観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

干潮時間からの野鳥観察

2023-08-25 16:55:43 | 夏の藤前干潟

藤前干潟

今日の干潮時間 5時19分 潮位 99cm

今日の満潮時間12時38分 潮位194cm

 

今日は長潮で、最大干潮時の潮位が高く、日の出の時間は最大干潮時の5時19分でした。

本当なら潮の引き初めに出掛けたいところですが日の出前に観察しても暗くて鳥があまり見えないので、干潮時間になってしまいますが日の出時間に干潟に向かいます。

着いたときは今にも雨が降りそうな天気で、干潟はすでに広がっていました。

なので鳥は導流堤の干潟に散らばっていて、鳥たちの姿はあまり見えません。

 

 

無理やり近くを探すと、下水処理場の排水口にアオアシシギとソリハシシギを確認できました。

そのアオアシシギの手前に丸い毛玉が二つあり、良く見ると長いしっぽが2本出ています。

眠っているのか寄り添ったまま長い時間全く動きませんでしたが、ヌートリア2匹のようです。

シジミを食べに干潟に出てくるヌートリアを今まで何回か見たことがありますが、後ろのアオアシシギと比べてかなり小さいので、今年生まれた幼い兄弟だろうと分かります。

(※ヌートリアは特定外来生物に指定されています。)

 

 

その後、しばらく干潟には少数のアオアシシギとソリハシシギだけでしたが、小さな鳥の姿が導流堤の干潟から向かってきました。

ここ最近観察館前、500m先の導流堤の干潟で観察できていたメダイチドリでした。

メダイチドリの群れは、赤い夏羽が残る個体と今年生まれたであろう幼鳥の群れでした。

続いてトウネンの群れも少数飛来しました。

フラッグを付けた個体もいます。

青いフラッグが右肢の上下に二つあるため、北海道のコムケ湖で放鳥された個体のようです。

8月末から9月上旬頃にはトウネンやソリハシシギ、キアシシギ、アオアシシギなどの早くに渡ってきているシギ・チドリ達の秋の渡りピークを迎えます。

本来なら、もう少し飛来数が増えて欲しいですが、この1、2週間に期待したいです。

今日は最大干潮時間からの観察だったので、鳥たちが各所に散った状態でした。

また引き初めから干潟で餌を探していたであろう個体は、最大干潮時間頃には餌を食べ終えたのか、活動的でなく引き初めの時の様に頻繁に飛び回ることが少なく、眠っている個体も多かったです。

 

来週火曜日ぐらいの中潮から31日(木)の大潮にかけてであれば、午前中に順光で観察することが出来るようになります。

 

【あさって(8/27)まで!秋の写真展の展示作品】

野鳥観察館では9月2日(土)から開催する「秋の野鳥写真展」と「藤前干潟写真展」の展示作品の募集をしています。

締切はあさって(8月27日(日))までです。

ぜひ、奮ってご応募ください。

詳細や応募票はこちらのチラシ(PDF)をご覧ください。

 

今日観察できた主な野鳥 カンムリカイツブリ1、カワウ471、ダイサギ14、コサギ8、アオサギ14、マガモ18、カルガモ177、コガモ1、キンクロハジロ1、スズガモ3、ミサゴ5、トビ2、メダイチドリ4、コチドリ3、ダイゼン34、ケリ1、キョウジョシギ1、トウネン35、オバシギ1、コアオアシシギ2、アオアシシギ28、キアシシギ2、イソシギ2、ソリハシシギ11、チュウシャクシギ3、ウミネコ83

他、ヌートリア2

 

 

明日の干潮時間 7時00分 潮位 95cm

明日の満潮時間15時01分 潮位205cm

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