Reflections

時のかけらたち

アミューズミュージアムの布たち ・・・ cloth in Amuse Museum

2019-04-10 23:59:28 | art
撮影OKだった南部刺し子とBOROを載せます。
なんと素晴らしいものなのでしょう。生活の必要から生まれた美です。
村の女性たちがその美を競った素晴らしいものです。そしてそれは黒澤明監督の
目にも止まり、遺作の「夢」ではそのコスチュームをつけた人々が出てきます。
撮影をした風車のところにはサイトウキネンフェスティバルで松本に行った時
この春を待たずに亡くなった友人と行った思い出があります。
その衣装は私が最近気になっているブータンや中央アジアの衣装ともそっくりです。
エプロンのように最後につけて飾っています。

私がお気に入りで着ている久留米絣のワンピースと布をいろいろ重ねたりして
作られたジャケットもちょっと流れに近いかもしれません。
いつかTVで日本で開かれているBORO市に海外からも買いに来ている人がいて
こんなに布を大切にする文化はなくて、こんなに残っていることがすばらしいと話していたことを
思い出します。

アミューズミュージアム閉館前の最後の特別企画展 南部刺し子展と1年間かけて開催された特別展
「美しいぼろ布展」を見ました。3月末で閉館し、コレクションは2年間かけて海外で紹介されます。



まず入り口の仕事着でノックアウト。なんて素敵なんでしょう。まるでイタリアのファッションと
言っても通用しますね。






菱型の南部刺し子です。織でできそうな柄もみんな刺してあります。
寒さからまもるため、装飾、耐久性、いろいろな必要から農家のお母さんたちが
競って刺した素晴らしい作品。












































美しいぼろ布展
刺し子より、この布をチクチクした感じが好きです。



本州の一番北の寒さをしのぐ寝具や上着など・・
命を守るためのファブリック。



























黒澤明をも魅了した南部刺し子の晴れ着衣装。
















ボロボロになって何度も重ねられた布には東北の女性たちの血と汗がにじむ。
この布の上で代々女性たちが出産をしたという。産婆さんもいなく、村の女性たちが
協力して。 生きることそのものを感じる布たちでした。

あるばとろすさんのブログにほぼオンタイムで載っています。マエダレやコレクションの説明があります。


March 22 2019 Asakusa


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4 コメント

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布展 (としちゃん)
2019-04-12 08:24:55
コメントを書いたつもりだったのですが、足跡がないようなので、もういちどコメントしますね。

その節は、お誘いいただいたのに、先約があったため、布展に行けずに残念でした。でもカンカンとあるばとろすさんのブログを拝見できて、よかったです。
私自身は、菱形の刺繍の刺し子が好きですね。以前、帯教室で同じような模様の帯を見ましたが、たぶん、この菱形から影響されたものだと思いました。でも高価な袋帯よりも、こちらの前垂れの方がずっと素敵ですね。

それと、カンカンの格子の綿着物、とてもお似合いですよ。色も良いし、着ていてリラックスした感じがよく伝わってきました。私も格子は着たことはありますが、どうもガキっぽくなり、縦じまの方が安心します。同じ柄でも人それぞれなところも、面白いわね。
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東北の手仕事 (カンカン)
2019-04-12 08:40:49
としちゃんコメントありがとうございます。
この前はご一緒できずに残念でした。私は BORO>南部ひし形刺し子>こぎん刺し の順に好きです。
北欧の刺繍にも共通点があるようで、文様は世界で同時多発的に出てきますね。
格子の着物はギンガムチェックみたいでがきっぽくなるのは仕方がないかしらね。木綿の着物はサラッとしてないので何回も着てみては絹に取り換えて出かけていました。今回はぼろ展なのでこれか銘仙で行こうかと決めていました。としちゃんはかわいいのでガキっぽくても着て遊んでみては・・・
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Unknown (あるばとろす)
2019-04-14 13:43:49
たくさん写真をアップしてくださり、あの日の雰囲気を思い出します。閉館前に見れてよかったです。
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アミューズ・ミュージアム (カンカン)
2019-04-14 20:25:49
こんなに素敵なミュージアムが浅草にあるのを、あるばとろすさんからお聞きするまで知りませんでした。鎌倉の古民家ミュージアムにも誘っていただき、すっかり刺し子の魅力にはまりました。ありがとうございました。
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