Reflections

時のかけらたち

コロナから世界を変えよう ・・・ change the world

2020-06-14 23:57:15 | thoughts


昨日は3カ月ぶりに星岡に日本料理の講習に行ってきました。久しぶりに行ってみるとなんと多くのものを
与えられるのかと驚く時間です。習ったこともまとめなければいけないのですが、アメリカの友人からのE-mail に
返事を出さなければとそちらに取り掛かり、昨日はブログはパスすることにしました。
私のペンパルはミネソタ州セントポールに住んでいるので、あの事件が起こったミネアポリスに近くその後の暴動に
巻き込まれていないか心配でした。メールで無事がわかり、略奪や放火は近くではなかったとのことでした。
今回そうでなくても黒人が多く犠牲となったコロナウィルス。清掃や配達や危険な職業についている多くは
黒人というレディ・ガガのコロナのライブ配信でもインタビューに答える人がいました。
コロナで社会のひずみが浮き彫りにされてきたところでの、よくアメリカで起きる警察官の黒人に対する非人道的な
暴力。世界的に飛び火するのもわかります。

友人も私も平和的なプロテストが世の中を変えていくという同じ考え方です。文通を始めた中学生の頃から
同じような考え方でした。

自粛期間中にたまたまTVでやっていた古いグレゴリー・ペックが出ていた映画「アラバマ物語」を見て
アメリカの抱える問題の複雑さを感じました。人種の問題と銃社会です。私が子供の頃感じていた自由の国
は幻想で、映画「イージー。ライダー」やジャニス・ジョプリンの伝記映画に見られるように非常に保守的
な面もあります。

この不幸な事件をきっかけに人種差別のことを改めて基本に戻って考え、新しい世界へ向かって
行ってほしいと思いました。ちょうどそんな時にレディ・ガガのタイムリーなスピーチを
みつけました。この人のパワーには驚かされます。スピーチの方はYouTubeで設定を変えると
英語の字幕が出ます。興味があればご覧ください。


Dear Class of 2020」でのレディー・ガガのスピーチ全文和訳を掲載
2020.06.12 TOPICS

6月7日(日)、新型コロナウイルスの影響で卒業式がキャンセルになった2020年度の卒業生のために、YouTubeが開催したヴァーチャル
卒業式「Dear Class of 2020」にレディー・ガガが登壇。
レディー・ガガが行ったスピーチの全文日本語訳を、下記に掲載いたします。

★レディー・ガガのスピーチ動画:



——————————–

全国の卒業生の皆さん、こんにちは。レディー・ガガです。

私は2週間前、皆さんが卒業という素晴らしい業績を成し遂げたことをお祝いするため、別のスピーチを録画したのですが、
その内容は今回とは大きく異なるものでした。

その時の祝辞では、世界中に今年、甚大な被害と混乱をもたらしてきた新型コロナウイルスのパンデミックという共通体験
に触れ、前途有望な人生において、皆さんが次なる一歩を踏み出すに当たり、“思いやり”を広める力を持った人となることが
どれほど重要であるかについて、語っていました。

ジョージ・フロイドさんが殺され、続いて、この国の警察による不当な暴力行為と構造的な人種差別に対する抗議活動が
巻き起こったのは、その祝辞を録画した後のことでした。

私の当初の卒業祝辞スピーチは、今現在この国に最も必要なものと、直接の関連はないかもしれません。ですが私は今日、
改めて皆さんにこうお伝えしたいと思います。世の中に悲しむべきことはたくさんある。けれども、祝うべきこともまた、
たくさんあるのだと。

今、皆さんが目の当たりにしているのは、この国の進化にとって極めて重要な転機の瞬間です。社会が重要な意味で根本から
変化するところを、皆さんは目にしているのです。

この変化には時間がかかることでしょう。私たちは根気強く取り組まなくてはなりません。けれども、変化は必ず起きます。
より良い方向へと変わるはずです。

今回、祝辞を書き直しながら、アメリカにおける人種差別について、自分なりの考えを私は自問しました。黒人社会を際限なく
苦しめてきた構造的な抑圧や肉体的・精神的暴力に対して感じる怒りについて見つめ直した時、私の脳裏に浮かんだのは大自然でした。

