ゆるゆるらいふ

とりあえず、今日も一日機嫌よく・・・

徳永英明 ~ Hideaki Tokunaga Concert Tour 2015 VOCALIST & SONGS 3~

2015年06月14日 | コンサート
地元市川に、徳永英明さんがやってくる、というので、妹と二人で行ってきた。
会場は市川市文化会館。

以前に東京国際フォーラムのコンサートにやはり妹と二人で行ったのだけれど、
会場があまりに広く、しかもスクリーンがないので、小指の先くらいの白い人にしか見えなかった。

その点、ローカルな会場なら、広いと言っても知れてるので、やはりスクリーンもなく、2階席だけれどそこそこ見える。
基本的には歌を聴くのだから、このくらい見えれば十分だ

1番前の席には熱烈なファンとお見受けするオバサマ達が、ほとんど立ちっぱなしで声援を送っている。
徳永さんご本人曰く、「号泣しすぎ」の方もいらっしゃるようだ。

1階の前方の方たちと2階席の人たちとではかなりの温度差があったように思う。

しっとりとした歌声は確かにステキで、泣けてくる気持ちもわからないではないけれど・・・。

以前のコンサートの時には、その時発売中の「VOCALIST]のアルバムのナンバーがほとんどだったけれど、
今回はこれまでのカバーをいろいろと交えながら、そしてご自身のオリジナル曲もわりと多めに、という構成だった。

ご自身によると、カバーは今回で封印、とのこと。
これからはオリジナルがメインになるのだろうか・・・。

個人的には、もちろんオリジナルにも名曲があるけれど、カバーもかなり魅力的。
もともとのアイドルの方が歌っていた時にはさらっと聞き流していた曲が、
徳永さんのカバーを聴いて「ああ、こういう意味だったんだ」と歌詞の意味がす~っと入ってくることが多い。
歌詞の持つ意味や深い味わいが、徳永さんの歌い方で、じっくりとよくわかって、
「この曲ってこんなにいい歌だったのね」と改めて思うことがどれほどあったことだろう。
もはや、別の物、と思うくらいだ。

ご本人はいろいろとこだわりをお持ちで、ジレンマもあるのだろうけれど、
これはこれとして、地位を確立した気がするんだけれど。
封印なんてもったいないなあ~、と素人は思ってしまう。

ともあれ、素敵な歌声で、癒された。 

特にアンコールの「花は咲く」は東日本大震災の復興ソングということもあり、
歌詞の意味が心に響いて、ちょっとぐっとくる。

じわ~っとした温かい余韻を残す中、この後私たちは、その東北、仙台から上京した叔父叔母達と夕食を共にするために、
近くのショッピングセンターにある中国料理のレストラン「銀座アスター」へと向かうのでした




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【観劇メモ】戯作者銘々伝

2015年06月08日 | 演劇

北村有起哉さんがちょっと好き

最初におっっと思ったのは、ずいぶん前のテレビドラマ「SP」で
頭のキレる冷徹なテロリストを演じていた時。

テレビももちろん素敵だけれど、やっぱり舞台

今回はこまつ座の公演ではあるけれど、井上ひさしさんの戯曲ではなく、東憲司さんって方の作・演出。

舞台の上には一槽の小舟。
みなさん、白装束で頭には三角のピラピラ。
そう、みんな幽霊だ。

山東京伝という戯作者(通俗作家)が北村有起哉さん。
黄表紙と言われる新しいジャンルの作品の人気作家だ。
絵とかな文字で構成され、風刺や諧謔性をきかせた物語であることが特徴らしい。

京伝の作品をはじめ、黄表紙を次々と世に出す江戸の版元蔦屋重三郎に西岡徳馬さん。

京伝の二人の妻のそれぞれを新妻聖子さんが演じ分ける。
悲運の花火師は玉置玲央さん。

式亭三馬に相島一之さん。

阿南健治さんや山路和弘さんも加わり、こまつ座っぽい歌あり微妙な踊りありの楽しい舞台になった。

北村さんと西岡さん以外は一人で二、三人を演じているので、一瞬 この人今はだれなの?とちょっとわからなくなったりする。
そもそも不勉強で歴史がめっぽう弱い。
大河ドラマの人間関係でもアウトなのだから、あまり聞き覚えの無い江戸時代の戯作者たちの名前なんて、誰が誰だかさっぱり

前半は、それぞれの人となりを紹介するような場面が多く、淡々と進んでいくので、ちょっと眠くなっちゃったりした。

後半になって、見せしめのために、「手鎖の刑」という手を縛られて、何日も筆を持てないようにする刑に処せられた京伝の葛藤や、
血のにじむような努力の末に造り上げた花火の打ち上げを禁じられた上に犯罪者にされてしまう花火師の悲運など
じわじわと心に響いてくるシーンが続き、目が離せなくなる。

新妻さんの歌声は透き通るようにきれい
かすれていて、通らない声にコンプレックスを持ち続ける私には、心の底からうらやましい。

江戸時代にも、蔦屋重三郎という今でいうプロデューサーがいたのも驚きだ。
彼は、バラバラに存在していた江戸文化を統合し、質を向上させ、新しい創造の可能性を次の世代に渡した、とのこと。
改革や弾圧をくぐりけて、文化を持続させた功績は大きい。
そんな蔦屋を西岡さんは飄々と演じている。

