Pのlog ( 大阪と上海のChouChou)

通称P。shushu(照れちゃう)ような稚拙きわまりない文面で、上海や大阪のchouchouを綴ります。よしなに。

チケットを待つ人々

2011年01月12日 | 上海chouchou(みる・くらす)

 自分とともだちのお土産用にお茶を買いに行くことにしていた。
     前回も行った天山茶城にいくことにしていた。

  家庭教師の先生にRinNonをお任せして、ぼくはタクシーに乗った。
  天山路で少し早めにタクシーを降りて、ぶらぶらと歩きながら茶城に向かうことにした。

  
  中山西路にでて、高架路の下を北に進路をとる。
  天山路との交差点からほどないところにある場所に行列ができていた。



    


       どうやら、春節に帰省する電車の切符を買い求めるひとの列らしい。
       切符は駅でなくても買うことができる(駅で行列つくる人も多いけど)。そういえばテレビで
       帰省のための切符専用売場の順番待ちをしている人たちの様子を放映していた。

       それにしてもこの行列はすごい。100m近くあるだろうか…
       こんな小さな切符売り場でもこうなのだから、街じゅうの切符やさんで今こんなふうに
       なっているのだろう。

       上海の人は裕福になった。とはいえ本当に裕福な人はこの季節は飛行機で海外か
       飛行機で帰省。とはいえ、まだまだ電車で24時間以上揺られて帰省する人はまだまだ多いのだ。

        


上海の中学校

2011年01月12日 | 上海chouchou(みる・くらす)

復旦大学の付属中学はそれなりに面白かった。
   国際部は、欧米人と中国人がほどよくミックスされて英語ですてきなスクールライフ、
   というような学校生活をしていたけれど、そもそも英語学校だったうえに  欧米への
   留学を目指すというので校風があまりに離れている。

   ついでというわけではないが、国内部のほうに行くとこれがまた一段と古風で
   受付の眼鏡をかけたおじいさん然とした男性は取りつくしまもなし

   KYOKOさんが国際部から推薦されてここに見に来たんだぞと力説すると、なんと
   そのまま校長室に通してくれた。

   さすがコネ社会 袖すりあうも多生の縁ってこういうことを言うのだと感服。

   そしてこういうときKYOKOさんの押しの強さはさすがだった。
   校長室で懇談した帽子のおじさんが、最初ぼくらは校長先生だとは気づかなかった。
   しかし話し方を聞けば、その自信のよさはやっぱり中国によくあるそれだった。
   そして教育者たる自信にあふれていた。

       ああ、私のところに連れてきたら面接してあげる。うちの学校で
        できるかどうかなんて、私が見ればすぐにわかる。

       え?試験しないんですか
       ああ、わかるよ。うちの生徒は復旦の教師の息子か、もともと英才教育の
        生徒だから本当に厳しいよ。ついていけるかどうかは私が面接したら
        わかるんだよ。今度連れて来てみなさい

   ぼくは「へえ  」と感心し、KYOKOさんは「うわー 」という感じに気圧されている。
   面白いことこのうえない。復旦付属中学でやっていければ復旦大学までそのまま
   エスカレータで入学できてしまうのだ。そんな重要なことが校長先生の面談だけで
   決まってしまうのだ。ある意味すごくわかりよい。才能さえあれば入れてやるという
   ことなんだろう。

   悪く言うとコネにすぎないのだけれど、それでもこんなちょっとしたつながりだけで
   よければ採用しちゃうのは、ある意味すごいシステムだ。

   なにもかも すっ飛ばすそのしくみに、RinNonは対応できるだろうか?
   もしかしたらRinは順応して勉強を好きになるかもしれないなとちょっと思ったのだ
  けれど、Nonは勉強は苦手だし苦痛になるかもしれないなと思うと…

   一長一短だと判断した次第…

   結局、復旦の大きな街のようなその場所で、ぼくはカメラを一度も取り出さなかった。
   なんだか怒られそうな気がしたし、それになんだか気圧され続けて撮る瞬間を逸して
   しまった気分だった。でも不思議と残念な気もしなかったのだけれど。

       

   次はタクシーで移動し、日ごろなじんでいる長楽路に向かう。そんな都会にも中学校が
   あるのだ。タクシーが着くと、KYOKOさんは気にせずそのまま車道を無人であるかの
   ように横切っていく。


