こんばんは。
またまたご無沙汰しております。
本日(もう昨日)から26-1の結果がweb上で見られるようになりましたが、
しろねこの場合、自己採点の「あと5点」を裏切って、
添付画像のとおり、「あと3点」でした。
ん~…いったいどの問題が正解になっているんでしょうね??
まあけれども、今回の気持ちとしては、
あと5点だろうが3点だろうが、もう同じというか、
近頃特にはっきり思うことですが、
多少多忙でもゆとりをもてる実力をつけなければ、ということのみです。
「今回は多忙だったので、170点台でした」という心境に、早くなりたい。
理屈では、
「今回は多忙だったので、あと5点でした」の時点から、実力を15点分増やせばいいだけのことなのです。実力185点の人が200点になるよりも、
その潜るべき網の目はずっと粗いと思います。
けれども私は、キャリアの割にその努力がてきていません。
的を射た緻密な積み重ねを、もっと欠かさず試行錯誤し続けなければならないのになあ、との思いです。
先日母に、
「あんたは、もし仕事が忙しくなかったら、やっぱり合格する自信あるの」
と不意に聞かれ、
「うん、そりゃあ」
と即答したものの、
こうして言葉を入力していると、
果たして本当にそうなのか?という疑問が微かに過ります。
やはり忙しさは理由にならないのかもしれない、
忙しくても時間的余裕があっても、
緻密に能率よく行動し続けられるかどうかの能力の問題で、
自分は根を詰めながらも正確さを保つ能力が落ちているかもしれない、
と多少感じます。
しかし悲観はしていないので、まだまだ淡々と頑張ることはできます。
……関西研修旅行の見聞報告の第2弾を出す予定ですが、未だ編集中です。
そうこうしているうちに、
明日から進学校ならではの3泊4日の宿泊行事があります。
4日目まで、建物に缶詰です。
生徒達の勉強を見ながらも、
隙間時間に僅かでも自分の漢字学習ができればいいなと思います。
……少しだけ漢字の話題です。
まず、1級漢字ではありませんが、
「配付」と「配布」の違いを、
先日生徒用に漢検4級練習問題の例文を入力していて、
改めて意識しました。
・「配布」=広く、配って行きわたらせること。【類】頒布
・「配付」=狭い範囲の、めいめいに配り渡すこと。【類】交付
…だったのですね。
今まで自分は正確な使い分けの意識は、持てていなかったと思います。
私の仕事は圧倒的に「配布」が多いので、そちらばかり見ていました。
それからもう一つ、
1級漢字の存在や魅力を、
もっと広く皆さんに知ってほしいという平素の気持ちに関連しているのですが、
歌舞伎の坂東玉三郎さんの公式HPを拝見していて、
考えさせられるところがありました。
【以下引用】
坂東玉三郎ページ
http://www.tamasaburo.co.jp/
「今月のコメント」2014年6月 のコメントより
ところで毎月のコメントで色々なお話をさせていただいておりますが、特に将来の文化、芸術などに付いて、私なりの心細さをお話させていただきたいと思います。数カ月前に小紋(小さい柄)や、縞の男物の浴衣が少なくなったことをお話しさせていただきましたが、これは私ども歌舞伎役者にとっては、とても辛いことなのです。「夏は地味な浴衣でお稽古する」というのが言わず語らずの習わしになっておりまして、派手な色の浴衣や、大きな柄の入った浴衣などに私共は慣れておりません。という意味もあり少なくなってきた小紋や縞の浴衣などを早いうちに買い揃えておりました。博多織の帯なども、とても派手な色になってしまい、渋い色の帯も大変少なくなりました。また、私は楽屋用の上履きには、底がフェルトになっている草履を使っておりますが、こちらも現在では大変手に入りにくいものとなってしまいました。また、刺繍などに使う金糸も東京で取り扱うお店は大変少なくなっているそうです。今は京都に注文しなければなりませんが、昔は5色あった金糸も、現在は1色しかない時代になってしまったそうです。「鷺娘」で使用しておりました紗の傘も、骨の柔らかな「たゆみ」が出るような作りになっていましたが、現代では丸みのある傘が作れなくなっているのです。「雪」を舞う時に使います傘も、30代後半からの傘を大事に使っておりました。こういう舞台で使用するも物も、現在の生活で使う古典的なものも、現代では作れない苦しい時代になってしまっていることをひしひしと感じます。景気や時代の流れでもありましょう。それぞれの工房で、勤めている職人さんの『手が空いてしまう日がある』と嘆いておりました。この現象は私どもだけではありません。お能、狂言、文楽などの世界でも同じようなことが起こっていると思います。
