ゆるゆるらいふ

とりあえず、今日も一日機嫌よく・・・

【観劇メモ】スセリ台本劇場 ひとりコント集+α

2023年06月11日 | 演劇

【スセリ台本劇場 ひとりコント集+α】

作・監修 オオタスセリ

2023/6/11 「劇」小劇場

 

友人の急なお誘いで、下北沢の「劇」小劇場に出かけてい行く。

 

 

本多劇場のすぐ前にあるのに、今まで全然気が付かなかった。

 

なんでも、彼女が浅草あたりの劇場に行った時に

人違いで彼女に声をかけた女性が、この舞台に出演する女優さんだったらしい。

 

二人で立ち話になり、観に来てくださいと言われ、

行きます!と言っちゃったので、一緒に行かない?と誘われたのだ。

 

そんな面白い流れに乗っからないわけにはいかない。

 

で、のこのこついてきた。

 

おそらく私たちと同年代であろうオオタスセリさんの前説から始まり、

ちょっと弾き語りもあり、

俳優さんたちによる15分から20分くらいお一人芝居が始まる。

台本はすべてスセリさんが書いたもの。

それを俳優さんたちが比較的自由にアレンジしているらしい。

 

一人目はダンサーでもあるらしい京本千恵美さんの「待ち合わせ」

お局様と若い女子社員が待ち合わせをして、

若い子がお局様を待たせて大幅に遅刻してくる、という設定。

その待っている間のお局様のイライラを、踊りも交えてコミカルに描いていた。

 

二人目は星山万里さんの「賃貸の心得」

ひとり暮らしの部屋で死んでしまった自分を見下ろしている魂の自分。

孤独死の様子を笑いに変えていた。

 

三人目はミュージカル女優の表純子さんの「小説の女」

売れない小説家を支えていたのに、売れたとたんに捨てられた女が

そのころのいろいろを取材相手に話している。

服装もたたずまいもキャラがすごくて、目が離せない。

 

四人目はペンギンあきさんの「婚姻届」

大安の日に婚姻届けを受け付けている役所の職員なんだけど、

ホントにありそうなやりとりがリアルで思わず笑ってしまう。

 

五人目はあぜち守さんの「骨董屋」

なんでも日劇のプリンスだったとか・・・

呪いの人形を買いに来たお客さんとのやり取りが、

ものすごく胡散臭い。

カーテンコールでは白いスーツに着替えて歌っていた。

 

最後の大西多摩恵さんが友人にまちがって声をかけた方。

「画家の妻」という作品で、夫の浮気相手と対峙する初老の妻を鬼気迫る感じで演じていた。

他は全部コントだったけど、これだけは純文学風。

目の前にいる若く美しい愛人が見えるようだった。

 

全員が終ってからのダメ出しタイムで、スセリさんが

「物まねを入れるとかちょっとふざけて欲しかったけど、すご過ぎて言えなかった」

とおっしゃっていたのもなるほど、と思う。

 

あぜち守さんと大西多摩恵さんはちょっと格が違う気がした。

 

終演後、友人が大西さんにご挨拶したら

「ホントにきてくれたのね~!」

と盛り上がっていた。

 

スセリさんが司会進行をし、

コントの合間に歌を歌ったり、トークをしたり、

ちょっと不思議な舞台だったけど、

なんだか楽しくて、たくさん笑って、最後でぞくっとして

盛りだくさん。

 

大西さんの人違いが無ければ、おそらく上演されていることも知らなかったし、

スセリさんのことも知らないままだったと思う。

 

何がきっかけで新しい世界が広がるかわからない。

 

友人と二人で人違いに感謝して、

「楽しかったね~」と下北沢を後にしたのでした。

 

 

 

 

 

コメント (2)
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