Pのlog ( 大阪と上海のChouChou)

通称P。shushu(照れちゃう)ような稚拙きわまりない文面で、上海や大阪のchouchouを綴ります。よしなに。

伴_KIZUNA 【ついにJINO@上海にであう】後篇

2010年04月29日 | 上海chouchou(たべる)

 【はじめてひとつの店のお話で1レスに文字がはいりきらなかった】                     



  上海にきて  おいしいやと気づいたのがソラマメ。
  この大粒の豆を齧りながら、改めて上海って街が好きな自分に気づく。
  きっとKYOKOさんもそう思いなおしているだろう。
  RinNonは、そんなものはもう体感というより日常の一部として上海がスキ
  なのだ。よく彼女たちに

     上海に2人でさみしかったり日本に帰りたいって思わないの?

  と聞いたりする人がいるけれど、本人は認識しないのだ。
  だって彼女たちにとって、淀屋橋と河原町と新天地も外灘も、古北も変わら
  ないのだから。
  

       

  ソラマメを食べきらないうちに、サツマイモのポテトフライがきた。
  ぼくはこういうときにサツマイモでこられると、文字通り萌えてしまうのだ
  こういうときに、あの不思議な甘さでしっとり口の中にこられると、なんだか
  得をした気分になってしまう。

  色がやや黒いせいか最初はRinNonもおそるおそる手を伸ばしたが
  ハチミツをつけて食べるという変わった方式にもそそられて、みるみる
  スティック状のフライが消えていく。
                                      
 

  さらにぼくのすきなチキン南蛮も並んだころ、JINOさんが再び店内奥の
  ぼくらのテーブルまでやってきた。

    すみません、もう一回ご一緒してもいいですか

                   

    きょうようやく会えたぼくたち(とくにぼくだ。KYOKOさんとRinNonは初対面
    ではないのだから)をみて、驚きと興奮で満面笑顔なひとなつっこさと
    そのさわやかなこだわりを随所にみせた格好できた彼を断ることが
    できるヒトがはたしているのだろうか

        

  彼はしきりに連発する。

   いやあ、やっぱり絆だなあ。

  彼曰く、ここにくるといろんな人との出会いがあるらしい。

  きょうはたまたま、彼は会社のstuffと食事でここまできていた。それも中国人
  stuffを日本食になんてめったにないらしい。
  そこにKYOKOさんが入ってきたのをみて、目で追ったら家族集合なので
  驚いたというわけだ。

  ぼくたちもこの店を選んだのは偶然だった。たしかに絆だ。

  老板ならば「絆最高! 」と自信をもって、いつもより大きめの
  フォントサイズで書くかもしれない。きょう会えないのが残念だ。 

   

  ちなみに中国語では「絆」と書くより「伴」と書くほうが一期一会の大事さとか
  線の太さを表現できるそうだ。

 

  キムチ鍋、いいですよ。店員さんも上手にお薦めを口にすることができる。
  これは上海における和食の店ではわりと珍しい。
  たいてい「ぜんぶおいしいよ  」といって、困った顔半分と笑顔半分で
  返されることが多いのだけれど。

    

  そしてJINOさんは語り始める(というよりぼくが話をふったのだけれど 
  PENについて。

  彼のBlogはほんとうにプロのようなきれいな仕上がりの写真で、最近
  ISO感度で撮るので本当にブレが多発するぼくなんかより全然レベルが
  格段に違っている。撮影のときの気持ちの入れようは、他の上海の方の
  Blogでも語られているほどだ。
  
  PENでも、どうやったらきれいな写真になるか。やはり光の加減なんだけれど
  それをどうやってだしているか。
  フラッシュをムービー用のものにしたり、そのせいで三脚がどうしても必須に
  なること。。。もう語る語る

     

                   
                   (2枚ともOLMPUSのHPより)
 
      そして今度はKYOKOさんがふる。
         家にAV機器がすごいって聞いたんだけど

      JINOさんは語る。DJができるようになっていること。そのときの
      ポイント。根っからこだわり派なのだ。
      
         Pさんと似てるね。全然ジャンルは別のところだけれど。

      KYOKOさんが感心したように言う。
      
   technocratというわけではもちろんない。そうではなく、ホントに機械が好き
   なんだと思う。MACもそう。iPHONEが欲しいときは言ってくださいね、
   と言っていたし。
   機械だけではない。道具全般だ。靴や服やクルマだって。

