今日30日(金)のアップも、
「アメリゴ・ヴェスプッチ」見学記(その3)にしようと思っています
帆船って、正確には知りませんが、100本を越えるロープを使って
帆を広げたり畳んだりするんでしょうけど、
そのロープを留めておくのが、ビレイピン
そのビレイピンは、マスト周囲を四角く囲んだファイフレールと
甲板上の両舷際(きわ)に、規則正しく置かれています・・・のつもりでいたんです
まぁ、私が乗船したり見学乗船した帆船は、数えるほどしかありません
帆船日本丸、帆船海王丸、あこがれ、海星といったところで
外国の帆船は・・・見学乗船しかなく、ビレイピン配置には、ほとんど意識していませんでした
今回、「アメリゴ・ヴェスプッチ」を見学したら、その概念が、全く、通用しませんでした
全然、違ったんです
気が付いた事をアットランダムに書きますと
・ビレイピンはマスト周り中心にある(両舷際にもあるが少ない)
・マスト中心に円弧を描いたファイフレーム
・ビレイピンは、ロープを止めるだけで、ロープはその奥にあるフックに留めている
・ビレイピン周りのロープは、マニラ麻ロープだった
・おそらく、マニラ麻ロープはビレイピン周りだけで、
帆やヤード側にはナイロンロープが使われているんじゃないか(?私の推測です)
見学の時は、マスト周りの特異性しか感じませんでした
帰宅後、どうやってフックに留めるんだろうか?・・・なんて考え始めてしまったです
もっと早く気づけば、そこらの写真を撮っていたんでしょうが・・・・手遅れでした
そんな事で、数少ない写真から、私の想像をテキストにしたのが、本日のアップです
知っている人がいたら、教えて欲しいもんです
まずは、マスト周りがよく見える写真です
メインマストなんですが、ここはロープ規制されていて人が入れません
それによって、全体が見えた場所なんです
まずファイフレールが、マストを四角く囲んでおらず、円弧を描いている事が判ります
日本の帆船は、ビレイピンでロープを止め、その前方にロープを巻いて留めておきます
「アメリゴ・ヴェスプッチ」では、マストにロープを吊し留めておくフックがあるのが判ります
そこにロープを吊るしているんですが・・・結構、高い位置ですよネ
どうやって小綺麗にまとめているんでしょうか?
いくつか、滑車が90度回して2つ連結しているのがあります
私の想像ですが(確認でいていない)、滑車を境にしてロープの種類を変えていると想像しています
何のメリットがあるか、全く、想像できませんが・・・・
次からの写真3点は、ジガーマストです
同じようなロープが、円弧状ファイフレールに並んでいるんですが、
どこのヤードの、何のロープか・・・って、
区別がつくのか、心配してしまうのは私だけでしょうか・・・
また、ロープを延ばす時は、どうやるんでしょうか?
マストとファイフレール間はスペースがないんで、広げて置けないし
隣近辺のロープとジャムしたり、ヘタに引けば、フックに絡まってしまいますもんネ
ロープ部を良く見ると、植物繊維が飛び出ているのが判ります
私・・・正直に言って驚きました
「束子(たわし)」とは言いませんが、植木用麻ロープを太くしたようなもんで・・・
さぞかし掌(てのひら)が削り取られることでしょう
私個人的に言って、掌(てのひら)の脂を取られると、
湿疹ができて、その後、皮膚が剥(む)けて来てしまうんです
その後、真っ赤になって腫(は)れて来てしまいます
ナイロンロープでもダメなもんで・・・
以前から日本丸の総帆展帆の時には、許可をいただき、皮手袋をつけています
マニラ麻ロープは、私には、絶対ダメですネ
次なる写真は、船首部ウェルデッキの写真です
これらのロープは、接岸している時、艦艇を埠頭に固定しているロープです
これには丈夫なナイロンロープが使われていました
このロープを見ていたら、すご~く手作り感を感じてしまいました
長く使っているのでしょうか? 撚(よ)りがだいぶ緩んでいるように見えてしまいました。手作り感満載です
ウェルデッキ写真を見ていたら、フォアステースルのダンホールが見えたんで、拡大してみました
ダンホールは、ベンチ左右2つづあります
やはり、ビレイピンでロープを止め、
奥にある落下防護柵に留めているだけ・・・のうように見えますが・・・
これもスラックする時、ジャムしてしまいそうで怖いですネェ~
ベンチ右側が判りやすいですが、左がトップマストステースル用、右がアウタージブ用です
ああぁ~ 疑問だらけですネェ~
世界の帆船には、いろいろなやり方があるんですネ・・・実感しました
見学者人数を絞って、
解説者と通訳付きで見学ができたら、どんなに良かった事でしょうか・・・・・
あの時の、見学者の大混雑を見ると・・・・実現はまず不可能でしょうけどもネ