ある爺さんの スナップ写真とボヤキ3

趣味もなく酒も飲めず・・・・・つまらない爺さん生活を、何気ないスナップ写真と、フッと感じたボヤキをアップしています

中秋の名月だけど

2021-09-21 | *小ネタ
TVでは、今日21日(水)が「中秋の名月」と盛んに報じています

そして、その名月が、めずらしく「満月」と重なることも・・・・


写真は、国立天文台ホームページより撮ったものです
写真を撮りに行きましたが、撮れませんでした。代わりの写真にて、ご鑑賞ください


カミさんの実家は、元青果店・・・八百屋さんでした

義祖父や義父が生きていて商売をしていた頃は、よく季節の行事をしていました
「中秋の名月」では、特に何もありませんでしたが、
その後にくる「十三夜」には、団子や果物、ススキを縁側に飾り、月にお供(そな)えしたものでした
この頃でも、横浜では、ススキは気安く手に入らず
ちょっとした山道に行き、道路っぱたのススキを刈ってくるのが、私の役目でもありました
今は、商売もしていませんし、寝たきりになった義母が居るだけなんで
お供(そな)えはしませんが、和菓子屋さんでお団子を買ってくるのは続いています


夕方頃から月の出を待っていましたが・・・・。地上付近には雲がかかっていて、月の姿は見えませんでした


月を愛(め)でる風習は、平安時代に始まったらしいのです

その頃は、日が沈むと、暗黒の世界になり、夜、遊ぶことはありませんでした
暗黒の世界故に、鬼が出没したり、妖(あやかし)が出たり・・・・したのです
陰陽師(おんみょうじ)なる特殊能力?を備えた職業?家系? が出てくるのでした

「満月」ともなると、かなり明るい事もあり、
貴族は、夜長、酒を飲みながら、舟遊びや詩歌や管弦を楽しんだ・・・と言われています
ただ、直接、月を見るのではなく、水面に映(うつ)りこんだ月や、
庭園の景色に取り入れたものを「雅(みやび)」としたようです

この時代の「秋」は、7月~9月(旧暦)で、「秋」の中日8月15日を「中秋」と呼んだのでした
新暦で言えば、9月中旬となります
現代では「天文学的」に計算され、「中秋の名月」が決められています
地球から見て、太陽と月が、ちょうど反対方向を通る日になります

ここらの話しは、国立天文台や、㈱AstroArtsのホームページを見ますと、
判り易く詳しく書かれており、興味深く読むことができます

TVで盛んに言う「中秋の名月」と「満月」が、
今年は一致している説明も、判り易く書かれています
(月の軌道が楕円で、周期が13.9日~15.6日なので、一致しない年の方が多い)


月が出ないんで、帆船日本丸を撮っていましたが、暗くなり過ぎたんで帰ってしまいました


横浜での「月の出」は、18:08、水平線がないんで、月が顔を出すのは、もう少し後・・・・
天気予報を見れば、夕方、関東沿岸部を中心に、雨雲がかかる所があり
雲の切れ間から、見られるかも・・・・


月がだいぶ高く上がって、雲の切れ間からの月を撮りました
月は点だし、街の色や調子はないし・・・・うまく撮れないもんですネ


雨が降ってしまえば「雨月(うげつ)」
雲に隠れれて見えなければ「無月(むげつ)」
平安の貴族は、それなりに楽しんだといいます

どこか、現代の宴好きに似たような・・・・・ところがあるんですね・・・・・・