   そうそう、上海でクルマってどう運転するんですか?とKYOKOさんが聞くと
   運転の仕方のPOINTについて、怒涛のように語る語る。

       コーナリングがポイントなんです。中国のひとってのはね…


TECHNOVA/TOWATEI


   でも一番語ってくれたのは上海にいるすばらしさについて。
   上海にいるんだったらこうあるべきだって語る姿はやっぱり熱くって
   それは起業家としての眼で、そこを熱心にしない人はやっぱりごめんです。
   みたいな強さがあった。
   
   彼にとってぼくらはどう映ったんだろう。少し落胆させたりしなかった
   だろうか。。。

                     

    彼はぼくらのことについても聞いてくれた。でもぼくの仕事の内容は
    いまひとつピンとこなかったようだ。そりゃそうだろう。なかなか説明は
    難しい。 
    KYOKOさんの仕事は説明しやすかった。そしてお互いよくいく店や
    共通の知人のお話ができた。そして意見が違うこともあった。視点が
    違えば、あるいは感受性の違いでいろいろある。
                                        
        

    その熱さでこの店最後に締めるものはなんだろうと聞いてみると
    やっぱりうどんかラーメンです。と教えてくれた。残念ながらうどんは
    だしがもう終わっていたので、ラーメンになった。

    どんなに酔っ払っても、このラーメンで締めないと身体が落ち着かない。
    へろへろになってnodeから歩いてきた話で笑わせながら教えてくれた。

  

  そろそろRinNonが眠そうな雰囲気をだしてきた。あくびがでなくたってわかる
  のだ。ごめんね。君たちには楽しい話しではなかったかもしれない。

  けどパパは今夜はサイコーに面白かったんだよ。

                               

   Mr.JINOはすてきな帽子をかぶり、そのこだわりの靴を履いて
   ぼくらと一緒に帰路につく。

   今夜は本当に、ステキな夜になった。 

        

  

   今度いつかこのカウンターで飲むときがあるといいなと思う。

                  

  JINOさんは、ぼくらがタクシーに乗る直前までいっぱいいっぱい話をして
  くれた。彼にとっても今夜が特別であったなら、ほんとうにうれしいと思う。
  まるでたいやきのしっぽにまであんこが詰まっているように、彼は最後まで
  丁寧に、そしてやさしくタクシーのドアを閉めてくれた。

  それから自分もすぐ後ろに来たタクシーに乗り込んでいった。

  彼にたいやきの表現をしたらなんというだろう。

    最近は白あんとかカスタードののもありますよね?

  とかやっぱりこだわりの会話を繰り広げるかもしれない。
  それはそれでとても彼らしくていいと思う

       

  帰りのタクシーは真夜中になった凱旋路を北に走り、すぐに安顧路に当たると
  左に折れていった。

      

  そのときぼくは2つのことを考えていた。

  いまもう半分眠りかけているRinNon
  きょうの夜のことをきっと覚えていないだろう。でもこんなすてきな夜もあった
  ことと、そのステキだという意味をいつか話すときがあるといいなということ。

  そしてきょうの店「伴~KIZUNA~」には、とってもHappyな絆をいただいた   
  KYOKO
さんがひいちゃうほど熱いその店長さんに、ぼくも一度会ってみたい
  みたいものだということを。
  だって、本人がいなくてもこんな面白い夜だったのだから。


★炭火炙り焼き 伴~KIZUNA~
  上海市長寧区凱旋路1498号
  +86-21-3252-7058
  http://ameblo.jp/kizunakai/


       


伴_KIZUNA 【ついにJINO@上海にであう】前篇

2010年04月29日 | 上海chouchou(たべる)

 虹橋路と凱旋路の交差点でタクシーを降りる。
    虹橋路の駅の周辺を少しうろうろする。走ってみたり歩いてみたり。
    RinNon とじゃれているのは飽きないけれど、なかなか見つからないのは不安
    なのでKYOKOさんに電話してみると、まだ当分着きそうもなかった。

   

