ゆるゆるらいふ

とりあえず、今日も一日機嫌よく・・・

【観劇メモ】新年初観劇は「12人の怒れる男」

2023年01月12日 | 演劇

【12人の怒れる男】

作 レジナルド・ローズ

演出 柄本明

2023/1/7 下北沢 ザ・スズナリ

 

東京乾電池の公演を観るのははものすごく久しぶり。

 

「12人の怒れる男」はものすごく昔のモノクロ映画や

主役が江口洋介さん、堤真一さんのバージョン、と何度も見てるけど、

やっぱり面白い。

 

十二人の怒れる男 - ゆるゆるらいふ (goo.ne.jp)

 

結末はわかっているのにドキドキする。

わかってなかったら、もっとスリリングだろう。

 

12人の陪審員による密室劇。

 

殺人容疑少年をめぐって、誰もが有罪が当たり前と信じて、

ろくな審議もせずに多数決をしたところ、まさかの無罪が1票!

人の命がかかっているのだから、と長い審議が始まる。

 

夜の野球のチケットがあるから早く帰りたい

貧民街の少年は簡単に殺人を犯すに違いない

証人の証言は信用できるけど、少年の言うことは信用できない

 

様々な思惑で、何とか有罪にしようとする人たちがいる中で、

丁寧に審議を重ねるうちに矛盾するところが浮き彫りになってくる。

 

ひとり、またひとり、無罪に票を入れる人が増えて最後には・・・

 

序盤、中流階級の人たちの差別意識と先入観があらわになり、

貧民街出身や移民の陪審員たちが嫌悪感を示す。

自分たちが人間一人の命を預かっているという自覚がまるでない。

 

たった一人の陪審員が命の尊さと自分たちの使命の重さを丁寧に問いていく。

その地道な説得、筋の通った論点、観察力の鋭さ・・・

こんな人がもし一人もいなかったら、少年は10分で死刑になるところだった。

 

私が生まれる前に映画になっている作品だけど

ストーリーは今観てもまるで古さを感じない。

名作っていうのはこういうものなんだな、としみじみ思う。

 

陪審員が全員「男」というところにちょっと時代を感じさせるけど。

 

三谷幸喜さんが日本にも陪審員制度があったら、を想定した

「12人の優しい日本人」もかなり面白い。

 

「12人の優しい日本人を読む会」を観ました! - ゆるゆるらいふ (goo.ne.jp)

 

 

コロナの最初のころ、俳優さんたちが自宅からZoomで読み合わせしてるのを配信してたっけ。

 

下北沢の劇場「ザ・スズナリ」に行くのも久しぶり。

 

 

このところ、股関節を痛めていて、スズナリの急階段がきついのだ。

最近階段が急な劇場は敬遠気味。

 

小劇場は健康でなければ観に行けないことを痛感するこの頃だ。

 

この日は10年前に通っていた「戯曲セミナー」の仲間とも久しぶりに再会し、

帰りにお茶をして、この日の感想をたくさんたくさん話し合う。

 

この日お茶をした中の一人は、コロナ前に戯曲を書き、公演もして、私も見に行ったけれど、今は小説を書いているとか。

送ってくれたので、ゆっくり読ませていただこう。

 

今月は戯曲セミナーのもう一人のお仲間の公演もある。

 

コロナがまた増えてきて、休演などの声も聞く。

 

まだまだ、コロナと共存する社会は遠いのね。

 

きなさま、気をつけて過ごしましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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