“氷姿雪魄”に背のびする……しろねこの日記

仕事の傍ら漢検1級に臨むうち、言葉の向こう側に見える様々な世界に思いを馳せるようになった日々を、徒然なるままに綴る日記。

本当に多忙です。

2011-09-02 22:21:20 | 日記
こんばんは。
9月になりました。
お久しぶりです。
ご無沙汰しております。

現在、しろねこは
本業と外部から依頼された問題集作成に
天手古舞です。
8月の締切りに追い付かず、
引き続き問題作成しています。
暮らしに活気があることはよいことですが、
最早息をつく間もありません。
眼に余裕がないというか(笑)

なかなか漢字の話題で更新できないこの日記のことも、さっと脳裏をかすめるのですが、
一日は怒涛のように過ぎていきます。
日記更新できないのは
自宅に何日も帰宅できない気持ちに似ていますね…。
(そして先日まで実際5泊の出張で自宅に帰れませんでした(汗))

漢検専用の勉強からは
気に懸かりながらも全く遠ざかっていますが、
問題集作成の過程では
基本的な文学作品の言葉を探ることができるので、その点は収穫です。
森鴎外『最後の一句』や
魯迅の『故郷』の文面を辿りながら、
一文一文の表現の無駄の無さや、表現の妙に感嘆しています。
自分も中2で『故郷』を習ったのを覚えてはいますが、
読み直すまでは
ヤンおばさんという登場人物の「纏足」のことと、
習った当時は勉強が苦手で、新出漢字に苦しんだことぐらいしか覚えていなかったのですが、
改めて読んでみると
こんなにも考えさせられる話だったのか
と胸を打たれました。

現在も
人の境遇はいつどうなるか分からないし
何を希望として生活していけるのかを
すごく考えさせられる時代なので
自分が無抵抗にすり減ってしまわないように頑張らないとなあ、と感じました。

余談ですが
震災以来、初めて
しろねこが国語科を目指すきっかけになった先生の自宅に電話が繋がりました。
お元気だったので安心しました。

もうひとつ
しろねこが自分の講座(総合的学習の時間に当たるもの)でお世話になっていた
美術の先生が入院されていたのですが
今日亡くなったと人づてに知りました。
あまりに忙しい中で突然事実を聞いて
どう受けとめていいのか分かりませんでした。
今年ももうすぐ文化祭ですが
しろねこたちが毎年無事展示できるのは
この先生のなかだちがあったからです。
それほど親しいということは全くなかったものの、
とりあえず
記憶を埋没させたくないので
ここに書いておこうと思います。
ご冥福をお祈り申し上げます。

では、また。

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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
  (仙人掌)
2011-11-02 15:46:40
こんにちは、しろねこさん。

この前の、コメントのお返事ありがとうございます。 また今度打たせてもらいます。

>やっと21時台に帰宅できるようになります

9時帰りでも十分忙しいですね。家に帰ると、ご飯食べて寝るくらいになってしまうでしょうか。 民間企業に務めている人からは学校の先生は休みが多くていいなぁなんて聞こえてきそうですが、普段はとても忙しいのですね。 教育実習に行っただけの私には、まだまだ先生について分からないことが多そうです。 シロネコ様は、休日も指導案を作ったり授業の準備で潰れてしまうでしょうか。 私はすごく要領が悪いので、中学校の常勤でなく非常勤を希望で登録したことがあります。結局、非常勤講師のお呼びの電話はかかってきませんでしたけれど。

漢字の勉強から離れているとはいえ、国字や語選択、四字熟語の意味なんかは満点でございますな。 私も国字、語選択はいけたと思いますが、4字熟語の意味でミスってしまいました。 ここで点数を稼げないと辛いのですよねぇ^^;
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訂正 (仙人掌)
2011-11-02 15:49:07
すみません、上のコメントは
「23-2自己採点結果」
へのものです。操作を誤ってしまいました。

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しろねこの「多忙」 (しろねこ)
2011-11-14 20:42:59
仙人掌様
こんばんは。
長い出張のため、お返事が遅くなってしまってすみません。