 虹橋路駅前をこえてさらにまだ歩く。凱旋路を北へ。この向こうにはなんだか
 思い出深い場所がある。でもそれは深夜だったように思う。

 4年たった今夜は、こじんまりとしたまだOPEN前のレストラン街?ショッピング
 センターに入ろうとして警備員に止められたり、急に走ってRinNonとかけっこ
 してみたり、よくわからないことをしながらとぼとぼ歩いていると

               

  どうやらここがそうだった。

      

  RinNonが家庭教師に宿題を教えてもらっている時間帯に、ぼくは今夜のごはん
  をどこにしようか考えながらGoogleを探していた。
  この店のHPはすごく熱かった。

   ワクワク様です! 、で日々はじまり。絆最高! で締まる

  ブログ形式。
  KYOKOさんもOPEN初期に会社の同僚と食べに行って、その熱さを表現
  している。

    とってもおいしいよ。でも元気のあるときいかないと圧倒されて大変よ

  きょうはその老板もいるんだろうか それこそワクワク様なぼくは
  ドアを開けて店にはいった。

  予約をしてあったことで、ぼくらの席は奥の座敷フロアに通してもらった。
  ドアをあけて手前前半はSHOT BARのごとくテーブルとカウンター席。
  そして奥は座敷席にしてそこにもカウンターを配置する二重構造で、日本人
  にとって2つの楽しみ方を与えているめずらしい店内。

  本日は奥の席にいて、RinNonといっしょに飲み物と食べ物を注文したころ
  KYOKOさんが合流してきた。手に資料をいっぱいもって

 

   お客さんのつながりを大事にしている店らしく、壁にボードや写真が
   貼ってある。それをぼーっと眺めていると…

                    

   トイレにいったKYOKOさんといれかわりに、ひとりの男性が慌てたように
   靴を脱いで座敷にあがってきた。

    KAKIPさんですか  ふじのですっ

       

   JINO@上海さんだった。
   そして手元には何度もBlogにも登場しているPENがっ

 

  このBlogを始めて何年になるだろう。今までこのつながりで何人もの
  上海Bloggerに出会うことができた。そのなかでも上海最強ともう認識されて
  いるだろうJINOさんにここで初めて出会えた。

                                   

    

  実はKYOKOさんとJINOさんは認識があって、2007年の上海蟹ツアーでお話を
  している。RinNonも出会っているはずなのが、彼女たちの性格のとおり
  おとなの顔をいつもすっかり忘れてしまっていて、なんだか初対面のように
  かしこまっている。JINOさんもKYOKOさんを見つけて店の奥まで駆けこんで
  きてくれたらしい。

  くつを脱ぐのももどかしく、ぼくらのテーブルまでやってきてくれた。


                     

   PENをもち記念撮影してくれるJINOさん。Blog’上海CityLife’にぼくたち家族が
   載るのはいつの日だろう
   
   そしてもちろんぼくらも写真を。なんだか大人の男性にはつれないRinNon
   扱いあぐねているJINOさんをみるのは、なんだか独身のさわやかさをまだ
   もっているようで微笑ましかった。
   (というよりすみません。愛想悪くって… 

                                

    え?JINOさんに会ったことなかったの?

  KYOKOさんがすっとんきょうな声と顔で驚きを表現する。そうなのだ。
  いつもニアミスだったのだ。
  合家にいくタイミングとか、今年の正月などは黄浦江をはさんで、ぼくらは
  Shangri-La浦東JINOさんはKENさんたちとWESTINとニアミスを繰り返して
  いたのだ。

  

   また本を読み始めたRinNon。ぼくはKYOKOさんの話を聞くでもなく聞きながら
   ときどき相槌をうっていた。

           

    JINOさんの会社は何をしているんんだろう。前職はぼくのいまも勤めている
    会社だった。いまは父の会社の上海支社として活躍しているのはもう
    この街に住む日本人ならみんな知っているとおり。でも細かいところは
    KYOKOさんが説明してくれた。彼女の人脈も、そろそろJINOさんの人脈と
    同じくらい、上海に根を張り・交わり、そして刺激しあっているのだ。

   

    そしてきょう、ここで出会ったわけで、それはそれでBlogのもつpower
    感じていた。普通なら出会わないどころか知ることもない人間が
    ひょんなことで、日本から遠く離れたこの街で出会う。
    それもまるで待ち人であったかのように興奮しているわけだ。

