藤前干潟
今日の干潮時間 5時42分 潮位 92cm、19時34分 潮位113cm
今日の満潮時間12時52分 潮位184cm
今日は、開館からしばらく経った頃、うっすらと虹が出ているのに気づきました。
この虹、お昼頃まで見ることができ、午前中はパラッと雨が降ることがありました。
今日も北西風が強く、寒い日でした。
ただ、潮が悪く、干満の差があまりなかったので、お昼の満潮時間でも庄内川河口の干潟が全て沈むことがなく、日中はずっとハマシギ、ダイゼンなどを観察することができました。
護岸近くの干潟を見に行くと、今日もズグロカモメが干潟の上を飛んでいました。多い時は10羽以上のズグロカモメがこの干潟にいました。
さらに100羽ほどのハマシギが餌を探していました。(野鳥観察館からは閉館間際に667羽をカウント。)
干潟ではダイゼン↓、シロチドリ、イソシギなども観察できました。
ただ、今日はズグロカモメの様子が先日(11月30日)の観察時と違いました。
11月30日の観察時は、ズグロカモメは干潟のヤマトオサガニを狙って、干潟の上を飛び、急降下するのを盛んに繰り返していましたが、今日はあまり高くを飛ばず、ハマシギが餌を探しているそばにいました。
そして、急に飛んだと思うと、ハマシギをあちこちで追いかけ回していました(黄色の矢印の先が逃げるハマシギ。ピントの合っていない写真ばかりですみません)。
どうも、ハマシギが干潟から探し出したゴカイ(恐らく)をズグロカモメが横取りしようとしていたようです。よくよく見ると、ハマシギは細長く赤いものをくわえたまま逃げています。
1羽のズグロカモメが追いかけはじめると、すかさずそれに気づいた近くの他のズグロカモメも追いかけたりもします。
こちらは3羽のズグロカモメがハマシギ1羽を追いかけていました。
こちらでは、ハマシギ(右)から奪ったと思われるゴカイをズグロカモメ(成鳥)が食べようとしていると・・・、
若いズグロカモメがそれを横取りしようとしに来ました。これには被害者(鳥)のハマシギもびっくりして逃げていました。
(ただ、ハマシギ同士で餌の奪い合いしている場面も観察しています。)
今日、こんな場面ばかり観察できたのは、干潟が小さくなった時間帯で、カニがたくさんいる干潟部分は沈んでいたためなのかな、と考えています。
ただ、干潟のゴカイを頻繁に上手に捕まえるズグロカモメを同じ場所で観察したことがあり、その時のことを思うと、ハマシギを追いかけるエネルギーの方が多くかかりそうだと思うのですが・・・。→ズグロカモメがゴカイを捕まえている様子はこちら(2019年1月25日の日記)
この他、干潟で見られた鳥をご紹介します。
魚を探していると思われるミサゴ↓。今日は23羽をカウントしています。
風に流されて頭上を飛んでくれました。この後、何回もダイブをしていましたが、失敗ばかりでした。
カワウの群れ↓。昨日より飛来数が少なかったです。
稲永公園では、ビンズイ↓などを観察できました。
やけに黄色っぽいと思いましたが、冬羽は胸などの黄色が濃くなるそうです。
【明後日(12/7)に「渡り鳥調査隊」を開催します。】
明後日(12月7日(土))は「藤前干潟の渡り鳥調査隊」を名古屋市野鳥観察館で開催します。
みどころは、きれいな繁殖羽になったカモの仲間、多くのミサゴ、カンムリカイツブリです。
ハマシギの群れが飛ぶ様子や、ハヤブサやチュウヒなどの猛禽類も見られると良いな、と思っています。
今のところの予報では、曇りのお天気で気温は上がらないようですし、川沿いは街中より寒いですので、参加される際は暖かい格好でお越しください。
ご参加をお待ちしています。→詳細はこちら(PDF)
今日観察できた主な野鳥 ハジロカイツブリ2、カンムリカイツブリ69、カワウ892、ダイサギ2、コサギ2、アオサギ24、マガモ7、カルガモ5、コガモ37、オカヨシガモ9、ヒドリガモ6、オナガガモ743、ハシビロガモ2、ホシハジロ1、キンクロハジロ52、スズガモ121、ミサゴ23、トビ1、ハヤブサ2、ハジロコチドリ1、シロチドリ38、ダイゼン34、ハマシギ667、イソシギ2、ユリカモメ30、セグロカモメ20、オオセグロカモメ2、カモメ3、ウミネコ26、ズグロカモメ23
明日の干潮時間 7時04分 潮位 99cm
明日の満潮時間13時59分 潮位188cm