観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

春に飛来するカモの仲間

2023-05-04 17:30:03 | 春の藤前干潟

藤前干潟

今日の満潮時間 4時54分 潮位234cm

今日の干潮時間11時15分 潮位 46cm

昨日サルハマシギが飛来したためか、今日は久しぶりにカメラマンの多い日でした。

今が旬のシマアジ。

昨日は導流低堤の干潟で遠くに見えていたシマアジのペアですが、今日は近くの流木の上で仲良く休んでいました。

今日は導流堤の干潟が干出し始めてもハマシギの群れの飛来は100羽程と少なく、天気が良くなったので大部分の群れが抜けてしまったのか心配していました。

しかし、導流堤先端の干潟が現れ始めてしばらくしてからやっと1,500羽以上のハマシギの群れが飛来しました。

群れの中にはオグロシギの姿も確認できました。

またしばらく経ったころ、昨日観察できたサルハマシギが今日も飛来しました。

朝に飛来したハマシギの中に姿が見えなかったので抜けてしまったと思っていましたが、後から飛来したハマシギに混ざっていたようです。
せっかく久しぶりに人が多い日だったのでサルハマシギを見ることができてよかったです。

干潟が広がってくると、先ほどのシマアジが干潟の水際でエサを探しています。

シマアジのくちばしはハシビロガモのくちばしを短くした形状で、泥をハシビロガモのように濾し、餌をとります。

シマアジは秋の渡りの時期に春よりも多く観察できますが、やっぱりこの時期に観察するのが分かりやすくて好きです。

 

ハマシギは最大干潮時間過ぎに藤前地区・新川河口部の干潟から導流堤を越えて庄内川河口の干潟に戻ってきました。

15時ごろには飛来数を増やして、2,406羽をカウントしました。今春一番多い飛来数です。

また数日前から飛来している上の写真のフラッグとカラーリング等を装着したハマシギは昨年(2022年)の春と秋にも確認されていました。

2022年春の飛来→4月24日の観察館日記

2022年秋の飛来→10月23日の観察館日記

 

この個体を含めたハマシギは今から北の繁殖地まで5,000kmの旅が待っています。

また繁殖を終えた今年の秋に再び出会いたいです。

 

さらに、今日はコアジサシが今春最大飛来数の366羽をカウントした他、閉館前にクロハラアジサシ9羽の群れを確認しました。

 

この他、今日観察できた野鳥の動画↓。

 

野鳥観察館では昨日より愛鳥週間イベントを開催しています。

今日は小学生以下を対象とした「野鳥ビンゴゲーム」と「干潟の鳥のペーパーキャップを作ろう!」を行いました。

 

 

今日観察できた主な野鳥 カンムリカイツブリ10、カワウ411、ダイサギ18、コサギ34、アオサギ31、マガモ18、カルガモ27、コガモ21、オナガガモ6、ヒドリガモ19、ヨシガモ4、ハシビロガモ12、シマアジ3、ホシハジロ6、キンクロハジロ192、スズガモ33、ミサゴ7、トビ2、ハヤブサ1、オオバン4、シロチドリ2、コチドリ3、ダイゼン55、キョウジョシギ17、トウネン429、ハマシギ2,406、サルハマシギ3、コオバシギ1、アオアシシギ41、コアオアシシギ3、キアシシギ22、イソシギ2、オオソリハシシギ9、ソリハシシギ16、オグロシギ2、チュウシャクシギ98、ダイシャクシギ1、タシギ3、セグロカモメ3、コアジサシ366、クロハラアジサシ9 他

 

明日の満潮時間 5時20分 潮位240cm

明日の干潮時間11時46分 潮位 31cm


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