    ITの発展というのは、仕事のときではない、こういうときにこそ身近に
    そのプラス面を心に沁み込ませるように感じる瞬間がある。

       


  【後篇につづく】 


★炭火炙り焼き 伴~KIZUNA~
  上海市長寧区凱旋路1498号
  +86-21-3252-7058
  http://ameblo.jp/kizunakai/


晩ごはんにいこう。

2010年04月29日 | 上海chouchou(みる・くらす)
 バレエに出かけたNonも帰ってきて、連休前のRinNonの習い事はぜんぶ
    終了。きょうの晩ごはんはKYOKOさんのお薦めもあり

   凱旋路×虹橋路にある「伴 ~KIZUNA~ 」に決定。

  

    予約はKYOKOさんがしておいてくれることになり、お互い出発。

    RinNonも初めての店らしいので、少しわくわくしながら出発

    タクシー  を探す交差点からまわりを見たら、それはもうすっかり
    きれいな夜景にかわってました。

ぼくのまえに。

2010年04月29日 | 上海chouchou(みる・くらす)
 店の目の前に家具を運んでいるリヤカー。

  ここはマンションなので移転とか芙蓉家具がでたときに、こういう業者さんが
  重宝される。けっこう安く運んでくれるのだ。
  古北の中で2回引っ越したうちはこういうのをつかっていた。
  ピアノなんか、はらはらするほどがんがんあてながらそれでも慎重に人力で
  運ぶのだ。

  ぼくが京都から大阪に引っ越したときなんか、ピアノでもないのにものすごい
  慎重にガードのためのシートをかぶせて移動させるのとは大違いだ。

   

 でも上海ではこうやってしている。それにかえって人の数さえあればこっちが
 フットワークはよかったりする。売れないと、横のダンキンのところの交差点
 (水城南路×栄華東路)やもっと北の茅台路まで行って路地で売ってしまうのだ。


                  

  さあ、おうちに帰ろう。  

cafe&deli NATURAL 【夕方にひとり】

2010年04月29日 | 上海chouchou(たべる)

 さて。

   マンションをしめだされてしまったので仕方なくどこかで時間をつぶさないと
   いけなくなった。

   まあ15時にはアイさんがきているはずなので、玄関のドアは開くのだろう
   と思っているので、それまでだ。
   スタバは昨日いったし、上海まできて毎日スタバというのも味気ない。
   ここはいったことのないカフェにいこうと

   ダンキンの向こう、前回はまだなかったカフェにいってみる。

   この店は何回も店がころころ変わる。
   万科広場の店を正面に見据え、位置的にも悪くないのかもしれないけど
   直接道路から入れなくて袋小路的になっていること。
   正面の店も高級中華(極品軒)⇒中華⇒韓国スーパー(新快)と変遷が
   あるなど、風水ふうに言うなら龍脈のよどむ地点であったことなどが
   あげられると思う。

   今回はどうなのだろう?

   ORGANICという文字に、困ったこだわりのある店だったらどうしようかと
   思ったけれど、ドアをあけてみるとご近所様なのか奥様でテーブルが埋まって
   いた。ママと赤ちゃんがのんびりしているテーブルの横に座る。

  

  カフェオレを頼んで少しきょろきょろしてみる。
  おそらく日本人奥様なのだろう。昼どきの社交場になっている。このような
  人の入り方はいい流れじゃないだろうか。

  うまくいけば「ダンキンの奥にはいいカフェがある」という言い方で広まると
  地理的なデメリットを逆にいい方向にもっていけるかもしれない。

         

  本を読む。
  中村航の小説を読む。こうしていると日本にいるのと変わらない

                 

   ちょうど目の前にケーキが見える。
   take out のお客さんはいま見えないので遮るものなくレジまでみえている。
   店員さんは中国人かと思ったら日本のかたのようだった。
   とつぜん店員同士で大声で話ししたりしないので、そのぶんゆったりできる
   のかもしれない。

 

   隣のテーブルの赤ちゃんがベビーカーで泣きだして、お母さんがあわてて
   抱っこしてテーブルのまわりをあやしながら少し困った表情をみせる。
   店員さんは微笑ましい顔でみていたので、店の雰囲気がまた少しやわらいだ。

 読書は、第二章のところも読み終わってちょうど15時30分を越えた。
 そろそろマンションの玄関も開いているだろうか。

           

