ゆるゆるらいふ

とりあえず、今日も一日機嫌よく・・・

ドラマリーディング

2013年08月05日 | 演劇

「戯曲セミナー」という講座を受講したら、
演劇関係のイベントに参加する機会が劇的に増えた。

講師の先生が脚本を書いた舞台を割引価格で観ることができたりもする。

今回はこのセミナーを運営する、劇作家協会というところが主催して公募する
新人戯曲賞に入賞した作品のリーディングをみせてくれるという。

会場は高円寺にある、座・高円寺。

この前の日に、ワークショップが行われていたが、こちらはバレエを観ていたので欠席

このところ出かけっぱなしなので、どうしようかな、と思ったけれど、
脚本を読む俳優さんが、辰巳琢郎さんとか、円城寺あやさん、占部房子さんなどテレビでよく見る顔ぶれ。
竹下景子さんが、ト書きを読む、という贅沢な配役。

やっぱり行っちゃおう

基本的には、舞台の上に並べられた椅子にすわり、脚本を読み合わせる。

その場にいる人といない人をわかりやすくするために、
いなくなるときは後列の椅子に移動したりする。

セットも衣装も何もないが、さすがにプロが情感こめて読むと、背景が浮かんでくるようだ。

「あ、あの窓の外に!」なんて、役者さんが視線を動かしたら、思わずそっちを見てしまうような臨場感

この上なく贅沢な読み聞かせ・・・のような・・・

以前に観た朗読劇よりも、よほど迫力があって、あっという間に終わってしまった

今回リーディングで紹介された作品は次の2作。

「沙羅、すべり」(2001年度佳作)

「見上げる魚と目が合うか?」(2012年度受賞作)

どちらの作品もまだ舞台化はされていないらしい。

終了後、審査員経験者の劇作家の方たちによるトークインベントも開催される。

出演は、鴻上尚史さん、マキノノゾミさん、坂手洋二さん。

この賞の審査は公開審査だそうで、そのことのメリットデメリットや、
審査員を引き受けたときのさまざまなエピソードなど、いろいろなお話をされていた。

当たり前かもしれないが、みなさん、とってもトークがお上手。

夕方4時半から夜の9時まで、舞台を観るのとは違った、楽しい時間を過ごさせていただいた。

知らないところで、いろんなことが行われているのね

首を突っ込みだすと、際限なくなってしまうので、気をつけつつ、
これからもきょろきょろしていよう、と思った午後でした


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白鳥の湖 ・・・初めてのバレエ鑑賞

2013年08月04日 | 芸術

熊川哲也氏が主宰するKバレエスクールが10周年を迎えることを記念して設立された
若手ダンサーの活躍の場であるKバレエユース

その第1回記念公演「白鳥の湖」を観に行ってきた

会場は渋谷オーチャードホール。

子供の発表会も含めて、バレエの舞台を生で観るのはこれが初めて。

誘ってくれたのは、昨年12月、この私を料理教室に連れて行き、
クリスマスケーキを作らせる、という暴挙に出た友人

彼女の友人のご子息が出演なさる、という

このご子息、なんと私の甥と同級生で、昨年は同じクラス、という。

本当に世間はせまい

で、もちろん行っちゃう

こんな機会でもなければ、おそらく一生バレエを観に行くことなどないだろう

眠くなっちゃうかなあ、と心配したが、とんでもない

オーケストラピットにスタンバイした、オーケストラの生演奏に合わせてのバレエは
目を見張る美しさ。

ダンサーの女性たちが表現する白鳥は、本当の鳥が羽ばたいているかのよう

ジークフリート王子は、ありえないほどのジャンプ力。
空中で1回止まってる感じ

さて、お目当てのご子息はというと・・・

事前に友人が彼のお母さまから、出番情報をゲットしていたので、
彼の顔を知らない私でも、あ、出てきたとミーハー気分

親子で悩んだ末、高校を辞めてバレエの道を選んだという彼は、今回の公演でも
重要なポジションにいるらしい。

ソロのパートもあり、かなり目立っていた。

外国人のように足が長く、お顔が小さい。
抜群のスタイルだ。
そして、ものすごく高く飛ぶ
なんでも、在学中の文化祭のピーターパンでもずいぶんと飛んでくれたらしい

三幕目に登場したときは、仮面をかぶった4人の中の一人だったので、
さすがにどれが彼なのかはわからなかったけれど。

カーテンコールでも、いいポジションを占めていたので、今後の活躍が期待されているのだろう

バレエに関しては言葉の意味から分からないけれど、
美しい芸術作品であることは十分に感じることができた。

貴重な体験をさせてくれた友人に感謝感謝

全然関係ない私だけれど、
まだ、10代でしっかりと自分の道をきめて、歩み始めた彼の今後を応援したい。



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空のハモニカ ・・・「てがみ座」本公演初日

2013年08月01日 | 演劇
先日、お誘いいただいて、通し稽古を観てきた「てがみ座・空のハモニカ」の本公演が1日から始まった。

http://tegamiza.net/take11/


通し稽古の日、ぜひとも本番が観たくなり、
主宰の長田さんにチケットをお願いしたら、なんと1番前の席

かさねがさね ありがとうございます

今回の舞台は真ん中に設置されていて、舞台を挟んで両側に観客席がある。
通し稽古の時とは違い、反対側から見たので、前回は正面から見た人たちの背中が見える。
観る方向によって、ぜんぜん感じが変わるなあ・・・。

杉の板でできている細長い舞台のまわりに畳が敷いてある。

頭上には、大きな魚のオブジェと小さな魚のモビールと浮き球がゆらゆらとゆれている。

舞台は、金子みすずが夫と娘とともに過ごした家になったり、
畳に座れば、詩を書くための文机になったり、
故郷の海辺になったり、東京の劇場になったり、とくるくる姿を変える。

通し稽古の時は、明るい蛍光灯の下でのお芝居で、そんな中でもすっかり魅入ってしまったのだけれど、
実際の舞台美術と、ほの暗い照明の下だと、当たり前だが表情がまるでちがってくる。

前回の時は、全体的に穏やかで優しい感じがしたけれど、
みすずの想いの激しさの迫力がちがう

心の内を叫ぶシーンなど、前回は激しさを感じながらも、さらっとした感じだったが、
今回はもっとどろどろした、慟哭のような苦しいくらいの迫力があり、圧倒されてしまった

自らの命を絶つ前の穏やかな笑顔が本当に悲しい。

商業演劇を観ることが圧倒的に多いので、
今回のような機会が無ければ、おそらく公演があることも知らずにスルーしていたことだろう。

通し稽古のときも、本番の時も、たまたまセミナーで同じグループの方とお会いして、
いろいろお話しを聞くことができ、これまたうれしい

偶然とはいえ、素敵な舞台を2度も観ることができたのは本当にラッキーだったと思う。

家にある、金子みすずの詩集をもう一度読み返してみよう

以前に読んだ時とは、きっと感じるものが違うはず

本番直前の通し稽古にお邪魔したにもかかわらず、笑顔で「ありがとうございました」と、
送り出してくださった「てがみ座」の役者の皆さん、ありがとうございました。

なにより、お忙しい時間の中、面識もなかった私のために、いろいろお骨折りくださった
長田さん、本当にありがとうございました。

ますますのご活躍をお祈りしています







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