ある爺さんの スナップ写真とボヤキ3

趣味もなく酒も飲めず・・・・・つまらない爺さん生活を、何気ないスナップ写真と、フッと感じたボヤキをアップしています

まだ終わってないけど 総括かな?

2023-12-30 | *小ネタ

今日30日(土)、紹介する本は・・・・


「孤独のアンサンブル」 村松秀・著、中央公論新社・刊

 


市立図書館5F人文学フロアーで、年末~正月用に借りた8冊のうちの1冊です
著者はNHKの番組制作会社プロデューサーさんで、
サブタイトルに 『コロナ禍に「音楽の力」を信じる』 とつけられています

 


年末にあたり、いろいろと話題を考えていたんですが
落ち着いたとは言え、まだまだ収束・終息していない新型コロナ感染の話しです

神奈川県発表では、
先週(12/18~24)の1医療機関新規感染者数は2.88人で6週連続増加とあります
横浜市あたりだけで見ると、この数値はもう少し大きくなるようです
けど、3年前当初の重症化するコロナから見れば、世の中、落ち着いてきた昨今です


この本の発刊日は、2021年4月で、
内容はNHK・BSで放送された番組の、裏表(おもてうら)を書き綴(つづ)った本です

3部作なんですが、

 「外出自粛の夜に ~オーケストラ・孤独のアンサンブル」 2020年5月5日初回放送
 「オーケストラ・孤独のアンサンブル ~希望編」 2020年5月31日初回放送
 「オーケストラ・明日へのアンサンブル」 2020年8月22日初回放送

BS契約をしていない私の家なので、これらの番組は見ていません
放送当時、多くの共感を得た大好評番組で、何回か再放送もあったようです

 

写真はNHKホームページより撮ったものです。第3編「オーケストラ・明日へのアンサンブル」で、無観客のホールでヒューマンディスタンス

を取って、当日参加できなかった2名を除いた全員で演奏した時の写真です

 

2020年1月14日、WHOが中国・武漢での新型コロナウィルスを確認
16日には、神奈川県から武漢を訪れていた人の感染確認、
国内で見つかった初感染者となったのです
2月3日、横浜港にクルーズ船入港、
後に13名死亡、700人以上の感染者を出したダイヤモンド・プリンセス号です
2月13日、神奈川県在住の80代女性が死亡・・・国内初のコロナによる死者でした
その後は、皆さんが知るような、政府による緊急事態宣言や民間に依る人が集まる催事が中止、
マスク不足騒ぎやら三蜜防止やら・・・・のパニックに近い状態となったのでした

いろいろな業界での、外出や営業やら活動やらのが止まったんですが、
この番組~本は、クラシック音楽家たちの、活動停止に伴う苦悩を記録したものなんです
オーケストラによる演奏もオーケストラ公演も、「三蜜」そのものです
公演が中止・再開見込み無し状態で、音楽家さんたちの苦悩が「孤独のアンサンブル」を生んだのでしょう

その後、第2編「希望編」が組まれたのは、
先の見えない苦しい時にも、希望を持って行こう・・・と作られたものなんでしょう

 

写真はNHKホームページより撮ったものです。第3編「オーケストラ・明日へのアンサンブル」で、普段では絶対に見られない演奏シーンです。

左からN響特別コンマス篠崎史紀氏、中央は東京都交響楽団ソロコンマス矢部達哉氏、右は神奈フィルソロコンマス石田泰尚氏。各オケを代表する

コンマスだけの演奏は、絶対にありえないのです

6月になり、東京・神奈川・埼玉・千葉・北海道を除き、緊急事態宣言解除、
飲食業などの休業要請撤廃
政府による「GoTo トラベルキャンペーン」が7月後半実施開始
・・・・・かすかな希望の光が見え始めたのでした

第3弾「明日へのアンサンブル」が生まれたのは、そんな中です

 

写真はNHKホームページより撮ったものです。第3編「オーケストラ・明日へのアンサンブル」で、無観客のホールでの収録を終え、全員写真を

撮ったシーンです。本では表4を飾っています


その後のコロナ感染状況は、皆さんが知っての通りです

コンサートやリサイタルが復活し始めたのは、2022年秋頃からです
3年近い年月・・・誰しもが想像もしていないかった長い月日になってしまったんですから・・・・

 

写真は本表1写真を部分撮りしたものです。番組で登場したのは、日本を代表し世界に通用するような奏者さんたち15名です。


音楽で生計を立てている人たちの、

新型コロナ感染流行時の記録として、面白く読めた本でもありました

 

あれから4年が経とうとしています

340余ページの本文・・・

読み始めたら、食い入るようにあっと言う間に読み終わってしまった私でした・・・・・・