    お勘定をすませて、店をでるとき、奥様方はまだ少しも動きがなく
    おしゃべりに興じていた。
    夕方にはまだはやいけど、少し日差しは弱くなった。

    

   明日からはRinNonもいるので、こんな時間があったらどう過ごそう…


★cafe & deli natural
 上海市長寧区栄華西道99弄2号101室
 +86-(0)21-6219-9115



松任谷由実 夕闇をひとり

 


お昼寝の時間

2010年04月29日 | 上海chouchou(みる・くらす)
 DVDとCDを何枚かずつ買ってマンションに戻ってきた。

 途中の韓国料理やさんは昼ごはんどきがおわり、夕食までの休憩時間。

 店の前でおじさんが昼寝をしていた。


  いいねえ。ぼくも休みだから家で昼寝でもしようか…

    


  ところがマンションの入口が閉まっている
  ICカードをかざせばドアはあくのだが、ぼくはそのカードを持っていない。
  仕事中とは思ったが、KYOKOさんに電話してみる。

   そういうときは地下が開いてるから大丈夫

  そっかそっか…

    

  地下の入口もご丁寧に閉まっていた。
  まあセキュリティの関係から、そうあるべきなので文句も言えない。
  昼下がり、地下で休憩している人もおらず。。


  しょうがないので昼寝計画はやめにして近くのカフェにいくことにした。
  15時にはアイさんも来るので1Fが開くでしょう。

  警備員さんも昼寝中なのだろう。役にたたねー


  またとぼとぼ歩き出した。さっきの通りを歩くと韓国料理やさんの前の
  おじさんは、ぼくが奔走していた間もきっと寝ていたのだろう。
  さっきと同じ姿勢で、まだお昼寝中だった。

   

そうだ。万博。

2010年04月29日 | 上海chouchou(みる・くらす)


  尾崎さんとわかれて歩きだす。
  とりあえずDVDかCDでも買おうと水城南路を歩くと、以前住んでいたマンションの
  前あたりに、臨時の建物ができているのを発見。


  どうやら、万博のimformation らしい。

  どこまでどんな案内をしてくれるのだろう。まだばたばたしているようだけれど。

  そのうち使うことがあるだろうか。。。

    

妃香酒館 【RUN&RUN】

2010年04月29日 | 上海chouchou(たべる)
 どこでごはんを食べよう。

     中華がいいんです。でも自転車だからそんな遠くないほうが
      いいですよね?どうしましょう。任せますよ

  ぼくはいつも尾崎さんに「任せますよ」というんだけれど、彼はいつも
  結局ぼくに任せてしまう
  そしてぼくの提案に「いいですね。そうしましょうか」と言う。

  最初自分の意見がないのかと思っていたのだけれど、実はそうではないのだ
  と思っている。尾崎さんはいろんな人の選択肢を全部自分の知識に変えて
  吸収しているのだろう。「この人はこんなときには○○、あの人は××…」
  そうしていかないとノウハウがまだまだ足りないと考えているように思う。
  貪欲なのだ。きっと。
 
      

  結局ぼくの提案したのは古北の中。栄華東道にある「妃香酒館」。
  もともと別の場所にあったのが移転してきた、とかここはエビがうまい、とか
  知ったのはもっとあとのことで、単に古北にある中華で思いつくのがここしか
  なかったというのもあるけれど。

  前回が古羊路の蟹だったので古北の中でもいいやと思ったこともある。 

  尾崎さんの自転車を店の前に停めて、チェーンをかける。
  そして入ってみると、すごくすいていた。

  日本人が多い古北だけに帰国した人が多いのだろうか?

                    

  がらんとした店内だったが、ぼくたちが食べているうちに結構満席になって
  きていた。少し来たのが早かったのかもしれない。

           

    昼ですけど紹興酒のみますか?ビールでもいいですよ
    あ、いえ。いいですよ。最近酔いつぶれること多すぎるんで…

  そしてメニューを選ぶ。なんだか選び方がとても日本食ふうである

                

  ぼくは青椒肉絲丼と、みそ半ラーメン。尾崎さんはラーメンをえらぶ。
  なんだか王将か、それに類する日本のちょびっとばかし高級志向の中華に
  きた気分だ  ぼくの選択は正しかったのだろうか…

