ある爺さんの スナップ写真とボヤキ3

趣味もなく酒も飲めず・・・・・つまらない爺さん生活を、何気ないスナップ写真と、フッと感じたボヤキをアップしています

珍しいコンサートだったが

2024-07-07 | *小ネタ

オーケストラから、弦楽器を除いた編成って・・・・・


つまり、金管楽器・木管楽器と打楽器で構成されている音楽編成です

割りと身近にあるもんです


ブラスバンド部(吹奏楽部)やマーチングバンドもそうだし
自衛隊や海上保安庁、消防や警察の音楽隊もそうです
ビックバンドなんかも弦楽器が入っていません
ただ・・・「オーケストラ」っていう言葉を使っていませんよネ

弦楽器無しでクラシックを主に演奏するオーケストラもあり
こちらは「ウィンドオーケストラ」と呼ばれています

ここらから見ると、「オーケストラ」って名が付くと、
クラシック演奏を主とする楽団を指すのでしょうか?


一方、弦楽器だけですと、大人数での演奏会はありません
「室内楽」中心に、弦楽四重奏とかで、4人~多くて15人くらいでしょうか
私が知る限りでは、「石田組」や
「高嶋ちさ子の12人のバイオリニスト」のユニットくらいでしょうか

 

実は、弦楽器だけの大人数演奏会を聴いたんです

神奈川フィルハーモニーオーケストラの
弦楽器だけで構成されたコンサートがあったんです

珍しいですネ
奏者は50~60人近くいたでしょうか

この演奏が良かったんですヨ
とにかく美しい・・・・の一言に尽きるでしょうか

指揮者は、音楽監督でもある沼尻竜典氏で
この弦楽器だけの編成の名称を「弦合奏」と呼んでいました
あまり聞かない・・・いえ、初めて聞く言葉ですネ

 

神奈フィルは開演前に「プレトーク」を開いてくれる。今回は沼尻音楽監督自ら解説に立ち、かなり詳しい話しをしてくれた

 

第1バイオリン+第2バイオリン+ビオラ+チェロの構成は
室内楽リサイタルでよく聞いていますけど
今回の大人数では
第1バイオリン+第2バイオリン+第1ビオラ+第2ビオラ
+第1チェロ+第2チェロ、それにコントラバスで構成されていたんです
言ってみれば、弦楽七重奏の大人数版とでもいうのでしょうか

とにかく音の厚みが違うし、各パートの音色の違いがよく出ていたし・・・
こんな珍しい演奏会って、見かけないけど、
これって大いにありだなぁ~って感じ入ったんです

各パートの首席は、ソロ演奏者としても活躍できる人たちですし
首席者数も7名いるし・・・
指揮者をよく見ているのは当然でしょうけど
各パート間でアイコンタクトを取りながら、微笑んでいるんです
演奏していて楽しかったんでしょうかネ
普段は、オーケストラの中で、
苦虫かじった顔して演奏している人たちがですヨ・・・

 

全3曲のプログラムで、2曲目はチャイコフスキー「弦楽セレナーデ」
3曲目は、シェーンベルクの「浄夜」・・・いずれもそう長くない30分程度の曲

曲が終わった直後、楽団員同志で談笑していたのも、珍しい光景でしたネ


各パートのソロ担当者を、指揮者が立つよう促すと
観客はもちろん、舞台上の団員も盛んに拍手していました
きっといい演奏ができていたんでしょう・・・・

もちろんお客さんたちも、いつも以上の熱い拍手を
より長くしていたんで、
指揮者は、何度も舞台上に登場するはめになったのでした


弦楽器だけの大人数演奏会は、おそらく、もう無いだろうと思うけど
もし見つけたら、迷わずチケット購入する私でしょう

とにかく、弦楽器って、哀愁味を感じさせる美しい音ですよネ


なお、この演奏会のチケットは
石田泰尚氏が、ソロやソロコンマスでの出演だったんで、
かなり早くから「完売」していました・・・・・ヨ