Pのlog ( 大阪と上海のChouChou)

通称P。shushu(照れちゃう)ような稚拙きわまりない文面で、上海や大阪のchouchouを綴ります。よしなに。

ひったくり!

2005年06月27日 | 中国つれづれ。

 休日に徐家匯郊外のホームセンターに出かけました。少し
前にIKEAの話をしましたが、ここは外資系なのですが、設備品
中心です。中国のマンション購入はスケルトンという内装なしの状態
で受け渡しされる関係上kitchen/bathから壁紙などを含めた総合的
な店は繁盛しているようです。
 上海で家を購入する予定はありませんが、妻の前職と本人の趣味
(HP更新)にむけた見学でした。

 今回はその話ではなく、その道中の話です。

 今回の店は徐家匯から一駅南にあり、現地の団地が立ち並ぶ中
にあります。それほど、危険な場所という印象はありませんでしたが
徐家匯の繁華街と比べると確かにごみごみした印象で、目指すホー
ムセンターもあまりきれいな店とはいえない印象でした。この道
すがら、妻のデジカメがひったくられてしまったのです。
 子供が見ていたようなのですが、その人物を問い詰めてのらりくら
りかわされているうちに逃げられてしまいました。昨年一ヶ月待って
ようやく手に入れたFX7だけに、妻の落胆は相当なものでした。特に
直前の食事どきに「上海の不思議な魅力はごみごみしたところにも
ある」という話をしていただけに、逆に手痛い印象でした。
 ひったくられたとき、彼女はデジカメの付属品である、腰につける
袋をつけて歩いていましたが、それでも音もなくすられてしまいました。
そのときはどうしてもっと二人で犯人を問い詰めなかったのかと、
夫婦で悔しい思いで一杯でしたが、今思えば刺されたりしなかった分
幸運だということなのかもしれません。

 問題はリスク管理ができていなかったことだと思います。家族が
合流してちょうど4ヶ月が過ぎ、安心が慢心に変わっていた部分も
あると思います。cameraの付属品だからといって、どこを歩くとき
でもむき出しで歩くほうがいけなかったのでしょう。その日は暗い一日
になりましたが高価な勉強になりました。

 さて、妻はFX7をなくしてしまい今まで撮り貯めた写真も一瞬でなく
してしまいました。HPの更新も(言うほどしていませんが)気力をなく
しているようです。どなたか、代わりになるようなcameraあれば上海
までお知らせください(笑)。


桜花堂 Sakura*Do(新楽路)

2005年06月20日 | 上海chouchou(たべる)

 週に一度、中国語の研修で外国語学校で、先生に3時間授業
を受けています。学校の場所は陝西南路と新楽路の交差点、上海
の繁華街中の繁華街の陝西南路駅から一本北に入ったところに
あります。近くにある贋物市場である襄陽市場に近いため、常に
雑然とした雰囲気で朝9時以降、夜遅くまでざわざわしています。
 学校で授業を終えるとたいていtaxiですぐ帰宅するか、ぶらぶらと
買い物をしますが、たまに家族と待ち合わせをする場合に使う喫
茶店が上の「桜花堂」です。

 学校の前を東西(新楽路)に歩くと、襄陽北路を越えたあたりから
やや閑静になります。花園飯店から西へこのあたりは旧フランス
租界ということもあって、建築物が西欧風で (では東欧風がどんな
ものかと問われてもわからないのですが)とてもおしゃれなイメージ
です。
 喫茶店や洋服店が多いのが特徴です。ターゲットもそれぞれ中国
人、欧米人、日本人とそれぞれ個別ではありますが総じて洒落た店
が多く、現地の方に聞いても「値段が高くても買いたいものがある
ときや、ウィンドウ・ショッピングのとき」に来るそうです。

 さて、桜花堂ですがもともと中山公園駅近くのマンションの中に
あった店舗が晴れて中心部に最近移転してきたということで、まだ
新しいきれいなお店です。基本は和菓子・和風なデザートで甘さ控え
めなメニューです。異国で家族が当然のように、和菓子の店で待ち
合わせするのは違和感がありますが、楽しいものです。
 2F奥には畳の部屋があり、子供を遊ばせながら週末に疲れを
癒してぼーっとするには、とてもありがたい場所です。
 最近、上海walkerやSUPER CITYにも掲載されるようになりました
がそれよりも早く家族で訪問できたのは、やはり奥様方のネット
ワークのすごさでしょうか。

