ある爺さんの スナップ写真とボヤキ3

趣味もなく酒も飲めず・・・・・つまらない爺さん生活を、何気ないスナップ写真と、フッと感じたボヤキをアップしています

いい演奏を聴いた

2023-08-14 | *小ネタ

一昨日12日(土)、東京に出て、六本木のサントリーホールに行きました


ちょっと注目していたコンサートがあったんです

 

 

指揮者を置かないオーケストラ公演・・・

7月上旬に、神奈フィル・首席コンサートソロマスター石田泰尚氏が、
神奈フィルで、やはり指揮者を置かない公演を行い、好評を博しているんです

 

サントリーホールでの公演は、
NHK交響楽団特別コンサートマスター篠崎史紀氏を中心に
あちこちのオーケストラの、演奏上手な人たちが集まったオーケストラ・・・
タイトルは、
「篠崎史紀と39人の武者たち『マロオケ古典派浪漫』

 

当日もらったプログラムを見て、ビックリです

 

 

ベートーヴェンの交響曲が3曲並んでいるんですから・・・
 交響曲第5番「運命」 第1楽章~第4楽章
 交響曲第6番「田園」 第1楽章~第5楽章
 交響曲第7番 第1楽章~第4楽章

いづれの交響曲は、メインを取る交響曲なんです
各曲の間に休憩が取られましたが、
開演から終演まで、2時間55分という長い演奏となりました
正直に言って、とても満足のいく演奏が聴けたんですけど、お尻が痛くなったのは確か・・・

 

日本のコンサートマスターを代表するような篠崎史紀氏の愛称は「マロ」
「マロオケ」とは、そこから来た名前と思われるんですが、正式名称は
「Meister Art Romantiker Orchster」の頭文字をとったものなんですが、
個人的には、正式名称は後付けのような気がしています

 

篠崎史紀氏を中心に、演奏上手な気の合った人たちが、
気が向いた時に開く演奏会のようです
普通の演奏会では、何の説明もなく始まり、何の話しもなく終わるのが常ですが
この公演では、篠崎史紀氏をMCに据えて、団員も舞台上に登場し
聴きどころとか、オーケストラの内部話しとか・・・話しが聞けるのも親しみが湧きます

気の合った演奏家たちが「大真面目に、大遊びをする」演奏会だそうで
オーケストラとはいえ、「大室内楽演奏」と思ってくださいと言っていました
指揮者の指示によって演奏するのではなく、
何度も演奏している演奏家たちの曲イメージ、解釈を寄せ合った演奏する・・・
人数は少ないけど「大きな音を出そう」が全員総意のようです

 

   

    いろいろなオーケストラの、各パート首席クラスの名前が載っているのには驚きました。よく集まったもんですネ

 

とはいえ、39名(逝去してしまった人がいるんで、実際は38名)の小規模オーケストラなんです
しかし、コントラファゴットやコントラトロンボーンもいるし、フルートをピッコロに持ち替えるし
パートによっては2人しかいないにも関わらず、1stと2ndパートに分かれて演奏するなんて
余程の自信がなくちゃできないですよネ

演奏は、大きな音によるものは、もちろん良かったけど、
p(ピアニッシモ)小節の美しさ・・・きれいなハーモニーが良かった
静寂の美しさ・・・休符でピタっと音が消え、そろった音で始まるんですから
さすが、首席演奏家クラスの集まりですネ


N響からは13名参加なんですが、コンサートマスター3人が揃って来ているんで
この日は、別会場での演奏会ができない・・・って言っていたんです
何か、楽しいですよネ・・・・天下のN響に、こんな事言えるなんて・・・

 

長時間にわたる大演奏、お客さんは大喜びですが、
演奏者は、さぞかし疲れた事でしょう
休憩で引き上げる演奏者たちが、握手して良い演奏を褒め合っている姿も、良かったなぁ~
サントリーホールを出て行く人たちは、皆な興奮冷めやらぬ様子で語り合っていました
その中で「攻めていたなぁ~」と語る声が、記憶に残る私でした

 

初めての舞台すぐ後ろの席。急な斜面で、前席の人が背もたれから離れると、視界は遮られる。楽器は正面に音が出るようになっているんで

ハーモニーのバランスが崩れる。特にトランペット、トロンボーンの音量が小さく聞こえた

 

エンディングは。演奏者が楽器を持って舞台横一列に並んでのご挨拶
これが2度もありました

アンコールは、ベートヴェンの交響曲第1番の第4楽章・・・ベートヴェン尽くしです

 

今回は一番安いP席チケットが手に入りましたけど
次の機会には、ぜひ正面席で・・・それもS席あたりで聴きたいなぁ~

ちょっとお金はかかってしまうけど・・・・・


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