ごはんを食べたあと、お茶にするのは当初予定していた新町に移動することにした。
堀江には東西かなりまわっているのだけれど、新町となると実は不慣れでもある。
お茶を飲める和風のお店が2軒あって、そのどちらにするかを2軒巡って決める。
きょう、入りたくなったのは、コンクリートの大造りな内装で、外からも涼しげに見える店舗つきの
餅匠 しづく
でした。
最初は店舗の奥がそこで食べる場所じゃないかなと思っていたら、商品を並べているそのコンクリート製のテーブルが
ショーケースの置き場ではなく、そのままテーブルだったのだ
外の光をほとんど取りこむ大きなガラスが後ろにも左にも。
そしてひっきりなしに途切れることのないお客さんの数。新町という場所が付近に住む人々にどういう
環境変化をもたらしているのかは、よくわからないけれど、この店は有名なのだろう。
お盆、暑い夏、昼下がり。
ぼくは小学一年生や二年生のころならば、田舎で走って昆虫採集だとか、なんだかひたすら
歩くか走るかしていたように思う。
いつのころからか、ものぐさになって 、暑い夏はじっとしているようになってしまった。
そして今日のように和風に過ごすのが、ありがたいようになっている。
外にある柳の木は、ぴくっともそよがず、人通りもひなたになる前の通りには車しか
通らない。
みんな店に入ってくる人は女性で「去年ほどじゃない暑さなんだけど…」というかのように
ほっとひと息つきながら、注文をしていく。
すごい勢いでテーブルは埋まり、最後のおじさんが来て店員さんと話をしながら
かき氷を注文したときは、ぼくらが店に入って30分も経っていなかったくらいだ。
ぼくらが入店したとき誰もいなかったのは、ほんのちょっとした偶然だったのだ
入店したとき誰もいなかったおかげで、ぼくらは好きなお餅とお茶のセットを無事注文することが
できた。それでもぼくは欲しいのは既に売り切れてしまっていて、交換したのだけれど 。
黒の食器、黒のお皿。冷房は節電時代のこの折、それなりで、ひっきりなしに入ってくる
お客さんのおかげで外とのドアは開いたままが多いけど、涼しげな時間は視覚と、そして
触感からやってくる。
ぼくらは夏休み明けの憂鬱な仕事の話だとか、夏休み明けの憂鬱なprivate な話だとか
非生産的な会話はやめにして、このすごく繁盛しているお店のお餅がどんどんなくなっていくさまを
すごいなあとばかりに眺めていた。
車で来た、お上品な奥様とそのカッコいい娘さんだとか、お盆にふさわしいお菓子としてお餅を
選んだのであろう年配の奥さんだとか、そういう人たちが、ちょっとずつ何かのお餅を諦めて
それでも買っていくのは…
お盆の風物詩なのか、いつもなのか。新町を再訪する理由のひとつになると思う。
充分休めたと思って時計をみると、もう17時に近づいていた。明日には旅行にでるという友人を
まあこれ以上、予定もないぼくが引き留めるには忍びないし(あまり考えてなかったけど )
ここでお開きにしようかと立ちあがってみた。
もうほとんど売り切れたshow case をみて、少し店員さんとお話をする。
すごくお上品な昼下がり。
こういうのは大人の特権だよ。
小学校一年生のぼくに言ってみたいけど、彼は彼できっと夢中で何かに過ごしているだろう。。
暑さでくらっとしそうなぼくらの前には、先日’この辺トラベラー’かなにかでチュートとノンスタが
訪問していた専門学校が見えた。
新町はまだまだいろいろありそうだ。
★餅匠 しづく 新町店 (【旧店名】日月餅 )
大阪市西区新町1-17-17 新町ハウス 1F
06-6536-0805
http://nichigetsumochi.jp/
I Love You ~王若琳(Joanna Wang)~
’台湾のノラちゃん’との触れ込みで最近知った Joanna Wang だ。Risa Onoという意見もあるけど
この声はやっぱり、Norah Jones のほうに似てるだろう。
しばらく注目してみたいartist と言えるだろう。
<div><strong><a href="http://r.tabelog.com/osaka/A2702/A270201/27024632/" rel="tabelog ad522fbe8289bfea863014e1eea2080b7509610e" target="_blank">餅匠 しづく 新町店</a></strong><br />
<script src="http://r.tabelog.com/badge/google_badge?rcd=27024632&user_id=233592" type="text/javascript" charset="utf-8"></script>
</div>
<p style="color:#444444; font-size:12px;">
<strong>関連ランキング:</strong><a href="http://r.tabelog.com/SC020201/">和菓子</a> | <a href="http://r.tabelog.com/osaka/A2702/A270201/R7356/">西大橋駅</a>、<a href="http://r.tabelog.com/osaka/A2702/A270201/R10510/">四ツ橋駅</a>、<a href="http://r.tabelog.com/osaka/A2702/A270201/R5150/">心斎橋駅</a></p>
夏休みはどうするの?