私も40歳くらいから、このような工芸品がどんどん無くなっていくことを憂いておりましたが、京都の織物の状況を聞いた時には、本当に落ち込んでしまいました。刺繍が出来なくなり織物が織れなくなってしまったら、古典芸能や歌舞伎の美というものが失われてしまいます。少しでも盛んになるようにと、私も色々と考えておりましたが、今では本当に良い状況とは言えなくなってしまいました。それぞれの国の文化や、崇高な芸術が理解し難い世の中、受け入れられない状況になってきたということを感じ、今後のことを思い悩む日々が多くなってきています。
【以上引用終わり】
……1級漢字を勉強していると、
「世の中には、こういう事柄がこういう名前で存在していたんだな」
と思わされることが頻繁にあったり、
そこから伝統芸能や伝統工芸に繋がったり、
最終的には仏教思想や無常観や自然界の雄大さや四季の素晴らしさから出た言葉に行き着くことがよくあったりすることから、
漢字、殊に1級漢字を学ぶことは、日本人が自国の豊かな伝統文化や崇高な芸術に対する意識を保持する手だてとなるのだ、
と考えるようになりました。
勿論言葉というのは、玉三郎さんが言及されている具体的な素材や舞台道具そのものではないのですが、
個々の概念を表す、
ものの名に直結するのが言葉や文字なので、
漢検1級の語彙力をつけることで、少しでも日本人としての造詣の深さに近付いて行けるのかなと思います。
「漢検1級?そんな字普段使わないでしょ」「こんな字知らない。読めない。理解できない」「難しい……日本語とは言えない、もはや外国語」
などと日本人自らに遠ざけられることが減ってくれることを、
絶滅危惧ジャンルにならないことを、
就職に役に立つかどうかを短絡的に測られないことを願いながら、
漢検1級の魅力に関わって広め続けていきたいです。
またまたご無沙汰しております。
本日(もう昨日)から26-1の結果がweb上で見られるようになりましたが、
しろねこの場合、自己採点の「あと5点」を裏切って、
添付画像のとおり、「あと3点」でした。
ん~…いったいどの問題が正解になっているんでしょうね??
まあけれども、今回の気持ちとしては、
あと5点だろうが3点だろうが、もう同じというか、
近頃特にはっきり思うことですが、
多少多忙でもゆとりをもてる実力をつけなければ、ということのみです。
「今回は多忙だったので、170点台でした」という心境に、早くなりたい。
理屈では、
「今回は多忙だったので、あと5点でした」の時点から、実力を15点分増やせばいいだけのことなのです。実力185点の人が200点になるよりも、
その潜るべき網の目はずっと粗いと思います。
けれども私は、キャリアの割にその努力がてきていません。
的を射た緻密な積み重ねを、もっと欠かさず試行錯誤し続けなければならないのになあ、との思いです。
先日母に、
「あんたは、もし仕事が忙しくなかったら、やっぱり合格する自信あるの」
と不意に聞かれ、
「うん、そりゃあ」
と即答したものの、
こうして言葉を入力していると、
果たして本当にそうなのか?という疑問が微かに過ります。
やはり忙しさは理由にならないのかもしれない、
忙しくても時間的余裕があっても、
緻密に能率よく行動し続けられるかどうかの能力の問題で、
自分は根を詰めながらも正確さを保つ能力が落ちているかもしれない、
と多少感じます。
しかし悲観はしていないので、まだまだ淡々と頑張ることはできます。
……関西研修旅行の見聞報告の第2弾を出す予定ですが、未だ編集中です。
そうこうしているうちに、
明日から進学校ならではの3泊4日の宿泊行事があります。
4日目まで、建物に缶詰です。
生徒達の勉強を見ながらも、
隙間時間に僅かでも自分の漢字学習ができればいいなと思います。
……少しだけ漢字の話題です。
まず、1級漢字ではありませんが、
「配付」と「配布」の違いを、
先日生徒用に漢検4級練習問題の例文を入力していて、
改めて意識しました。
・「配布」=広く、配って行きわたらせること。【類】頒布
・「配付」=狭い範囲の、めいめいに配り渡すこと。【類】交付
…だったのですね。
今まで自分は正確な使い分けの意識は、持てていなかったと思います。
私の仕事は圧倒的に「配布」が多いので、そちらばかり見ていました。
それからもう一つ、
1級漢字の存在や魅力を、
もっと広く皆さんに知ってほしいという平素の気持ちに関連しているのですが、
歌舞伎の坂東玉三郎さんの公式HPを拝見していて、
考えさせられるところがありました。
【以下引用】
坂東玉三郎ページ
http://www.tamasaburo.co.jp/
「今月のコメント」2014年6月 のコメントより
