ゆるゆるらいふ

とりあえず、今日も一日機嫌よく・・・

【観劇メモ】あなたがいたから私がいた

2014年10月12日 | 演劇

 

2012年に始まったユーミンと帝劇のコラボレーション。

その時は残念ながらチケットが取れなかった

今回は優先予約の日を忘れずにゲット

大学時代の友人と一緒に出かけて行く。

いつものように早めに待ち合わせて、ランチをいただき、ひとしきりおしゃべりをしたあと、
いいお天気の有楽町を帝劇に向かってぶらぶらと歩いて行く。

帝劇は3回目かな?

初めて帝劇で観劇したのは、「屋根の上のヴァイオリン弾き」
それも森繁久弥さんが主役の時・・・というと年がバレる
私たちはとても帝劇のチケットを買える経済状態ではなかったが、妹の職場の方のお友達が
帝劇の照明スタッフということで、なんと照明室から観せていただいた。
今となっては貴重な体験だ。

2回目は「レ・ミゼラブル」
斉藤由貴さんがコレット役に大抜擢された時。
またまた年がバレる・・・

それから、何年たったことだろう・・・

今回の公演に関して、何の下調べもしていなかったので、
お芝居の中で、ユーミンの歌がバックに流れるのかな・・・くらいの軽い気持ちだった。

幕が開くと、いきなり教会でのお葬式のシーン。

どうも、この物語の主人公である園子が亡くなったらしく、
お祈りの後、牧師様が彼女の人となりを話している。

と、参列者の一人が立ち上がり、歌い始める。

生ユーミンだ
まさかのご本人登場

厳かに歌いだしたのは「Invisible Strings」

場面は老人ホームへと切り替わる。

往年の園子を演じるのは藤真利子さん、
車いすを押すのは石黒賢さん。

園子はどうやら記憶がおぼつかなく、石黒さんは先生と呼ばれている。

「Happy New Year」の歌と共に、時代は戦争中へ。

若かりし頃の園子を演じるのは比嘉愛未さん。
従妹の春子に福田沙紀さん。
二人が想いをよせる幼馴染、栄一に渡部豪太さん。

比嘉さんはけいけんなクリスチャンで、慈悲の心にあふれた優しい女性を好演。
いつも園子にきつい言葉をあびせつつ、本当はやさしい春子は福田さんのキャラにぴったり。

ちょっと優柔不断で、優しいけれど実は芯の強い栄一をめぐって、仲良し3人は
微妙な関係になっていく。

「Midnight Scarecrow」

「悲しいほどお天気」

と、次々とユーミンが歌う中、戦況はどんどん悪化し、栄一も戦地へ赴くことに。

「ハルジョオン ヒメジョオン」

「月夜のロケット花火」

「ダンディライオン」

「霧の中の影」

栄一の子供を身ごもったものの、栄一は帰らぬ人となり、
困り果てた園子が生まれた赤ちゃんとと共に春子をたずねる。
園子自身も、記憶障害となり・・・

あいかわらず、きつい言葉の春子は、それでも自分が子供を育てる、と申し出る。

「残された者」

「守ってあげたい」

この、「守ってあげたい」は女同士の友情にも通じている、とユーミンも語っていた。
そう思って聞くと、感動もひとしおだ。

年老いた園子がかすかな記憶を頼りに教会を訪ね、春子が書いた園子の絵を渡されて、春子の深い愛を知り・・・

そこで流れる「経る(ふる)とき」

園子に「先生」と呼ばれ、車いすを押していたのは、実は別れた息子、信二。
死ぬ前のほんの一瞬、そのことを思いだしたかのように、信二の頭を撫でて、旅立つ園子。

これが劇中ラストの曲となる「For giveness」をユーミンが熱唱。

なんとなく、ストーリーはありがちな、ちょっと先の見えるベタな展開ではあるものの、
そこにユーミンの生歌が加わると、不思議なほど感動するし、鳥肌がたったりもする。

カーテンコールは、桜の花が満開の中「春よ来い」

そしてアンコールは

「卒業写真」

心の奥がじ~んと温かくなっていく。

この日の客席は、かなり年齢層が高く、同年代か少し上かな?って感じ。
男性が多いのはちょっと意外。

まさに、ユーミン世代の私たちは、歌を聞くとなんとなくその時代の景色と気持ちが浮かんでくる。

それぞれに想い出の歌があるに違いない

最初に思っていたよりもはるかに素敵な舞台だった

お付き合いいただいた友人は、電車の時間が迫っていて、駅まで走ると会場を後にする。

私は、ちょっと足を痛めているので、走れずに人ごみの中、ゆっくりと駅に向かう。

そう、私はこのあと、懐かしい友達と会う予定。

ユーミンの歌と共に美しい愛と友情を観たばかりの私は気分が高揚している。

山手線に乗ったら、先ほど走った友人から無事電車に間に合ったとのメールが届く。

彼女との再会を楽しんだばかりで、その上、30年以上会っていない友達とこれから会える
と、いつもの100倍くらい、わくわくして、渋谷へと向かうのでした




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