                                          

   向明中学国際部。

   そう書いてある。訪問2軒目の学校は、瑞金路をはさんで錦江飯店とほぼ向かい合わせと
   いう、すごい中心部にあった。

   そこは国際部だった。昼食時間らしく しばらく待たされたあと、担当の先生がやってきた。
   その先生は日本語が流暢で、ぼくらはすごく助かったのだけれどそのおかげでこの学校の
   しくみはとてもよく理解できた。

   国際部より国内部のほうがみんな優秀であること、日本人もいっぱい入学していて、高校も
   優秀にすごせば大阪大学に国費留学生になれる。日本人もそれ狙いで来ている人だって
   いっぱいいるんだよ

   たしかにおもしろい話だったし、さっきの復旦もいいけれどここならRinNonも過ごせそうな
   気がした。

       日本人の生徒は全員優秀だよ。

   息子も日本の企業に就職して日本にいるという先生は、笑顔を崩さないでこう語った。
   日本の一流大学に無料で留学できるしくみを活用する日本人家族がいる。
   そのことはいろんな意味で興味深かった。

   個人としてみれば、その日本人の人たちはとても熱心で、しかも野心的ともいえる
   積極性は評価されてしかるべきだろう。
   でも大きな目でみれば、中国のしくみを利用するということは日本にはそんな素敵な
   しくみがないから、ということもできる。

   硬直化した日本の視線の限界というのがあるのかもしれないのが少し悲しい

     

       部屋に入ってきた生徒が何事か先生にぼそぼそと中国語で話し
       先生がプリントを渡す。けっこうほがらかに話し、ぼくらにもにこっと笑って
       去っていった男の子の後ろ姿を見ながら先生が言う

           あの子も日本人だよ
           えー  すごく流暢でしたよ。中国人だと思った。

       RinNonですら全くかなわないほど流暢になじんでいた生徒をみて
       ここですごすのも有効なのはホントなんだと思いなおす。


                  

              校舎のほう、少しみていきませんか?

     笑顔の先生が、少し歩いたところにある校舎に案内するという
     国内部は別の場所にあるのだ。

     5~10分歩くと、戦前ふうのきれいな建物の校舎が現れた。前にはタクシーや高級車が
     ばんばん停まる。なんだなんだ?

                  きょうは昼から授業開始なんです。その関係で、いま登校してくるために
            子どもを送ってくる生徒とか、自分でタクシーに乗ってくる生徒なんです。
           自分で
           そうだよ。中学生になったらタクシーくらい自分で乗れるでしょ?

     RinNonもタクシーに乗れるようになるかなあ…  なんだかやっぱり上海は
     みんなたくましくなる。

 
                                 

     校門に入っていくと、狭いながら校庭があって、バスケに興じる生徒がたくさんいる。


                         

   その向こうのきれいな建物は戦前は有名なマフィアの別邸だったという。
   いまはこうして学校に使われることになったわけだが、建物自身はなんだかその立場のほうが
   しっくりくるみたいで、生徒の歓声とか、まわりの建物とか緑とかそんなものとの親和性がすごく
   高かった。

      建物の中にも案内してくれた。ちょうど昼休みの時間で(というより授業開始前というか)
      まだ生徒が廊下にもあふれかえっている。ぼくらに少し遠慮気味ながら笑顔で脇を駆け
      抜けていった。
      その様子は、RinNonのいる東展小学とよく似ていて連続性を感じる。

     

      校庭に戻ってくると、まだバスケの少年たちは遊んでいる。
      日本はよくわからないけど、ゲームとか携帯に興じているのを思えばこれは
      昔ながらのいい風景だと思える。

      先生にお礼を言って、ぼくらは校門でお別れをする。
      道にはまだまだタクシーが停まって生徒が降りて来て、高級車が停まって
      お母さんと生徒が降りてくる。

      その圧倒的な風景は、ここはちょっと上海的なのだった


                                   

             では昼ごはんを食べよう。
       KYOKOさんが行きたい店が2つ。ぼくは彼女の挙げた2つの店のうち、浦東ではなく
       ここから近いほうの店を選ぶ。