ところで毎月のコメントで色々なお話をさせていただいておりますが、特に将来の文化、芸術などに付いて、私なりの心細さをお話させていただきたいと思います。数カ月前に小紋(小さい柄)や、縞の男物の浴衣が少なくなったことをお話しさせていただきましたが、これは私ども歌舞伎役者にとっては、とても辛いことなのです。「夏は地味な浴衣でお稽古する」というのが言わず語らずの習わしになっておりまして、派手な色の浴衣や、大きな柄の入った浴衣などに私共は慣れておりません。という意味もあり少なくなってきた小紋や縞の浴衣などを早いうちに買い揃えておりました。博多織の帯なども、とても派手な色になってしまい、渋い色の帯も大変少なくなりました。また、私は楽屋用の上履きには、底がフェルトになっている草履を使っておりますが、こちらも現在では大変手に入りにくいものとなってしまいました。また、刺繍などに使う金糸も東京で取り扱うお店は大変少なくなっているそうです。今は京都に注文しなければなりませんが、昔は5色あった金糸も、現在は1色しかない時代になってしまったそうです。「鷺娘」で使用しておりました紗の傘も、骨の柔らかな「たゆみ」が出るような作りになっていましたが、現代では丸みのある傘が作れなくなっているのです。「雪」を舞う時に使います傘も、30代後半からの傘を大事に使っておりました。こういう舞台で使用するも物も、現在の生活で使う古典的なものも、現代では作れない苦しい時代になってしまっていることをひしひしと感じます。景気や時代の流れでもありましょう。それぞれの工房で、勤めている職人さんの『手が空いてしまう日がある』と嘆いておりました。この現象は私どもだけではありません。お能、狂言、文楽などの世界でも同じようなことが起こっていると思います。
私も40歳くらいから、このような工芸品がどんどん無くなっていくことを憂いておりましたが、京都の織物の状況を聞いた時には、本当に落ち込んでしまいました。刺繍が出来なくなり織物が織れなくなってしまったら、古典芸能や歌舞伎の美というものが失われてしまいます。少しでも盛んになるようにと、私も色々と考えておりましたが、今では本当に良い状況とは言えなくなってしまいました。それぞれの国の文化や、崇高な芸術が理解し難い世の中、受け入れられない状況になってきたということを感じ、今後のことを思い悩む日々が多くなってきています。
【以上引用終わり】
……1級漢字を勉強していると、
「世の中には、こういう事柄がこういう名前で存在していたんだな」
と思わされることが頻繁にあったり、
そこから伝統芸能や伝統工芸に繋がったり、
最終的には仏教思想や無常観や自然界の雄大さや四季の素晴らしさから出た言葉に行き着くことがよくあったりすることから、
漢字、殊に1級漢字を学ぶことは、日本人が自国の豊かな伝統文化や崇高な芸術に対する意識を保持する手だてとなるのだ、
と考えるようになりました。
勿論言葉というのは、玉三郎さんが言及されている具体的な素材や舞台道具そのものではないのですが、
個々の概念を表す、
ものの名に直結するのが言葉や文字なので、
漢検1級の語彙力をつけることで、少しでも日本人としての造詣の深さに近付いて行けるのかなと思います。
「漢検1級?そんな字普段使わないでしょ」「こんな字知らない。読めない。理解できない」「難しい……日本語とは言えない、もはや外国語」
などと日本人自らに遠ざけられることが減ってくれることを、
絶滅危惧ジャンルにならないことを、
就職に役に立つかどうかを短絡的に測られないことを願いながら、
漢検1級の魅力に関わって広め続けていきたいです。
いつもお世話になります。
今回の結果、惜しかったですね~。実は振り返りの記事を拝見したとき、今回しろねこさんは合格なさる可能性がかなりあるのではないかと思っていました。「すずろ」「とどく」「しょそ」あたりが許容されて正解になるではないかと思ったからですが、まあ私の勝手な予測などは横に置いておき、私などとは次元の違うご多忙の状況が続いておられるご様子の中のでこの得点、やはり底力がおありなのだなと感じました。
さて、実は今回の記事、コメントを差し上げたい箇所がたくさんあるのです。26-1の結果に続いては学校行事。ひたすら勉強するための合宿とお見受けしましたが、私も中学・高校時代、通っていた学校(私立の一貫校です)に「勉強合宿」というのがありました。男子高だったせいかなかなかハードで中1の7泊から始まって徐々に増えていき、最後になった高2の合宿は10泊(!)でした。すごく辛かったかと言えば、そこは中高生で学年全員一緒なので、ある種お祭り騒ぎのようでむしろ楽しかった記憶しかないです。しろねこさんの生徒さん達にとっても、きっと大切な思い出の一つになることでしょうね。 ^^
次に玉三郎さん。私の家内が「追いかけはしないけど大ファン」でして、私も付き合って何度か歌舞伎や舞台を見に行ったことがあります。TVのドキュメンタリー番組などがあればそれも必ず見るので、私も「すごい人だなぁ」と感じいることが多いです。一昨年でしたか、人間国宝になられましたけど、まさに日本の「宝」のような方ですね。
まだ書きたいこともあるのですが、長くなりましたのでこの辺で。
いよいよ夏本番です。お忙しい状態が続くことと拝察しますが、ご体調など崩されませんよう。
では。
いつもお世話になっておりますm(_ _)m
早速のコメント有難うございました!!
