ある爺さんの スナップ写真とボヤキ3

趣味もなく酒も飲めず・・・・・つまらない爺さん生活を、何気ないスナップ写真と、フッと感じたボヤキをアップしています

危ない所

2011-04-17 | うんちく・小ネタ

■昨日(土曜日)11時19分頃、茨城県南部を震源とする震度5強の地震がありました。
この時、私は某大手電気量販店の7階にいました。東日本大震災以降の大きな余震や誘発地震が起きたとき、免震装置の効いた職場ビルや自宅におり、あまり危機感は持っていません。通勤途中など外にいたときにも、きっと地震があったのでしょうが、動いているせいでしょうか、地震を感じていませんでした。
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■昨日、電気量販店にいたときの地震は、怖さを感じ、どう外にでようか、ちょっと考えました。
このビルは元々大手老舗デパートが建てたものです。その後、撤退し、電気量販店が入っています。地震中、私は揺れる天井照明器具を眺めていたのですが、簡単な「吊り天井(つりてんじょう)」に気づきました。
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■デパートの性格上、催しものや季節によって、簡単にフロアーの装丁を変えられるように作られたものと思います。
職場の人たちは「吊り天井」って言っていますが、正式名は知りません。「組み天井」って言っている業者さんもいました。構造物から吊りボルトを降ろし、ハンガー組み付けされています。そこに照明設備や空調設備、スプリンクラーが施されています。引っ掛けや押し込みで留められ、設備変更や装丁変更はとても楽です。通常は天井ボードを簡単なビス留めして中が見えませんが、この電気量販店では天井ボードはありません。東日本大震災でも、開港したばかりの茨城空港のロビー天井、川崎のコンサートホールの客席天井など、大型施設の天井が落ちています。
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■大きく揺れる照明器具の下で、電気量販店の中では、何事も起こってないかの如く店員さんは働いていました。
中年のご婦人が驚いた声を上げた時、近くにいた店員さんがこのご婦人に「照明器具の下から離れてください」って言っただけでした。地震に関する館内放送もありません。私が働いているビルでは大きな余震のたびに、すぐ館内放送があります。震源地や強度、エレベータの閉じ込め者なし報告・運行状況が放送されるのです。ビルフロアーの作り、そして中に入っている会社の取り組み、私には、このビルの中にいることが、少し怖かったのです。
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■私の職場控室は地下1階にあります。
東日本大震災以降、職場では地震の話しがよくされます。しっかり作られたビルですが、地震で建物が壊れたり津波が来たら、自分達は絶対助からないと、よく話しています。いかに早く地上に出ることが肝心なようです。参考までに、この人たちがお酒を飲みに行くとき、日常的にイヤがっている建物は、(1)地下街、(2)人がやっとすれ違えるくらいの階段巾しかない小規模ビル、(3)高天井に重量照明物などつけたロビーや駅通路、(4)10階以上の高層階にあるお店、そして(5)ビルの中に作られた大きな吹き抜け(アトリウム)も好きでないようです。ビル設備を管理する人たちは、本能的に危険な場所と感じているのかも知れません。


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