       KYOKOさんがタクシーに乗り込むのに続いてぼくも乗り込み、とりあえず学校探しは
       終了となった。


★向明中学
上海市盧湾区瑞金一路151号



上海市向明中学校


   youtubeに、同じ案内してくれた先生がうつっている画像があがっていることを発見。
   きっと同じようなことを言って、みんなにやさしく説明しているのだろうと思ったら
   果たしてそのとおりでした。

   きれいな学校で、みんな楽しそうだった…   


Line-3

2011年01月12日 | 上海chouchou(みる・くらす)

タクシーで虹橋路駅まで移動し、そこで地下鉄に乗り換える。

3号線。地下鉄というよりは大阪でいえば環状線にあたる。なにしろ地下を走って
いないし、4号線に分岐したりする。

電車の色で違いをわけて、3号線を走る車両に乗ってみる。

行き先は復旦大学付属中学。国際部があるというのでその見学にいくのだ。



万博を迎えて、上海の地下鉄は文字通りお上品になった。
携帯で大声で話すお作法は相変わらずだけれど 、車両をずーっと通り抜ける
新聞売りやら、物乞いはいなくなった。

それがいいことなのか、そもそもそんな人たちはどこに行ってしまったのか
心配になるほどだった。





でもこの路線は違った。ちゃんとどっちもいたのだ…

朝から物乞いをするひとたち。なにか胡弓を弾きながら歩く盲目の男性と
それを先導し缶をもつ年配の男性。
昔はそこに「もののあはれ」的なものを見出していたのだけれど
地下鉄から一掃されて、その光景はある種懐かしさとかたくましさみたいな
ものすら感じるようだった。

3号線

ここはまだ旧来の姿が残っている。
電車で化粧をしている女性をとやかく言う日本では考えられないだろうが
ここでは出勤途中の女性がローソンで買った麺を車内で食べている。

そう。出勤途中ですませる必要があるからだろう。

それから仕入なのか売りに向かうのか、衣料かなにかの商品をつめた
大きなナイロン製の袋をどんと床において座る男性。
そんな姿をみると、やっぱ上海はこうでなくちゃとすら思ってしまうのは…

だめなのかなあ

新聞売り子が通り過ぎて、その切れ端の新聞が床にほったらかしにされている
ぼくらの車両で、そんなことを考えてみたけれど

RinNonがそんなのになったら、ちょっと困ってしまうし
KYOKOさんなら車両で麺を食べそうだから…やっぱり3号線には乗らないでほしいな
とか、そんなことを考えて座席に座って揺られていた。



万博のあと…犬にであう

2011年01月12日 | 上海chouchou(みる・くらす)
 上海最終日になった。

  KYOKOさんの希望で、上海の中学校をいくつかまわることにした。
  日本に帰国するか、上海の中学校に残るかそろそろ考える時期にきているのだ。

  RinNonはそろそろ日本で…と思っているようだが、個人的には学力伸長のためには
  中国のほうがいいように思えるし、語学の習得だけでなく文化の学習がまだ不足して
  いるように思えるのだ
  (上海の小学校では社会科がないので地理も歴史もわかっていないのだ 


  そういう意味では、少し楽しみではある。

      

  タクシーを探して広場から水城南路に向かう。
 

       


   広場に犬の散歩をしているご婦人がいた。

   なにげない光景だけれど、実はたいそう驚いた。ぼくは上海で犬を散歩させているのを
   見るのは初めてだったからだ。
   犬は食べるものというわけではないだろうが、野良犬や野良猫の類すらいなかったから。

        まわるまわる…時代はまわる

   中島みゆきじゃなくたって、そう言いたくなるだろう。


       広場の端には、まだ海宝くんがいる。万博がおわったけれど、世界にアピールする
       ことがまだたくさんあるのか、片手をあげてなんだか元気にはしゃいでいる。

       後ろからみると、お尻のところにシールが貼られていた。悪戯され具合もなんだか
       愉快なものだ。中国人の男の子か、このあたりによくたむろしている韓国人の塾の
       行き帰りの男の子たちのせいか、あるいは日本人の徘徊している留学生だろうか。


       それでもどちらも元気な上海の光景だ。
       面白さはまだまだ上海のほうがぶっちぎりで、大阪よりも面白いのだろうな。


    
    
   

それからの高俊

2011年01月10日 | 上海chouchou(みる・くらす)
 高俊。昨年9月に妊娠したお腹を抱えて出張のぼくに会いにきてくれた彼女は、もうそろそろ
    出産の時期なのだ