  ただ、店員さんは人懐っこい。ぽっちゃりした女の子と普通の子のコンビで
  いろいろ聞いてくれるのだが、よく笑う。それで少し救われた気分になった。

       

  尾崎さんの仕事の状況は、一歩進んでいた。
  詳しくは語らないけれど、日本のメーカーの中国進出にあたっての準備担当
  ともいえる。最近飛躍的に、いい人脈ができてきているのを感じます、と語って
  いたのは明らかに違っているし、電動自転車も借りているのもそのすごさだろう。

   電動自転車を手にいれた人は、次に自動車を手にいれる。それが
    成功の階段のひとつだから。

  KYOKOさんか誰かが、上海での起業の途中にあるフェーズをそうあらわして
  くれたことがある。だとしたら、尾崎さんもそのフェーズをクリアしたのかも
  しれない。

    じゃあ次回は車  かな
    あはは。まだまだ。でも会社興そうか  って話もあるから…
  
  まだまだ先を見据えているので、慎重論は崩さない尾崎さん。
  その姿勢でいてほしいなって思うのであります。

       

  んでもってごはんがきた。

     

    なんだかとても日本風な感じがする。和食と言わないまでも
    ラーメンもなんだか上に同じ。 

  

   ついでに頼んでいた酢豚もなんだか本気で紹興料理なんだろうかと
   心配になるほどだ。古北進出のときに和風テイストを混じりすぎたと
   いうことなんだろうか?
   おいしくないわけではない。実際日本人客があとからあとからきていたし
   もともと紹興酒の店としていたので、もっと違うメニューであればそれっぽく
   なるのかもしれないが、やり方が間違っているとは言わないけれど…

   でも人気店なのかもしれないなあ…

                            

   たとえば駐在員が古北に住んでいて、これを毎日毎日気に入って
   食べていたとしたら、なんだか物悲しくなる。
   日本人ってあまり食の探究心なく、仕事に邁進し続ける人が海外でも
   多いから。
   食だけとっても文化の理解っていうのは難しいのだ。   

          

   最後は杏仁豆腐。これはまあいいや。おいしかったから(甘党だから 
   でも、repeaterになるかと問われると、ちょっと難しい店だった。

★妃香酒館 本店
  上海市長寧区栄華東道60弄1号里昴花園1F
  +86-21-6278-3535
  http://feixiang.foodex.ne.jp/


   尾崎さんは、水城南路まで自転車を押しながらいっしょについてきてくれた。
   きっと次回はなんか違うと期待してます。

   そして尾崎さんは、KYOKOさんのことを心配していた。
   せっかく上海にいるのに…というのを何度も言っていた。考え方や根性で
   割り切れないものがあるお互いの立ち位置は理解しているつもりであるけれ
   ど、いまの彼女の割り切れなさも鑑みて、熟考してほしいセリフではある。

     

   水城南路と黄金城道の交差点、日本人が行き交うその場所で自転車を
   押す尾崎さんが誰かに話しかけた。
   知り合いの人なのだろう2名の男性と親しげに話す彼をみて、ああ。もっと
   いいことが彼にいっぱいあるといいな  と改めて思いながら、そこで
   さようならと言って、今回の出会いは終わったのでした。

       

尾崎さんの自転車

2010年04月29日 | 上海chouchou(みる・くらす)

 29日。日本ではGWが始まった。こちらはまだ明日からで、いたって普通の
    朝だ。

  ぼくはゆうべ、いつのまにか眠ってしまったらしく、気がつくとRinとNonの間に
  真ん中に寝ていた。こまかくいうと、さらに「りらっくま」と「こりらっくま」も間に
  いた。

  初日からマッサージにいくつもりだったが、あっけなくそれもできなくなった。
  気が付いたらもう4時だった。
  リビングにいくと、KYOKOさんがソファで寝ていた。DVDが停止したまま固まって
  いたので、どうやら途中まで見たまま寝てしまったようだ。

  ぼくの足音で目覚めたKYOKOさんは、

     仕事しなきゃ

  と言いながらばねのように起き上り、  時計をみてパソコンを探し始める。
  白いVAIOをだすとテーブルに座って図面だかなんだかを検証し始めた。

  ぼくはなんだかふたたびソファに横になると、大阪にいるのと変わらずそのまま
  ソファで二度寝をしてしまっていた。

    

  気がつくともう7時を越えていて(きっと、目覚ましをしていないせいだ)
  RinNonはとっくに起きて朝ご飯を食べていた。みんなもうお風呂にもゆうべの
  うちに入ってしまっていて、きちんを朝、バスに間に合うようにでていった。
  明日から休みだし、気合いも入ったんだろうか?それとも早起き生活できる
  ようになったのだろうか?