何人かに聞かれるたびに答えにつまる。この夏休みはどこにもいかない。いけない。
そう決めていたのにも関わらず、なのだけれど。
東京に異動した友人が、夏休みに家族と旅行にいくため一時的に大阪に戻ってくる。
しょうがないなあ。一日空いてる日があるからランチでもしようよ。
ぼくの状況にあきれたのか、そう苦笑いしてつきあってくれることになった。
それでも夏休みになって夜の飲み会が2回、こうしてランチが1回。あと来週は夜に飲み会が1回。
まあ、それなりに’気にしてくれる友達はいる’ってことだ。
村上春樹の‘dance dance dance‘の主人公よりは悪くない状況だけれど’Sputnikの恋人’の
主人公よりはつまらない状況といえる。
かなり暑い日。ぼくらは新町で待ち合わせすることにしていたが、あまりの熱さに出かけるのが
おっくうになり、ぼくは途中で車に変更しようかという提案をすると、そこに友人が「おお」という
reaction mail を送ってきてとびついた。
ぼくの黄色い車で守口まで出かけ、友人をそこで拾うことにした。
’キイロイクルマ’ なんだか、りらっくまのともだちのキイロイトリみたいだ…
ぼくのキイロイクルマは、家を出発してほどなく渋滞につかまってしまった。それは数キロに
及ぶ、山の中までの霊園までの長い列(お盆だということを忘れていたのが失敗だった )
と、そのあと山を下りたあとの、ちょっとした渋滞の2重構成になっていた。
結局ぼくは守口にたどり着いた時点で、当初の待ち合わせ時間すらover していた。
とくに怒った風もなく、大変だったねという体で友人は車に乗り込んできた。
少し目立つ色だねえ…
そう言いながら、とくに気になる様子でもない。それがこのクルマとぼくの親和性のよさに
気づいたからか、どうなのか。
ぼくは、わびを入れるとともにそもそも行こうとしていた店の載っている雑誌を渡すと
クルマを出発させた。
新町に向かって日経新聞のビルの前、土佐堀通りを京橋を過ぎ天満橋に差し掛かる
京阪と並走しているあたりで友人がこう呟く。
あ、ピザおいしそう・・でもここ…本町かあ…
いいよ。おいしそうなら場所を変えても。本町ならまだ全然方向的にまにあうし。
うーん…じゃあ、Pさんがよいのなら方針変更しようよ。
こうして、ぼくたちは御堂筋まででると中央線と、そのうえの高速を横目に見ながら一筋前の道を
当初とは反対に左折することにした。
そこにはよくあるcoin parking ではなくて、昔ながらのおじさんのいる駐車場がまずまずの値段で
空きがあることを示していた。
駐車場のおじさんは、感じがよかったけど「5時までに戻るかなあ?今日は早く閉めちゃうんだよ…」
と申し訳なさそうに尋ねてきた。もちろん充分間に合うことを告げると笑顔を取り戻して、レシート
みたいな、すぐにくちゃくちゃにしてポケットの奥にいきそうな券をくれた。
お盆の本町はビジネス街らしく人はまばら。その中を
めざすピザやさんを探す。
船場商店街と同じ筋の北側…お盆なのに人通りがにぎやかな商店街を中央大通りをはさんだ
向かいに眺める場所にこの店があった。
BIANCA ROSSA 本町南店
店の中はちょうど多すぎず少なすぎず、のお客さんの数。店員さんの応対も悪くない。
ぼくらは2人掛けの小さなテーブルに案内された。
真ん中にレジやグラスや食器のあるブースがあり、店員さんが奥の厨房から運ばれてきた料理と
ともに飲み物などを運んでくる。
ランチにはピザを選び、サラダと飲み物を選ぶセットがあるので、2人ともそれにした。