       今回もゆんず(姿)さんに呼んでもらって無事に会うことができた。

       もうこんなにお腹が大きくなっていて…
       もうすぐ産休なのだ。 でも中国の産休制度は産後が短くて、1ヶ月もすれば
       復帰なのだという。       

     

       たくましくここまで出勤しているだけでも結構なものなのだけれど…

       かわいい赤ちゃん産んで、またがんばってね。

       今度は復帰以降にあうことになるのでしょう。


  

虹橋上海城

2011年01月10日 | 上海chouchou(みる・くらす)
 晴れ。上海にきて12日目。あと滞在も2日となった。

   きょうは何人かの友達と会うことになっている。

   尾崎さん。前回は昨年のGWに(2009.04.29 妃香酒館 【RUN&RUN】)会って以来。
   あのときに上昇感のあった彼の様子はどうなっているだろう。


   待ち合わせは虹橋上海城。
   

                      


    PARKSONのはいるフロアを歩く。かなり中は以前と変わっていて、おしゃれになっている。

    横にはマクドやよってこやがまだちゃんと営業していた。
    だけど、ケーキがおいしかったsweet factoryはなくなっていた  どこにいったんだろう

    さらにその敷地の隣には、くねくねとした、ちょっとうさんくさそうな路地の中に
    「カレーの浜ちゃん」とかあったのに、あっさり更地になってしまっていた。

    たしかにその手前にCoco壱番屋が出店してかぶっていたうえにlocationの差があって
    まずい感じだったのは確かだけれど。
    ただ「とんかつ浜ちゃん」はちゃんと残っているとのことでそこは安心。

    

    すっかり更地になって空が見えているその場所を覗くと、なんだか自分の心もきれいに
    穴があいたようで、見上げる空だけがなんだかきれいにみえる。

                                                       

    振り返ると、タクシーがちょうど停まったところで、中から降りて来たのが尾崎さんだった。
   
        おひさしぶりです。

    静かな感じで笑いながら話しかけるのは、いままでと同じstyleだった。


井上@打浦橋@上海さんからのおはなし

2011年01月09日 | 上海chouchou(みる・くらす)

 自宅に帰ってメールをみると、写真が届いていた。

     今年の5月にぼくたちは、KYOKOさんお薦めの中華料理(紹興料理)の店である孔乙己酒家
     に晩ごはんを食べにいって、老板となかよしのKYOKOさんとの会話とか、臭豆腐のすきな
     KYOKOさんと、苦手なRinNonとぼくのささやかなバトルとか、そんな時間を過ごした。
     (2009.05.02 孔乙己酒家 【それゆえにテーマパークではない】)

     このときに、実は同じ日同じ時間に同じ店で、OFF会が開かれていたようなのだ。

  

      
      井上@打浦橋@上海さんという方からのご親切な案内でした。
      ぼくのthreadに、そのメンバーの方々が映っていて、お気づきになったらしい。
      そして、そのあと逆にそのOFF会「B級グルメ会」の写真の後方にぼくたちが映って
      いたので、ご丁寧に写真を送ってくださった。


                         

           


     映ってる写真はちょっと恥ずかしいので小さめに
     (あ、でも先頭のは極大ですね)

     こうやって、そのときいた自分を横から覗くのは 'Back to the future' を実践しているみたいで
     なんだか面映ゆい。

     誰もどこかでつながっている。
     こんな出会いも面白い。

     井上@打浦橋@上海さんのHPはなかなか面白いです
     2つあったのですが、おそらく途中で移管されていると思うのですがどちらも面白いです
     
        ①井上@打浦橋@上海さんの旅行ブログ
        ②井上@打浦橋@上海の上海プラプラ

     ちなみにKYOKOさんのコメント

         あ、私もB級グルメの会に入ってるよ  一回参加したこともあると思う。

     またどこかで親交があるのかもしれません。

    


甘いパパでも悪くない

2011年01月09日 | 上海chouchou(みる・くらす)