 業務要件検討、実需推進の運用課題など課題山積の中でも、
時々心を落ち着けてこういうところでリフレッシュしていかないといけ
ないと思います。ちなみにこの店は無線LAN完備だそうです。活用
しているとリフレッシュできないんやけどなあ・・・
でもそれを考えなければとってもいいところ。昼でも夜でもとき
どき使わせてもらってます。


可以、可以(できます、できます)

2005年06月13日 | 仕事だし。

 中国人スタッフと仕事をするとよく言われるのがこの言葉です。
「○○な内容になっているけど、ここは○○までできるんじゃないの?」
「ここはこうしたほうがいいじゃない」
 こういった問いかけをすると、よくこの回答が来ます。(できないときも
言うわけではないです。あくまで実現可能な場合では、という意味
です)このとき、いつも「ああ、できるって言ってほしいのではないのだ
けれど」と思ってしまいます。

 「なぜ、そうなのですか」「私はこう思うのですが」という意見が出る
ことがないのです。多面的な議論がしたい、あるいは現地スタッフと
しての観点の貴重さ、こういったことを掬い上げていくのが企画の
ポイントだと思っているのですが、まだまだここは難しいところです。
 また「営業の○○さんが言うからです」「○○さんの意見によれば・・・」
という意見も耳にします。彼らはなぜその要望・意見を出すのか、
そこをもう少し突っ込んでみればいいものがでるのに、と思います。

 業務要件の集中検討がはじまり、仮説による推進をしながらも、
現状の運用確認をする/される場面が多くなってきています。こういう
指摘をする自分でも「こうなっているからこうなんだ」という思いこみが
でてきています。
 たった一年でも恐ろしいものです。もう一度自分を掘り起こす意味
でも、「まだ、中国の商習慣をよくわかっていない自分」を再認識し
たいと思います。

  


IKEA(日本より早い!)

2005年06月06日 | 上海chouchou(みる・くらす)

  IKEA(イケヤ)というホームセンターがあります。2級建築士
をもち、日本でインテリアの仕事をしていたうちの妻は、上海に来る
前からIKEAの存在を知っていて、上海に来ればぜひ行きたいという
spotのひとつにあげていました。事実、転居2日目に彼女はでかけて
いますし、今でも家で何か必要な家具をみつけては、嬉々として出か
けているようです。
 日曜日についに私も初めて出かけました。確かに非常におしゃれ
な商品(特に家具、雑貨)がたくさん並んでいます。actus(心斎橋や
箕面にあるこじゃれた家具やさん)と東急HANDSが合体して開店
したような商品が並んでいます。およそ中国のイメージからかけ離
れた店内は、デザイナーが各コーナーに写真つきで紹介されており、
確かに見て回るだけで楽しいものがあります。
 
 中国といえば中華風、アジアンな家具という感覚があり、確かに
茂名南路や近辺の瀟洒な雑貨店・家具店には、現代家具に中華風
アレンジをきかせているものが多く、それはそれですばらしく思い
ます。
 しかしIKEAは何といっても安い。日本では考えがたい値段がついて
おり、そのせいか客層もほとんど中国人です。老若男女問わず非常
に多くの人でにぎわっていました。その意味ではユニクロを想起させ
るものがあります。(こちらでユニクロは低価格ではありませんが)

 IKEAはSwedenの法人です。年間売り上げは約1.7兆円、世界最大
Home Depoと比較するとまだまだ小さいですが、日本最大のカインズ
が約2,500億円ですから7倍近い違いがある巨大法人です。日本では
2006年に船橋と横浜にようやくopenするそうです。当初2005年予定
が延びているそうです。IKEAの日本法人のHPを検索すると「最も近い
店舗」として北京・上海・香港と紹介されています。いろいろな事情が
あるのでしょうが、今の経済における日本と中国の位置づけやスピー
ド感の違いをみるようで少し寂しいものがあります。

 中国はマンションを購入した場合にはスケルトンといって、コンクリ
ートむき出し・内装なしで購入者引渡しが普通です。消費者も、内装・
外装家具など業者を細かく分散することでリスクヘッジを図るそうで、
ほとんど同一業者でおこなうことはないそうです。その意味では、
消費者向けのIKEAのような店は非常に将来有望な市場かもしれ
ません。

 さて、その洒落た店内で妻が「一点だけ中国らしいところがあるの」
と指差したところには、居間のディスプレイのコーナーの絵でした。
そういえば常にどの額も必ず傾いています。飾りつけに神経をとがら
せ店員が必ず直して歩くはずの日本と違い、確かにおおらかな国民
性を残していてこれもまた興味深いところでした。