みます。更に、生成されたCRSから仕様書を自動作成することがでるとのことです。
画面フローの機能を、ワークフローと呼ばなかった理由は、ワークフローというとサーバ側の機能も含めないといけないと思うので、と開発者の弁。実に慎重に、さまざまなケースを考えて開発していることが分かります。
もしかしたら、画期的かもしれません。
エンドユーザデザイン、興味ある考え方ですね。
業務アプリの使用は業務のプロが決める、ある意味当然にもきこえます。