しろねこは私立の進学校勤務なので、公立とは別の忙しさがあるようです。

進学塾の役割も一部果たしながら、それだけにならないように学校としての機能も果たすため、気遣いも多くなります。

授業準備は、
最早授業案をいちいち作ることはなく、教材を見た時即座にどんな力が付くか判断し、生徒がその教材を解答する時間程度の予習に留めます。
生徒の試験解答の追体験+得点するためのプラスαを押さえるのです。
得点するためのキーワードに事前知識が必要なら、
それについての簡単な資料を作ります。

ただ、そうやって捌く教材の量は多いです。
また、生徒の手元に残る過去問や練習プリントなどの作成には、
彼らが復習することを考えて、簡潔ながら丁寧に作るので、
ある程度の時間を要します。

そしてそれ以上に
答案添削に一番時間と神経を使います。
毎日課題を出したり、授業で解いてもらった答案で記述問題があると
採点ポイント毎に添削します。
空き時間と放課後は、このために略潰れます。

勤務時間ですが、
しろねこの場合は朝8時から夜8時までは生徒がいるので学校にいます。
プラス前後30分は、通勤の乗り物の関係もあり、やはり学校にいます。
そして通勤には往復2時間かかります。
したがって、仕事に1日15時間費やしていることになります。

さらに、しろねこの学校は土曜も授業があります。
一応教員は週休2日になるように出勤日を調整しているのですが、現実的にはそう綺麗事も言っていられません。

日曜日は、補習、自習監督、行事、学校説明会、その他係によって出勤することも多々あります。

一年を通してみても、生徒も教員も休みは殆どありません。特に3年生は、連休が殆ど存在しません。

生徒指導や、事務的な仕事や、クラス運営の準備やイレギュラーな予定が入ると、上記の様々なことが滞り、どんどん仕事が堆積していきます。

生徒と自分の体調管理を考えながら、毎度うまく乗り切れるように順番付けて準備・誘導していくことが、生徒の卒業まで無限に繰り返されるといった感じでしょうか。

あとは、生徒の心にやる気の火を点け続けること。
これが、一番難しいんですけどね。
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  (仙人掌)
2011-12-12 05:19:39
多忙な白猫さんが一生懸命打ってくれたのに、お礼を言うのが遅くなりました。すみません。

白猫さんは生徒の教育のために人生を賭けている感じですね。自分の遊ぶ時間も取れなくて嫌な思いをしていないでしょうか。私の場合はあまりたくさん仕事があると気持ちに余裕がなくなって、生徒にキツく当たってしまいそうです^^; 今は教育とは全く違う仕事をしていますけれど。

しろねこさんは、どうして先生になりたいって思ったですか? 先生になった理由で一番多いのが、学生時代の先生が尊敬に値する人で、その先生のように自分もなりたいっていう理由なんだそうですよ。 こんなこと言うと白猫さんのような授業に熱心な先生に怒られそうですが、私は部活の顧問になりたかったので先生を目指していました。部活さえ担当させてもらえれば、常勤講師でも構わないわけです。 大学時代、正規の先生ばかりにこだわる同じ教職の仲間が不思議だったくらいです。

先生の仕事は、生徒の悩み相談や進路のこと、親との面談なんかもあるんですよね。 勉強だけしていればいいわけでないですから苦労しますよね。やりがいもたくさんあるのでしょうけれど…。 仕事をしている時、生徒や生徒の親にキツいことを言われた経験はないですか。私なんかは傷つきやすいので、キツいこと言われるとそのことばかり気にして仕事に集中できなさそうです。

話は変わりますが、漢字検定私は今回126点でした。初受験にしてはまぁまぁだったかなと。甘いでしょうか^^; 次回の受験は止めてその次にしようと思ってます。34点上げるのには、時間が少し足りなさそうなのです^^;書いては忘れの繰り返し。自分も年をとったなぁと^^;途中で挫けそうになるけれど、なんとか頑張ってます(笑)

ちょっと前まで私も少し忙しかったんですよ。労働組合の組員になって会社とボーナスの交渉をしていました。去年は3倍でしたが、今年は2.5倍です。世の中不景気ですので、出るだけいいのかなぁと^^;

