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清全盛期の統治体制  2002年世界史 北海道大学

2012年12月13日 | 復習用入試問題

次の文章を読み,問いに答えよ。

 17世紀から18世紀にかけて,康煕・ A ・乾隆の三代の間に,清朝は国内統治の基盤を確立し,また,大きく版図を広げた。清朝を建てたのは,人口の多数を占める B 族ではなく,(1)北方の少数民族である C であった。このことは,清朝の統治体制に大きな影響を及ぼした。正規の軍隊としては, C を中心として(2)八旗が編成され,軍事的要地に置かれる一方,(3) B 族によって構成された D は,各地に配置されて主に治安維持などにあたった。国内行政制度については,伝統的な官僚選抜方式である E を継承し,(4)人員の配置でも C と並んで B 族の登用を図った。歴代の皇帝は,(5)反清思想を弾圧するため厳しい統制を行ったが,同時に,(6)中華帝国の皇帝として伝統的な文化の振興に努めた。こうした直轄領での統治に対して,モンゴル・チベット・新疆などは F の管轄下に置かれ,広汎な自治と(7)宗教の自由が与えられた。

問1 空欄AからFにあたる適切な語句を答えよ。

問2 下線部(1)について,この民族が清に先立って建てた王朝の名称を答えよ。

問3 下線部(2)について,「八旗は軍事組織であるばかりでなく,行政・社会組織でもあった」と言われている。このことについて,簡潔に説明せよ。

問4 下線部(3)について,この軍事的原則は19世紀に入ると崩れる。その原因と結果を簡潔に記せ。

問5 下線部(4)の政策名を答えよ。

問6 下線部(5)について,代表的な例を2つ挙げよ。

問7 下線部(6)について,(ア)康煕以下三代の皇帝の下で行われた大規模なへん編さん纂事業の名称を3つ挙げ,(イ)康煕帝の下で起きた「典礼問題」について120字で説明せよ。

問8 下線部(7)について,モンゴル・チベットの住民の多くと新疆の住民の一部が信仰していた宗教を答えよ。

【解答2】 
問1 A 雍正 B 漢 C 女真族
D 緑営 E 科挙 F 理藩院
問2 金
問3 省略
問4 省略
問5 満漢併用策 問6 文字の獄・禁書
問7 ア 康熙字典・古今図書集成・四庫全書
イ 省略
問8 チベット仏教



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