「家」 @ 鎌倉七里ガ浜 + 時々八ヶ岳

湘南七里ガ浜(七里ヶ浜とも)から発信。自分の生活をダラダラと書きとめるブログ。食べ物、飲み物、犬の話題が多い。

七里ガ浜住宅地のゴミ・ステーションは進化している

2009-05-14 09:52:02 | あちこち見て歩く
七里ガ浜の住宅地に転居して来た時に「なんだか汚いなぁ」と思ったのがゴミ・ステーションだ。私の住む地区では毎週月曜日と木曜日が生ゴミの収集日である。両日は朝からカラスがbreakfastを求めて「かー・かー」と大騒ぎ。食いちらかし放題なのだ。

ゴミ収集日になると、当住宅地では道路隅にネットを広げて、その中にゴミを放り込むという形式をとる。基本型は昔ながらのブルーの網。それを道路にあくまで平面的に広げるだけだ。

それでもすべての住民がしっかりとネットを管理すれば、なんとかなる。しかしネットの大きさに比べゴミの数量が多すぎて、中にはいい加減な捨て方をする人がいるので、カラスは抜け目なくそのゴミを引きずりだし、そこからぐちゃぐちゃになって行く。



「それは嫌だ。もっとキレイでいたい」と思った住民が近所で集まり、上のようなゴミステーションを自費で用意する。これが進化型ゴミ・ステーションの標準形だ。これは市が用意してくれるわけではなく、自治会費から出るわけでもない。そこにゴミを捨てる住民すべてが購入に合意して初めて設置出来るものだ。

画像のようなものがあれば、ほとんどの問題は解決する。ただし網の横からビニール袋を突いてゴミを細く引っ張り出すツワモノ・カラスもいるので、捨て方に注意が必要だ。



立体型ネットという当然の発想に対し、2番目の画像は「カラス博士のネット」と呼ばれるもの。知恵とコスト・セーブの2点で優れるものだ。最近ではネットの材質にカラスが嫌がるカプサイシンを入れ込んだものも出ている。ポイントはネットが黄色であることだ。黄色はカラスの視覚をだます不思議な色である。

しかしながら、これも基本のブルーのネットと同様、路面に広げたてるだけなので容量に限界があり、いい加減な捨て方をする人がいるとそこから抜け目ないカラスがゴミを引きずりだすという欠点がある。

この画像に写る「カラス博士のネット」の広げ方は、かなり高得点なテクニカル・ポイントを差し上げてよい。素晴らしい。 皆さん!これが見本です。ネットに余分がなくきつくしっかりとゴミ袋の上にかけられている。しかしネットの端っこは、どの方向にも十分に余裕を持って地面に置かれていて、かつペットボトルが空白少なく置かれてそれを押さえつけている。これならカラスに付け入られる隙も少ないだろう。



現時点で最もカラス抵抗力が強いと思われるのが最後の画像にあるネットだ。立体的で容量は大きい。住民がいい加減な捨て方をしても大丈夫。ポイントは地面から垂直にゴミを隠すプラスチック板が張り巡らされてあるところだ。今のところ、これからゴミを引きずり出そうとするカラスはいない。

40年の歴史がある開発分譲地ゆえ、開発当時はまだ適当なゴミ・ステーションを宅地内のあちこちに設置するというセンスが宅地開発業者になかった。残念なことである。どんなにネットを改良しても、道路を占領するネットというだらしない景観自体はなくなりようがない。しかし住民の努力や知恵による改善が見られている。
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10 コメント

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ゴミ (原村)
2009-05-14 21:46:11
こんばんは。
混ぜればゴミ。
分ければ資源。
こんな標語を思い出しました。
日本の流通等と、国民の認識を変えないとゴミは減らないですね。
ゴミの回収はどこも大変です。
都内の駅の近くの飲食街のゴミをカラスが食い散らかす姿には閉口します。
都がカラス対策していてもゴミ出しが出鱈目だと道路はゴミだらけ、何とかして欲しいです。
我が家の所は有料の専用ゴミ袋に入れて道路に面した敷地内の置く事になってます。
一軒一軒個別収集です。
マナーが言い悪いの関係ありません。
違反すると回収しませんから。
違反のゴミが敷地内の残る事になります。
ゴミの減量には絶対的効果があるみたいです。
返信する
Unknown (管理人)
2009-05-15 09:01:42
原村さん