アメリカにおける人種差別について考える時、私が思い描くのは、広大な森です。その森に生い繁っているのは、背の高い木々。
この国の誕生と同じくらい昔からある木々。人種差別主義という種から育った木々。偏見という枝々を伸ばし、抑圧の葉を茂らせた木々。
その曲がりくねった根は、土壌深く埋まり、複雑に絡み合い、もつれ合いながら成長し、しっかり張り巡らされているため、私たちが
その仕組みをはっきり理解しようとしても、跳ね返されてしまうのです。

この森が、私たちの住んでいる場所です。この森は、私たち自身です。この森は、一つの社会として、私たちが何世紀にもわたって
支え続け勢いづかせ続けてきた、道徳と価値体系なのです。

この国の人種差別主義を私が自然に例えて説明しているのは、それが自然と同じくらい国の隅々まで行き渡っていて、同じくらい
現実的なものだからです。光が触れるところ全てに、そういった側面があります。けれども今この瞬間、私たち全員が、そのような
仕組みに異議を唱え、実際の変化をもたらすにはどうすればいいか、考えるよう求められているのです。

その変化をこれから起こす人々が、今、私の話に耳を傾けてくれている。私はそう心から信じています。間違いありません。
なぜなら皆さんこそが、未来を育む種だからです。皆さんという種は、やがて新しい、これまでとは異なる森へと成長するでしょう。
それは私たちが現在住んでいる森よりも、はるかに美しく、愛情に満ちた森となるはずです。

人種差別という病を根絶するために進むべき道。その拠り所として3つの指針があると、私は信じています。その指針は、私の信念や
自然に対する考え方の基盤をなしていると同時に、人類が目指すべきものであると、私は考えています。

その3つとは、“時間”、“十分な努力”、そして“神の恵み”。森を新たに植え替えるには、この3つが必要です。国全体が一つとなり、
人々が心癒され、触発され、本気で取り組むことにより、変異した種から生まれた森が、創意に富んだ新しい方法と“天の配剤”に
よって育まれていく。母なる自然を通じ、天は思いやりに満ちた声で私たちに語りかけてくれるのです。

“時間”と“十分な努力”をどう注ぐかは、私たち次第です。“神の恵み”は、私たちに左右できることではありません。ですが、
“神の恵み”とは、信頼のことだと私は捉えています。私たちは自らの意志でお互いを信じ、愛情込めてお互いを健やかに育んで
いくことができるはずです。

皆さんという美しい種は、素晴らしい贈り物に恵まれました。そう私は信じています。その贈り物とはつまり、この激動の時機、
自らの道徳や、行動指針、そして価値観について、じっくりと考える機会、そしてその3つが、現在、そしてこの先の人生で
迷いが生じた際に、皆さんをどう導いてくれるのかについて、見つめ直す機会のことです。

人の道徳、行動指針、価値観は、自分自身の心の底から生まれた、真正なものでなくてはならないと、私は今、確信しています。
あなたの行動指針は、あなたの本心から生まれたものでなくてはいけません。あなたの価値観は、あなたの頭で考えたものである
べきです。そしてあなたの道徳は、あなたという人間全体から引き出されたもの、あなたが愛情を込めて人類に寄せるもので
なくてはなりません。

あなた自身の中から生まれたあなたなりの思いやりが、あなたの国際社会に対する貢献となるのです。

元々の祝辞で、私は次のような問いを投げかけていました。「常に優しくあるために必要なものとは?」と。おそらくそれは、
今もなお意義を持つ問いではないでしょうか。皆さんが賢く才能に溢れていることは、今日という日を迎えたことで既に明らか
ですので、今更ながらかもしれませんが、この機会に敢えてそれを口にすることで、その答えを言い表したいと思います。

人は、困難なことでもやり遂げられます。皆さんは、困難なことでもやり遂げられるのです。この古い森を切り倒し、植え替えて、
あなたが抱く理想を実現することができるのです。

時として、優しくあるのが難しい場合もあります。皆さんも、思いやりのないクラスメートや、友達、家族、見知らぬ人、
世間の人々、学校の先生を、幾人か思い浮かべることができるに違いありません。あるいは皆さん自身が、不親切な行動をとった
ことさえあるかと思います。ですが、たとえ思いやりのなさに接したことがあったとしても、困難ことをやり遂げる力が人から
奪われるわけではありません。優しくあることが困難な場合もあり、時に思いやりに欠けた状況に置かれたとしても、それでも
人々は困難を乗り越え、優しくなることができるからです。

皆さん、どうか思いやりを持ってください。今日皆さんに祝辞を贈るという、この大変名誉ある機会をいただき、私なりの理想を
示したいと考え、これをお伝えしています。優しさについてお話をしていますが、とても重要な問題に直面した際、私には私なりの
道徳や価値観、そして行動指針あるのだということを、皆さんとこうした瞬間を分かち合っている間にも、確かめているのです。

では今、私たちは何をすればいいのでしょうか?