また遊びにきますね☆彡
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Unknown (しろねこ)
2011-12-14 11:26:49
仙人掌様
またまたお返事有難うございます。

初受検で6割の得点率、仙人掌様の頑張った結果ということで、第一に実際検定本試にチャレンジなさったことも含めて、
今後の仙人掌様のステップアップの支えになるにちがいありません。

次回の検定は見送られるとのこと、
秋検定と冬検定の間は一番短いので、数十点上げるのは確かに大変かもしれません。


ところで自分のことですが、


>生徒の教育のために人生を賭けている


確かにそうかもしれません。
もっともそれほど熱い感じではないんですが、結果としてそういう生活になっていますね。
偶々採用された先が、特に採用当時は、そういうあり方でないと生き残れなさそうな雰囲気の職場だったこともあります。
なんというか、これはもう条件反射的というか、今や習慣化している毎日です。
最近は労働基準法で週休二日制や何やと出勤簿の上では五月蠅いですが、
週休ゼロの月などざらにあるのが現状です。


>自分の遊ぶ時間も取れなくて嫌な思いをしていないでしょうか


時にいろんな行事や指導のせいで漢検に専念できないのは、
確かにストレスかも知れませんが、
とはいえ、しろねこの場合は、
「生徒に教えながら自分も学ぶ」という張り合いがあるからこそ、
リピーターでいられるのかもしれません。
それに今はまだ気遣ってくれる家族(母)がいてくれるので、忙しくてもどうにか精神的に大丈夫です。

…忙しいからという理由で生徒にキツく当たることは、ないですね。
(寧ろ一人ひとりを見過ごしそうになるので用心します。)
本当に理不尽なことをして生徒の気持ちが自分から離れると、後々言うことを聞かなくなるので。
生徒自身が考えなしの時は、容赦なくキツく当たりますけど(笑)


>先生になった理由で一番多いのが、学生時代の先生が尊敬に値する人で、その先生のように自分もなりたいっていう理由なんだそうですよ。


しろねこも遠からずそんなところです。
中学の理科の女の先生にまず感化されました。
自分が一度入った高校を退学して最終的に通い直した高校は、その先生の出身高校と同じです。
でも、一度目の高校の時に習った古典の女の先生がもっとしっくりきて、進路は国語科を選択しました。
その先生は、特に生徒を面白がらせたり派手なパフォーマンスをしたりするわけでもなかったのですが、習った古典が身近に感じられたので、自分が教えるときもこんな感覚で生徒に習ってもらいたいなあとは思いましたよ。


>私は部活の顧問になりたかったので先生を目指していました。


どんな動機であれ、その先生との出会いで励まされたり、幸せになる生徒が一人でもいれば、それで万々歳かと思います。
「先生になりたくないのになってしまった」とか言いながら、不平不満・小言の多い先生が、しろねこは一番聞いていて不安です。
(しろねこが生徒のころの先生ではそういう人が何人かいたので。)

生徒や生徒の親にキツいことを言われた経験は・・・たくさんありますよ。
まあ、まずは言われないように最初の数年は頑張りましたけど、
それでもやむを得ず言われてしまうことは、今でも偶にあります。
でも、攻撃が自分に向けられることになっても、何故そうなったか冷静に考えて、
誰にどのくらいの非があるかを納得したら、次はそれぞれの非がなるべく未然に防げるように思案して、気持ちを切り替えます。
どうしても嫌な気持ちが拭えない時も、
同僚や家族が、別の視点で考えを言ってくれます。
生徒は総じて素直ですし、
親も初めからモンスターな親は、一応いないと思っています。
こちらの迅速な対応や誠意で随分変わることもありますし。
あとは相性というものもあるので、立場を弁えながら自分の役割を果たしていれば、
そうそう苦情を言われることはありません。


仙人掌様は、最近までお忙しかったとのこと、今は多少漢検やその他のことに専念できる環境があるのでしょうか。羨ましいです。

どうぞまたいつでもおいでください。
お待ちしております。
寒いので、どうぞご自愛ください。
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