 ドキドキしながら3人のあとについていく。

   B1Fの地下鉄に連絡する通路の直前にある小さな店が、2人のほしい服のある
   店らしかった。


  まずNon。
   ワンピースのように長い裾のカーディガンをほしいらしい。
   でもとてもよく似合っている

  それからRin。
   毛糸の帽子がNonと色こそ違うけれど、系統が同じで赤。
   とてもよく似合うのに、なんだか恥ずかしいらしくマフラーにするという

   かわいいとなると欲しいという、素直な女の子のNonと、
  自分の論理で恥ずかしいとなると、絶対に他人の意見に耳を貸さないRin。

  
    値段を見たら、2人あわせてもたいしたことなかった。
    2人合計で2万円とかだったらどうしようかと思ってたけどあわせても
    5,000円ちょっとだった。

    2人が喜んでいるのをみて、 ま…いっか 
   
    いいじゃない。パパってのはたまには甘くたってね。

   


今年2度目の新天地

2011年01月09日 | 上海chouchou(みる・くらす)
 タクシーが延安高架路を降りたあと、するすると渋滞しそうな道を縫うようにして
    無事に淡水路のほうから新天地に入ってきた。

       新天地時尚のほうに近い場所にある店だから

   KYOKOさんは昼ごはんの場所をそんなふうに言っていた。

   タクシーを降りたのは、新天地を少しすぎた工事中の看板の前。

         写真を撮ってあげる 

   RinNonは、くすくす笑いながらポーズをうまくとってくれなかったのだけれど
   けっこう素敵な写真になった。

      

   ぼくらは、KYOKOさんのいる場所を探す。まるでかくれんぼのように。


  

      石庫門の並びを歩いて、映画館のあるビルに入る。

              

       アフリカの写真展をおこなっているその廊下は、新天地時尚と旧来の新天地を結ぶ
       プロムナードになっていた。

              

  アフリカの写真展は、自然と動物を主眼にしたものだった。
  中国の人もこういう勇壮さを目指すようになったのだろうか。

  そういうのはすべて自国で調達出来うるものとする思想は少しGlobalに展開するように
  なりつつあるのか、あるいは弱くなっていくそういうecoなものへの憧憬か、あるいは
  カメラメーカーの単なる気まぐれなテーマ選定なのか。

  いずれにしろ、急速に裕福になる上海人にはカメラはデジイチが通常になりつつあると
  いうことだ。羨ましい限りだ。


                      

  プロムナードを渡ると、その映画館のあるビルになった。
  2Fから向こうをみると、休日に新天地を観光している人の群れがくもり空の中いっぱいだった

   

換金を待つおとな

2011年01月09日 | 上海chouchou(みる・くらす)
  昼ごはんをどうするのか聞こうにも、すでにKYOKOさんは仕事だった。


  RinNonはどこかから帰ってきて、そのまま宿題したり本を読んだり気ままに過ごして
  いる。そのまま夜までダラダラ過ごすのはどうかとも思うが、上海の何気ない一日を
  こいつらはどうするつもりだと訝っていると…


    KYOKOさんから新天地でごはんをたべようという電話がきた。


  RinNonを誘ってでかけると、服に無頓着なRinも、そうでもないNonはすぐに
  準備を済ませた。ぼくは、RMBがすでに底をつきかけているのを思い出し
  古北にある中国銀行に換金にでかけた。

  入口にたむろする換金やさんの勧誘をパスして、きちんと窓口に並ぶ。
  今回の旅行でも何度か換金を繰り返すぼくは、もう慣れたもので椅子に座って
  待っている。RinNonも持ってきた本を読み始めている。
  
  たとえば、日本人の男性が秘書みたいな女性を連れて換金に来ているのは
  たいてい、おと突きもなく貧乏ゆすりしたり、話しかけたりして過ごしている。
  そういう意味ではRinNonのほうがずっと大人なのだ。
  当然走り回ったりはしないし、おとなしいものだ。



    約20分かそれ以上になった。昼間こんな時間に来てしまうと長く10人以上
    待つはめになるのは、よくあることだ。何人目かの客がもう10分近くひとつの
    窓口を占領しているせいで、効率が悪くなっているのだ。それでもみんな
    暴言をはいたり、大声をあげたりもなく待っている。
   

  お行儀よく待つみんなは静かに自分の順番を待っている。一部を除いて
  でもまあ、うるさいってほどでもない。

  ようやく換金できたぼくらは、黄金城道にでるとすぐにタクシーを拾って
  新天地に向かうことにした。