  ともかく、休みに入ったぼくを除いて3人はてきぱきと用意して出ていったのだ。

  きょうは一日、何をしよう…
  KYOKOさんにいくつかの店を教えてもらった。まわるべきスポットも議論したが
  思ったほどでもない場所もあるらしく、きょうはゆっくりしようかなという気がして
  きた。

  昼ごはんには○○がいいよ、晩ごはんなら…

  さて、どうしたものか…

  blogの更新もしていないけれど、ぼーっとしていると電話がかかってきた


     尾崎です。


  尾崎さんだった。うれしいことにblog(しかもリアル更新ではないのに)をみて
  28日移動と知って連絡してくれたのだ。

  ひさしぶりのうれしいニュース

  14時から人に会うとのことで、12時に待ち合わせしてランチをすることになった。

   古北までなら自転車でいきますから大丈夫ですよ

  自転車?中山公園からなら結構な距離だけど、行動範囲を無理やり広げて
  るんだろうか?


      
 
  12時に万科広場にでてみると自転車姿の尾崎さんがいた。


   そうなんだ。そういうことか!

    

     電動自転車だった。 

  日本の電動自転車のような「走行時の補助機能としての電動機」ではなく
  原付バイクの電気版と考えたほうがいい。騒音の少なさが逆にあだとなり
  日本では認可されていないが、上海では走り回っている。

   そうか…これかあ…   

  聞けば借り物の中古だそうだが、走れば充分だ。時速も40~50kmでる
  そうで、それなら行動半径も一気に広がる。


    すごいや…  


水車 【新潟のそばを上海で】

2010年04月28日 | 上海chouchou(たべる)

 夕方にはRinNonが帰ってきた。

   部屋でアイさんの掃除・洗濯・買いものが続く間、Nonはバレエにでかけ
   Rinは家庭教師の先生に勉強を教えてもらっている。

   その間ぼくは、ネットの接続をしてみたり(無事にできたが結構めんどうだった)
   もう1冊もってきていた本を読んでみたりして待っていた。

     

   時間にして20時ごろだろうか。Nonが帰宅して家庭教師に合流し宿題を
   教わってから、それも一段落したころ。
   3人で今日はなにを食べるか相談をして、そばを食べることに決定

   そのころに家の電話が鳴った。KYOKOさんだった。
   仕事が終わるのが21時なんだが晩ごはんはどうしているか、というものだった。

   そばを食べる旨を伝え、先に店に言っておくよということになった。

   そういうことなので、と前置きして育ちざかりのはらぺこ2人に21時前に出発
   するよ  と説明すると意外にも普通に

      いいよ 

   と言われた。慣れているのか、ママと食べるほうが優先なのか。
   とくにそのどちらでもないような気がしたけれど…

   20時40分を過ぎたころ、3人でおでかけをした。
   本日の晩ごはんは、古羊路×宋園路にある 新潟へぎそばのお店「水車」。

    

   ひさしぶりにタクシーに乗って、縦と横の見間違いで宋園路ではなく桂林路
   だと、運転手と口論しながら途中で自分の間違いに気づく

   思えばこれが本日上海にきてから初めてのタクシーだったと思いつく。
   道も忘れてきているんだなあと改めて少しさみしくなったりした。
                                           
            

  今回グローバル携帯であるG9と、先程買った国内用携帯の2つを持ち歩いて
  いる。結局メールを日本語で打ったり、中国語で打ったりするのだけれど
  その面倒さも却って面白かったりする。かなり言葉も忘れているのでRinに
  聞きながら打っていると、キチンと回答が来るからおもしろい。

    あのさ。負けたからくやしいとかじゃなくて、○○できなかった残念、
     みたいなときはどんな言葉使うんだっけ?
    うーん…そうだなあ…可惜(kexi)かなあ…
    ああ、そうだね。ありがとう。

