“氷姿雪魄”に背のびする……しろねこの日記

仕事の傍ら漢検1級に臨むうち、言葉の向こう側に見える様々な世界に思いを馳せるようになった日々を、徒然なるままに綴る日記。

新星出版社の新しい問題集~四字熟語の誤答問題〈後半〉~

2011-05-13 17:12:18 | 日記
前回から少し間が空いてしまいましたが、今日は前回の後半で、

『平成23年度 頻出度順漢字検定 合格!問題集1級』(新星出版社)

の四字熟語⑥~⑩の問題についてです。


以下、しろねこの誤答問題です。


四字熟語⑥

1.【いんこう】右臂
2.安車【ほりん】
3.為虎【ふよく】

《解答》
1.咽喉
(勉強不足。極めて重要な地のたとえ。因みに同じ選択枠の中に、少し紛らわしい「竜蟠虎踞(要害堅固な地勢のこと)」が含まれています。)
2.蒲輪
(「蒲」を「輔」と書いてしまった。老人をいたわること。)
3.傅翼
(「傅(「かしずく」他)」を違和感がありながら「搏(「うつ」他)」と書いてしまった。強いものに更に力を与えること。「傅」は、ここでは「つける」の意。)


四字熟語⑦

1.【いっき】十起
2.【えんえん】長蛇

《解答》
1.一[食偏+「貴」]
(「キ」の「貴」を、「匱」と書いてしまう癖がある。熱心に賢者を求めること。)
2.蜿蜒
(2つの「エン」をいつも混同。今回は2つとも「蜿」を書いてしまった。列などがうねうねと続く様子。)


四字熟語⑧

1.【きっきゅう】尽瘁
2.脚下【しょうこ】
3.※意味選択
世の中が夢のようにはかないたとえ。

《解答》
1.鞠躬(尽瘁)
(練習の間隔が空いてしまい、一度は身についていた「躬」を「窮」と書く始末。嘗ては「瘁」を「悴」と書く癖があった。心を尽くして骨折り国事に勤める様。)
2.(脚下)照顧
(常用漢字ばかりの曲者。3級配当漢字。解答の字を見るともっともだと納得するのに、見ないうちは浮かばない。身近なことに気をつけるべきことをいう。)
3.※意味選択
黄粱一炊
(単なる記号の書き間違いミス。意味はよく分かっています。)


四字熟語⑨

1.【けんま】轂撃
2.【こうせき】墨突
3.※意味選択
正規の手続きを経ずに官職につく方法。
4.※意味選択
物事に奔走して休む間もないこと。

《解答》
1.肩摩(轂撃)
(「肩」がどうしても思い出せず、苦し紛れに「軒」にすれすれなイメージをこじつけてしまった。)
2.孔席(墨突)
(意味選択でも間違ってしまった語。物事に忙しく奔走して休む暇のないたとえ。漢検四字熟語辞典によれば、「孔子や墨子が遊説のため奔走し、座席が暖かくなる暇がなく、かまどの煙突も使わないので煤がつくことがないという意。」とある。類義語に「孔突墨席」があるとのこと。)
3.※意味選択
終南捷径
4.※意味選択
孔席墨突
(3と4を逆に選択してしまった。「捷径」という語をよく知っていながら、冷静に選べなかった。「孔席墨突」について勉強不足だったのが敗因。)


四字熟語⑩

1.天空【かいかつ】

《解答》
1.海闊
(「海闊」を「開豁」と書いてしまった。度量が極めて広く、大きいこと。「ひらける」という意味が無いのに、字のイメージとの連結が間違っていたわけです。)


ということで、知らないことはその都度落ち着いて辞書で確認することに尽きるのですが、それがなかなか実践されていないしろねこです…。
頑張って辞書ひきます。

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