そしてなかなかお返事をできず、大変申し訳ありませんでしたm(_ _)m
合宿中はほぼ自分の時間は取れなかったのですが、
凛太郎さまから共通項の多いコメントをいただいたのを励みに、頑張り抜くことができました。
合宿そのものは、うちの学年については大体狙いどおりに運べたので、成功と言えました。
先週週末の夕刻出張から戻りまして、2連休は1日最低限必要なことをして過ごし、
この数日の通常出勤を経てやっと少しずつ人心地がついてきたところです。
今回の合宿は諸条件のため、これまでとはまた違う気の張り方をしていたようで、
戻ってから何かに憑かれたような疲れ方をしているのに気付き、自分でもよくないなと思ったほどでした。
時々そういうことがあり、自分でも少々薄気味悪いのですが、
自覚はしていてもまとまった睡眠と独りのぼんやりと家族との会話を何度か重ねないと、
索漠とした部分というか、心の温度が通わない部分とでもいうのが、特に今回はなかなか元に戻らないようでした(何をどう言っても言い訳ですね………)。
凛太郎さまからのコメントについてですが、
>ひたすら勉強するための合宿とお見受けしました
とありましたがご推察の通りです。
けれどもうちに比べたら
凛太郎さまの母校はスタート学年も早いですし(うちはこの類の合宿は中3が初参加です)、
日数もしっかりとあるのですね。
よくうちの関東人の教頭が集会で、
「君達ばかり勉強していると思わないでください!!」
と、大半東北育ちの生徒に向かって活を入れてますが、
凛太郎さまのお話を伺うにつけても、
やはり行くところに行くと規模が違うなあと改めて思い知らされます。
それにしてもうちの県は既に男女別学制を廃し、高校の成績層がすっかり二極化しているようですが、
元県下No.1と言われた女子高生の端くれとして当時色々な同級生を見た私としては、
男女別学ならではの環境で育まれる活力や集中力もあったように思います。
勿論、共学だからこそ生まれる活気も、またいいものだとは思いますが。
ですから凛太郎さまの母校の男子校パワーも、相当に大きなものなのではないでしょうか。
>しろねこさんの生徒さん達にとっても、きっと大切な思い出の一つになることでしょうね。 ^^
……そうだといいのですが。
初心を忘れないという記憶になってくれればいいと思います。
今回の中3への演出の流れからすると、
今年は下拵えで、
初体験でない来年以降の合宿こそが、彼らにとっての本当の勝負だと言えるでしょう。
来年、少しでも今年の本気を越えていってほしいと思います。
また玉三郎さんについてですが、
>「追いかけはしないけど大ファン」
私も同じです。
しかし私はまだ玉三郎さんの舞台を直接見に行ったことはないのです。
いつかは見たいと思っていますが、叶うかどうかは分かりません。
もともと梨園の生まれではないことや、難しい女形を数々熟されていることや、
古典芸能を沢山復活させていらっしゃることや、歌舞伎だけでなく様々な分野を開拓されていることや、
バレエでもご活躍されて開脚がすばらしいことや、
…感心させられるというか、驚かされることが非常に多い方です。
類稀な美しさだけでも凄いと思いそうになりますが、あるインタビューで玉三郎さんは、
「お客様は美しいと褒めてくださるけれど、それではまだまだだ」
と仰っていて、
芸術家・表現者の信念の強さを感じました。
日本の芸能文化がどのように継承されてゆくのか、その命運を握っていらっしゃるお一人だな、
といつも畏敬の念を覚えます。
……たったこれだけのことをお返事するのに、1週間以上もかかってしまい、
凛太郎さまには本当に大変失礼をいたしました。
ですがお返事がままならない日々にも、
漢検1級での繋がりのある凛太郎さまと、他にも思いがけない共通項があり、嬉しい思いで一杯でした。
梅雨も凛太郎さまの地域は既に明け、私の方はこれからですが、
年々勢いが増しているように感じられる猛暑に負けずに、どうかくれぐれもご自愛くださいませ。