  普段言葉をつかっていると、微妙なニュアンスで単語を使い分けることができる。
  日本語でちゃんとそうしているように。

  こうして中国時代の同僚や、中国語の先生や主だった人にご挨拶ができた

  そしてG9のほうには日本からのメールがきている。
  新潟のへぎそばを食べようとしていると答えると、

     なんで上海まできて新潟料理なの

  と驚かれた。これはたしかによく言われることなのだ。
  でも、RinNonはいつも学校の昼ごはんやらで、中華を常に口にしている。
  だからたまには日本食が食べたい。ぼくはたまには中華が食べたい。
  わりとぼくはRinNonを優先している。そういうことなのだ。

  前回は優先しすぎてついに中華を食べる機会がなくなってしまった。
  今回はさすがにKYOKOさんにお願いしているので、それはないだろう。

     

   中国工商銀行のきれいな看板をこえて、小さく水車とでている廊下に
   すべりこむ。エレベータで3Fにあがると、そこだけ和風に構成された玄関が
   どんとでてきた。

   まだ現地GWには2日前にあたる上海では、もう少しお客さんがいても
   よさそうだが、今夜は21時すぎということで第一波の一段落がついている
   のかもしれない。パラパラとお客さんのいる店内。

   3人ともへぎそばを注文し、それまでのおつまみにポテトフライを頼む。
   このアンバランスさは3人ともポテトフライがスキだからとしかいいようが
   ないんだけど、RinNonも「変なの  」と言いながら気に入ったように
   パクついている。

 

   家に帰ってきたころは、まだしゃべってくれなかった2人もようやく
   ぽつぽつと話しだした。Rinとは別に2人ですでにお話をしたんだけれど
   その話はまたどこかで。

                    

      Nonがカメラを貸して、というので好きに撮らせてあげると
         下の2枚を撮った。ぼくは常にぶれやすい’intelligence ISO’に
          設定して、しかもフラッシュを強制停止させて自然光しか使わない
         ようにしているのだけれど、それでもこうやって11歳でここまで
         撮るのはたいしたものだ。

          

    

   ここの店員さんはみんな中国人の女性だけれど、日本語で応対している。
   昔ながらの姿だ。日本語を覚えたいという女の子は結構多い。そうやって
   バイリンガルを自然に志向する姿はすごいと思うし吸収力はぜんぜん
   かなわない。英語を3カ月していて、結果のでなかった  ぼくはすごく
   羨ましいところなのだ。

     

   へぎそばが到着。へぎそばとは何か。
   つなぎに布海苔(ふのり)という海藻を使い、へぎという器にくるんと
   巻き巻きにしたそばをいくつか重ねて盛りつけるもの、とある。

   海藻をつなぎにする、というのは初めてだ。味は、ふつうのざるそばよりも
   まろやかなのどごしな感じがするが。ただ固いだけのそばよりもRinNonには
   いいかもしれない。そばの好きなNonも普通に食べていたのできっと気に
   入ったのだろう。

             

   新潟なので佐渡や各地のポスターが貼ってある。新潟出身の人には
   たまらないノスタルジーだろう。こうやって海外で日本を感じる店というのも
   確かに必要ではある。ただ場所的にはどうなんだろう…というのが少し
   気になる。会社帰りに寄ってみようか、となるにはもう少しimpact がほしい
   かもしれない。

     

   3人ともへぎそばを食べ終わった頃、KYOKOさんが登場。タクシーが新人で
   ここに来るだけでかなり手間取ったという。まあすでに上2桁30番台の登録
   ナンバーの運転手も登場しているくらいだから万博にむけて少し混乱は
   あるかもしれない。そのために万博タクシーを別途設けているくらいだから。

 

  KYOKOさんは温かいそばを注文して、掻き込むように食べた。
  仕事が疲れたと何度も言って、もう大変で…と繰り返す。
  もしかしてRinNonと3人のときもこうなのだろうか?

                  

   それでもこうやって帰りには、ママにまとわりつく2人。案外そういう会話でも
   結構RinNonは満足しているのかもしれない。
   そうして急速に大人にふれてなんだかこまっしゃくれていくような気が
   しないでもないけれど。 

★へぎそば専門店 水車
  上海市宋園路109号 聖美生活広場3F
  +86-21-6208-4336
  www.0141soba.com/