観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

夏羽の赤いシギ達

2023-05-03 18:21:41 | 春の藤前干潟

藤前干潟

今日の干潮時間10時45分 潮位 64cm

今日の満潮時間16時55分 潮位226cm

連休後半最初の今日は昨日とは違い、朝から晴天の日でした。

早朝の干出し始めた500m先の導流堤の干潟には、ハマシギやダイゼン・オオソリハシシギ・チュウシャクシギの群れの中にオグロシギが昨日より1羽増えて2羽と、赤くないコオバシギ1羽が確認できました。

 

そして、ハマシギの群れから離れた所に赤いシギが2羽(500m先ノートリ)。

夏羽のサルハマシギです。

ちょっとわかりづらいのでトリミング。マガモ2羽の後方、右から赤い夏羽(2羽)と若い個体(1羽)の計3羽が確認できました。

少し上流にシマアジのペアも確認できました。

ハマシギやダイゼンの群れが下流に移動した時に、少数のハマシギ・トウネンと共にソリハシシギが左岸に飛来してきました。
まだ飛来数が少ないですがソリハシシギはキアシシギと共にこれから飛来数を増やしてくる種類です。

 

どうせ左岸には来ないと思っていた導流堤のサルハマシギも!

水際でゴカイを探しながら干潟を走り回ります。

若い個体も離れた所に確認できました。

一瞬だけ3羽が集まりました。

5月の連休過ぎになると、サルハマシギの成鳥はもっと鮮やかな赤褐色な夏羽の姿で観察できます。

 

続いてオオソリハシシギが4羽。

♂の赤い夏羽が先ほどのサルハマシギと共に春の渡りを感じさせます。

ブログ記事にすると結構長い時間左岸に飛来していたように思われますが、短い時間の滞在でした。

今季は不調な左岸の干潟、たまには良いこともあります。

この後、何時ものようにシギ・チドリたちは導流堤先端に干出した干潟に移動していき、それから新川河口部の干潟へ。
さらに最大干潮時間は藤前地区の干潟にほぼ全数が移動し、庄内川河口部の干潟にはシギ・チドリは殆ど確認できないようになりました。

 

また、左岸に飛来したハマシギの200羽程の群れは導流堤先端に向かうことなく北東方向へ飛び去って行きました。

春のシギ・チドリたちは昨日までの悪天候(強風)で北の繁殖地に向かうのをためらっていたのかもしれません。

 

今週末からは雨の日が続きそうです。現在、藤前干潟にとどまっているシギ・チドリたちも明日明後日の晴天のうちに北へと移動していく群れがあると思います。

ただし、今いる個体が抜けたとしても、次の群れが新たに藤前干潟へと飛来してくるはずです。

 

【大型連休のイベントのお知らせ】

★5月3日(水祝)~7日(日)「愛鳥週間イベント2023」@名古屋市野鳥観察館

※5月7日(日)の「野鳥観察会」と「野鳥のおはなし」は募集を締め切りました。

 

★5月5日(金・祝)「藤前干潟の渡り鳥調査隊~5月~」@名古屋市野鳥観察館

 

★5月6日(土)生きものまつり出展@藤前干潟活動センター(主催:藤前干潟を守る会)※雨天中止

 

★4月22日(土)~5月28日(日)「愛鳥週間写真展2023」@名古屋市野鳥観察館2階

 

 

今日観察できた主な野鳥 カンムリカイツブリ14、カワウ167、ダイサギ32、コサギ22、アオサギ27、マガモ3、カルガモ12、コガモ48、オナガガモ6、ヒドリガモ29、ハシビロガモ5、シマアジ2、ホシハジロ3、キンクロハジロ121、スズガモ119、ミサゴ11、ハヤブサ1、オオバン3、シロチドリ4、コチドリ4、メダイチドリ1、ダイゼン48、キョウジョシギ20、トウネン246、コオバシギ1、ハマシギ1,654、サルハマシギ3、アオアシシギ37、コアオアシシギ1、キアシシギ12、イソシギ6、オオソリハシシギ9、ソリハシシギ55、オグロシギ2、エリマキシオギ1、チュウシャクシギ86、ダイシャクシギ1、タシギ4、セグロカモメ3、ユリカモメ1、コアジサシ131他

 

明日の干潮時間11時15分 潮位 46cm

明日の満潮時間17時33分 潮位239cm


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