「家」 @ 鎌倉七里ガ浜 + 時々八ヶ岳

湘南七里ガ浜(七里ヶ浜とも)から発信。自分の生活をダラダラと書きとめるブログ。食べ物、飲み物、犬の話題が多い。

関ヶ原たまごうどん@七里ガ浜自宅厨房 / 東西ブレンディングの妙味(?)

2013-05-05 21:50:20 | 食べ物・飲み物
関ヶ原。


【Source: Wikipedia】

天下分け目の戦い。



歴史的に重要な場所関ヶ原のあたりは、天下分け目でもあり、食べ物の分け目でもある。
関ヶ原よりも西の地域に育った私。
そんな私には関ヶ原から東の名古屋の食べ物は理解不能・・・だった。
味噌カツとか味噌煮込みうどんとか、平らに叩いただけのきしめんとか、びろろぉ~んとした外郎とか。
さらに関東平野のそれに至ってはもっと理解不能・・・だったが、私も今はすっかり関東人。
というか私はほとんどどこの人間だかよくわからない状態になってしまった。

東海道新幹線の駅には立ち食いうどん(そば)があるが、岐阜県内に位置する岐阜羽島駅以東の駅のそれは関東風のおつゆ。茶色い醤油が効いただしである。しかし滋賀県に位置する米原駅以西では関西風の透明度の高いおつゆになる。以前、科学的なテレビ番組「所さんの目がテン!」でそう解説されていた。境目は関ヶ原。


【米原駅のうどん店 Source: Tabelog】

北海道から日本海沿いに昆布を積んだ船が入りやすかった関西以西は、昆布をダシに効かせることを好んだ。東日本に比べれば西日本は軟水が多いため、昆布エキスを抽出させることが容易であったことも幸いした。それであの白だしになるのである。塩加減は結構効いているが、とにかく昆布の旨味を活かすことに力を入れたのである。一方東は昆布が手に入りにくかった。東北沖を船が南下するのは難しかったのである。また西日本に比べれば硬水的な水であることも災いした。そこで東日本では魚だしをとり、醤油を多く使う黒っぽいおつゆが用いられることになる。若い頃の私には、この関東風はずいぶん乱暴な味に思えた。

以上「所さんの目がテン!」で聴いた話の受け売り。

しかし東西ごちゃまぜな味覚になってしまった私にとっては、どちらもおいしいのである。これ、ホント。
これが天下分け目の関ヶ原うどん。



そんなに簡単なものではない。

まずは北海道利尻島の懇意な漁師さんから送ってもらった昆布をダシに使おう。



そして埼玉県深谷市の長ねぎ。



・・・うそ。そんなもの、どちらも使わない。

申し訳ないくらい簡単な話。

西友七里ガ浜店で買ったもの。これ。



二つのダシをブレンドする。これが料理か?? すみませんねぇ・・・。

合計150cc。半分ずつ。



そこに水を900ccを加える。



これも西友オリジナル。13分茹でる本格派。なかなかシッカリしてるぞぉ。
でもこのパッケージはすでに販売終了だ。



西日本代表ヤマキの白だし。しかし実はこれ意外だが、非常に魚だしが利いている。プンと薫るのだ。どうですか、これ、使ってみませんか?



愛媛で作られている。



こちらはヤマサ。



これは東日本銚子産。これがうまい。なぜか昆布だしが効いてあまぁ~い。



我々がなんとなく抱いている東西のイメージとは逆の味わいがあるめんつゆである。

西のヤマキが魚だしがプンと香り、東のヤマサが昆布が効いてその甘みのあるエキスが楽しめる。

それらをさらにブレンドする。東西の一般的イメージが逆のモノをさらにブレンドすることで、クロスがクロスしたような。美味しウィッシュ!



まもなく茹であがる。



たまごをプラス。1人1個で二人分。



七味は信州産。長野善光寺前の八幡屋礒五郎。



出来た!



ズズズズッと。



関西人はツユをたくさん飲む。これも東西の違いだ。所さんの目がテン!でも解説されていた。
実際に街角のうどん・そば店で撮影したVTRを見せていたが、東と西ではツユの楽しみ方が異なっていた。東日本ではつゆを多く残す。西では飲み干す人も多い。昆布だしの効いた西日本のおつゆはそうして楽しむように出来ているのだとか。



どうですか? 東西ブレンドツユのかけうどん。タマゴつき。中間地点で関ヶ原たまごうどん。

なんてことない話で申し訳ないが、それなりにおいしい魚だしと昆布つゆを活かしためんつゆで、東西がクロスするブレンドによるお手軽うどんはいかが?
コメント (4)
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