私の答えは………“思いやり”を持つこと。シンプルですが、それが私なりの考えです。 私たちは今、いつも以上に、お互いに
話し合いをしようと試みています。 共に話し合いましょう。ですが、皆さんがほぼ毎日教室でそうしてきたように、耳も傾け
ましょう。 他の人々に耳を傾けなければ、学ぶことはできません。

「クラス・オブ・2020」の皆さん、ご卒業おめでとうございます。皆さんが作り上げる森を見るのを、楽しみにしています。
——————————–
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音楽や生活・・コロナが気付かせてくれること ・・・ what the corona virus has realized us

2020-06-14 23:42:29 | thoughts
録画していた番組を先週見る時間がありました。
オーケストラのそれぞれの楽器にスポットをあてたものです。
チェロ奏者の菊地知也さんが迷わずバッハの無伴奏を選んだというところに
納得です。
選曲の面白さもあります。




「オーケストラ・孤独のアンサンブル〜希望編」

オーケストラのトッププレイヤーたちが、外出も困難な中自宅でたった一人、音楽を奏でる。仲間も聴衆もいない。
でも音楽が、未来を照らし出す。孤独が、希望を育んでいく。

コロナ禍が続く中、オーケストラは演奏会再開のめども立たず、練習もできず、メンバーはいまも自宅にこもり孤独と
向き合う毎日だ。これまで仲間と一緒に聴衆の前でアンサンブルをしてきた各オケのトップ演奏家8名が、たった一人、
自宅でクラシックの名曲を奏でていく。孤独の先には、必ず希望があることを信じて、生まれてくる音楽。同じように
不安に過ごす視聴者の方々に、未来をひらく希望の光を届ける。好評だった前作の続編







神奈川フィル 首席ソロ・コンサートマスター 石田泰尚
山田耕筰「からたちの花」
ピアソラ「アディオス・メニーノ」

NHK交響楽団 イングリッシュホルン奏者 池田昭子
ワーグナー「トリスタンとイゾルデ」第3幕の前奏曲

東京都交響楽団 トランペット首席 高橋 敦
マーラー 交響曲第3番より
「春の日の花と輝く」アイルランド民謡に国民的詩人トーマス・ムーア詩をつけたもの

読売日本交響楽団 ホルン首席 日橋辰朗
ワーグナー「ジークフリートの牧歌」

東京フィル フルート首席 神田勇哉
ヘンデル「オンブラマイフ」

NHK交響楽団 フルート奏者 梶川真歩
グルック「精霊の踊り」(神田さんとデュオ)

東京シティ・フィル ファゴット副首席 石井野乃香
チャイコフスキー6つの小品Op.19から「ノクターン」

日本フィル ソロ・チェロ奏者 菊地知也
バッハ 無伴奏チェロ組曲第1番ト長調から アルマンド


不幸中の幸い
コロナで知る音楽をできる歓び
人の前で演奏すること、相手がいないと成り立たない
苦境に置かれてこそ知る音楽ができる幸せ

音楽は演奏する人とそれを聴く人、どちらかが欠けても成り立たないと
最近YouTubeで見た数年前の伊勢正三のライブでのMCがありました。
演劇やそのほかの舞台芸術も同じです。観客との心の交流も含めて
作り上げられていくものです。こういう時だからこそ生の演奏の
素晴らしさがわかります。

まだまだコロナの感染者の人数が増えている東京。秋に延期になった館野泉の
コンサートは開くことができるのかしら? 


♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ 

最近よく聞いているハウザーのCD





音楽の美しさや喜びを感じます。若い頃にワクワクして聴いた音楽の原点があるような感じがします。
慣れ親しんだメロディーが、少し抑えた表現で広がっていきます。
他の楽器でひかれる曲も多く、これはやっぱり原曲のクラリネットの方がいいと思っていたり
しましたが、聴いているうちにチェロもいいように思えてきました。



音楽の中に遠い世界に行ってしまった人たちを思います。



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