前半の、幽霊姿で、コミカルな北村さんも、絶望感に打ちひしがれる後半の北村さんも、やっぱりステキ

今、さまざまな芸術が、そこそこ自由に発表できる場があることを、私たちは当たり前に感じているが、
これはとても幸せなことなんだなあ、と思ったりもする。

国によっては、今でも自由な表現ができないところもあるけれど、
それでも人の心の奥底の自由をねじ伏せることはできないはず。

全ての人々が 自由に自分の想いを表現する場を持てる世の中がいつの日か訪れることを、心から願う、
な~んてことをちょっぴり考えてしまう舞台でした

さて、この日、お付き合いしてくれたのは、最近めっきり会うことが増えた大学時代の友人。
観劇後、彼女はお嬢さんと待ち合わせて、お食事するという。
「一緒にどう?」と誘ってくれたのだが、この日の私は珍しくおなかの調子が良くない。
この前日まで飲んでいたピロリ菌の2次除菌の薬が強すぎたのかもしれない。
こういうお誘いをお断りすることは、私の中では皆無に近いのだけれど、残念ながら今回は・・・、とお断りすることに。
「歳をとるっていやね」と悔し紛れに見当違いのことを思ったりする。

お嬢さんにお会いできず、残念でした。
今度はぜひ、ご一緒させてくださいね


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渡辺えり還暦コンサート「ありがとう」

2015年06月01日 | コンサート
渡辺えりさんファンの友人に誘われて、ここ数年足を運ぶようになった、コンサート。


それまでは舞台を観に行くってことしかしていなかったというか、歌ってたのを知らなかったというか・・・。

最初は「え?コンサート?歌?」って感じだったけれど、いざ行ってみると、
これがその辺のビミョーな歌手よりはるかに素敵

歌唱力はもちろんだが、何と言っても表現力。
これは、大竹しのぶさんのコンサートの時にも思ったこと。

歌詞が台詞のように入ってきて、情景が浮かんでくる。
短いお芝居を観ているかのような錯覚に陥る。

渡辺さんの場合は、メインはシャンソン。
三輪明宏さんが大好き、とのこと。

今回はシャンソンだけでなく、今まで上演された舞台の挿入歌も。

会場は鶯谷駅のすぐそばにある、東京キネマ倶楽部。

昭和のダンスホールって感じのレトロな建物。



鶯谷の駅前ってちょっと怪しげな感じなのは、昔とあまり変わっていない。

その昔、日暮里にある設計事務所に勤めていたころ、ラブホテルの改修工事の打合せで、
事務所の所長と昼間のホテル街を歩くのがホントにいやだったことを思いだす・・・。

30分ほど前に到着したら、ビルの前に列ができている。
2基しかないエレベーターで上るため、なかなか順番が回ってこない。

現地集合で先に到着している友人は、中でビールを飲んでいた。

還暦を意識してか、真っ赤なドレスで登場した渡辺さん。
「君住む街角」を熱唱。
途中、「サマータイム」からご自身の故郷である山形の花笠音頭へのメドレーで、会場を盛り上げる。

すでに聞き覚えのあるシャンソンにご自身がオリジナルの詩をつけると、同じ曲でもなんだか違う曲のよう。

加藤登紀子さんで有名な「100万本のばら」も、ちょっと一味違う。

この日は夜の部もあり、明朝も早いから、と言いながら、楽しいおしゃべりで時間がどんどんオーバーしていく。

まるで近所のおばさんの噂話のような語り口。

けれど、我々普通のオバサン圧倒的に違うところは、目的意識の高さだろうか。

常にはっきりとした目標を持ち、それにむかって着実に進んでいく。
どうしたらそこにたどり着けるかを、しっかりと見据え、努力を惜しまない。

戯曲セミナーの講師としてのお話をうかがったときも、かなりストイック。
軽い気持ちで参加してることがばれたら、叩き出されそうな凄味を感じた。

幕間には芸能界のご友人たちからの還暦祝いのメッセージがビデオレターで会場に流れる。

結局、予定より30分以上伸びたけれど、しっかりアンコールも2曲歌ってくださり、楽しい時間は幕を閉じる。

この日、会場には市村正親・篠原涼子夫妻、篠井英介さんや中島朋子さんの姿があった、と友人は言う。
いつもながら、さっぱり有名人を見つけられない。

お身内の不幸があり、前日から山形に帰っていて、新幹線で東京に着くや否や会場に直接行った友人は
かなりのお疲れモード。

普段なら、舞台の後は食事やお茶をしながら、たっぷりお話して帰るのだけれど、地元の駅で解散。

最近はご両親の様子を見に月1度くらいの頻度で山形に帰っている彼女。
人一倍忙しいお仕事との両立で、身体を壊さなければいいけれど…と祈るのみ。


次回は三宅裕司さんの「熱海五郎一座」で大笑いして、一緒に疲れを吹き飛ばしましょう










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