こんにちは。
各戸収集。それはいいですね。
子供の頃住んでいたところは、
そうなっていました。いい加減な
ゴミの出し方をすると、自分の家の前が
汚れるし、ゴミも収集してもらえないので、
皆、きちんとゴミを捨てます。

私が成人してから住んだところはどこも、
ゴミは収集するところが決められていて、
皆がそこに捨てに来ます。おおよそすべての
方がキチンと捨てるのですが、中には
いい加減な人がいますねーー。

新橋駅周辺の朝ってひどいですね。
カラスがかーかー。
明治神宮あたりから早朝飛んでくるそうです。
追跡調査の本を読んだことがありますが、
そう書いてありました。
以前都知事がカラスの肉の料理を食べて
うまいと言ってましたが、駆除して食べる、
という方針はなくなったのですかね?

もっとも自然のバランスは難しく、
カラスがなくなると、ハトがこんどは増えるだろうと
カラス学者が言ってましたが。
返信する
Unknown (のっぱらひろし)
2009-05-15 18:24:31
ゴミの各戸回収に賛成です。
我が町はしてませんが、隣の町はしています。市町村が違うのです。
我が市はゴミ収集車が通る道沿ならOKです。
ちょっと理解しにくいです。
芦屋浜に住んでいるときは、マンションのダストシュートがそのまま地下を通って焼却炉のあるゴミセンターに行ってました。
我が町はずれにもゴミセンターがありますが、そんな施設や設備がありません。
カラスが多いだけです。
返信する
カラス (原村)
2009-05-15 22:33:44
こんばんは。
東京の残飯を漁るハシブトカラス。
自分の持っている野鳥の本によると森のカラスとなっていました。
驚きです。
テッキリ、残飯を漁るのが得意中の得意の都会のカラスだとおもっていました。
人間のマナーの悪さが自然界の動物を不幸にしているとは。
湘南の海岸にハンバーガ等観光客から盗むトンビが居ると報道された居たような。
これも、最初に誰かが餌を与えたのでしょうね。

自分が小さい頃も東京都がゴミの回収を個別にしていました。
一軒一軒コンクリート製のゴミ箱が置いてありました。思い出しました。
ゴミの排出も少ない時代です。

のっぱらさん、こんばんは。
マンションのダストシュートから清掃工場へゴミが直行ですね。
時代の最先端ですね。
東京でも、ゴミとエネルギーなどの複合施設が造られたみたいですが、エネルギー効率や維持管理経費などで挫折したみたいです。
そちらでは上手く稼動していますか。
省エネルギーで低経費で維持できないと、どんなに素晴らしくても継続していくのは大変ですね。
返信する
Unknown (管理人)
2009-05-16 01:03:54
ひろしさんの隣の市はそうですか。
いいですねーー。
あこがれます。自分のゴミは自分の家で
責任持つ。

ゴミ収集所に出すことは、無責任になりがち。

芦屋浜のあれは未来都市でしたね。
すごかった。私も住む可能性のあった未来都市。
返信する
Unknown (管理人)
2009-05-16 01:08:29
原村さん

こんばんは。湘南のトンビは怖いです。
もういろいろなことを覚えてしまって、
うっかり変なもの持って歩けません。
攻撃されます。彼らに罪はありません。
人間の油断が招いた、人災ともいうべき状態。

各戸のコンクリート製ゴミ箱。覚えています。
それが道路に並んで置いてありました。

私、あれが一番いいと思います。
ダメなのかな?あれの復活。

英国に住んでいた時も各戸でしたね。
ただし彼の国では道路沿いにゴミ箱を並べる
なんてことは許されませんでしたが、
脇にちょこっと置いてありました。

のっぱらさんと会話して頂きありがとう
ございます。のっぱらさんとは八ヶ岳つながり、
そして犬つながりです。
返信する
Unknown (のっぱらひろし)
2009-05-16 06:26:17
原村さん、おはようございます。

芦屋浜は昭和50年代半ばの街オープンですから、
ゴミの地下ルートももう30年近く前の話になりますね。
その後の震災でどうなったかは知りませんがまだ稼動しているとは思います。
わが町も大きなニュータウンというやつで、当然その街づくりの一環で焼却施設を奈良市が作りました。
隣りの市町村との境目にです。
旧住民の施設建設反対運動が起きないようにこういう施設は新住民のそば、市境に作られるのが通例のようです。
ニュータウンに多くの者が住むと新住民が移設運動です。
おかしなものです。あとから住んでいるのに。。
わが町にもゴミとエネルギーなどの複合施設が造られているのですが、それが、福祉施設の温水プールと野鳥の森。
野鳥の森については、地熱を暖めて大きな大きな鳥かご施設をつくり、フラミンゴや珍しい鳥をたくさん集めが、付近の幼稚園保育園の見学ぐらいで、利用者が少なかったです。
鳥インフルエンザの影響か赤字施設かのため昨年ぐらいに閉鎖されました。
やはり隣接住民が嫌がるゴミ施設はそこの全住民に利便性があるサービス設備が必要ですね。
その点芦屋浜では直接住民へのゴミ処理サービス付きなので、移設運動は聞きませんでした(当時ですが)。

話しが長くなってすみません。
原村さんのブログはときどき拝見させていただいております。
私は今は犬をかっていますが、中学高校生の頃は猫を可愛がっていました。
猫も可愛いです。
今後ともよろしくお願いいたします。
返信する
Unknown (管理人)
2009-05-16 09:27:23
のっぱらひろしさん

おはようございます。
お宅の住宅地はいろいろ機能が付属しているのですね。
我が住宅街も浄化センターが隣接されています。
下水処理施設ですね。
高い煙突は、今では住宅街のシンボルのひとつ
みたいなもので、遠くからでもよく目立ちます。
大阪市内で、高層ビル街を除くと、大阪城が
わりにかなり遠くからでもよく見えるような感じ、
といえば言い過ぎでしょうか。

芦屋浜の高層マンションは震災の影響は皆無
だったと聞いています。おそらくあのごみ処理
システムも今も健在なのでしょうねえ。

私からすると、あれはうらやましいですね。
返信する
芦屋浜 (原村)
2009-05-16 13:59:49
こんにちは、のっぱらひろしさん。

関西の地域について県単位のイメージ程度しか持ち合わせていませんが、芦屋と聞くと即高級住宅街との考えが浮びます。
浜が付くのですから、芦屋の海岸側に出来た新興住宅街ですか。
でも、30年前と言うことは新興ではないですね。
東京にも多摩ニュータウンがありますが、老人が多い異常な人口構成になってしまったようせす。
人口構成は自然のピラミッド型が必要ですね。

ゴミは生活と切り離せないのに、住民のエゴが一番激突する部門ですね。
ごみ焼却工場、ゴミの埋立地など。
近所の市でも清掃工場を解体して建て直すのですが、住民の反対で建設場所が決まらないみたいです。
東京も三多摩地区は住民エゴが強い所です。

自分のブログは偏屈な独断と偏見が強く出る傾向があるので、気分を害する事もあるかと思いますが、宜しくお願いします。
犬も良いですが、陰険な猫も可愛いですよね。
我が家の猫に怒られそうなので、言い換えると「野性味豊かと」言う事で。

信太郎さん、自分のブログのように長々とスイマセン。
返信する
Unknown (管理人)
2009-05-16 17:26:52
原村さん

>信太郎さん、自分のブログのように長々とスイマセン

いえ、何なりとお好きに。
自由主義なブログですから。というか
放任、放ったらかしのブログです。

陰険な猫もかわいい、とおっしゃいますが、
その「陰険」さもどういうものなのかわからない
くらい、猫を理解していません。

赤ん坊の頃には、同居猫と一緒に写った写真がある
のですけれど。
動物はなんでも好きなので、きっと猫も飼えば
楽しいんだろうなぁ、と猫と同居されている
方のブログをいつも見ています。
返信する

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