ぼくは珍しくコーラ、熱いせいだろうか。それともピザとのマッチングを考えたんだろうか。
(なんだかそのときぼくは、わたせせいぞうの’Heart Cocktail’初期のころにピザをPizzaと書いている
そんなシーンを想像していたのだろうか。そうするとやっぱり似合うのはCokeになるだろうけど )
ちょうどまずスープとサラダがきて、それから飲み物が来た。ぼくらは会話もそこそこに
夏のLunchと呼ぶにふさわしい、健康的なメニューを制覇することに特化していくことにした。
それぞれ頼んだピザが、ピザを焼いた板に乗ってやってきた。ちゃんとテーブルに乗りきるだろうか
と訝るほどたくさんの場所を占めてしまう。けれど半分ほど柄の部分を出してやっと…
これがぼくらのLunch Timeだった。
お互いのピザを半分ずつ食べる。お腹がすいていたせいか、かなり早いペースで2人ともピザの
円形を不規則なグラフみたいな形にしていく。
暑い夏の、お盆になっても変わらない暑さの日。でもそれが夏休みなんだ。
ピザのランチは成功だった。ぼくらは満腹になって、気分はまだまだこれからって
気分で、お茶をして、少し散歩だてできる気分に復活していた。
★BIANCA ROSSA 本町南店
大阪市中央区南本町3-3-19
06-6245-2763
終わると、友人が明日の旅行の買い物をするから、と船場商店街のほうに向かいだした。
ぼくも少し買いたいものがあったし、お盆の期間中はどうなんだろうと興味深く歩き出した。
船場の商店街は暑かった。アーケードは高い場所にあって明るかったけれど、暑かった。
でもそれは悪くない暑さなのかもしれない。今年は節電だなんだといってなんだか人為的に
暑くさせられている面もあるけど、昨年よりは暑いわけじゃない。
小学校のあのとき、日射病だとかなんだとか’熱中症’と括られるより何十年も前のころ
あのすごい暑さと同じくらい大変だった去年の夏とは、また違う暑さが今年なんだ。
商店街では特に買い物をしないで散歩になった。ぼくらはお茶をするためにクルマのある
駐車場に戻っていった。
SHINee - JAPAN DEBUT SINGLE 'Replay'
なんとなく気分がウキッて感じなので選びましたが・・・たしかに韓流には珍しく
年齢層低めです。
男性にあまり興味ないぼくがなぜこれを選択しているかと言うと…少女時代の女の子が
登場しているからでした。
踊っているmember のそれぞれのあこがれのお姉さんは…と追っかける視線に何度も登場するのが
少女時代のイム・ヨナ(Im Yoona:林潤娥)です。
そうそう…この子この子…だから選んでしまった…
Shinee- Replay MV
ちなみに韓国版は違うお姉さんです…念のため…
<script src="&lt;a href=">// " type="text/javascript" charset="utf-8"> // ]]></script>
関連ランキング:http://r.tabelog.com/pizza/">ピザ | http://r.tabelog.com/osaka/A2701/A270106/R9135/">本町駅、http://r.tabelog.com/osaka/A2701/A270106/R4210/">堺筋本町駅、http://r.tabelog.com/osaka/A2702/A270201/R5150/">心斎橋駅
何日か休暇をとって、その間をほとんど家で過ごしたため楽しい時間はそうそうなかったのだけれど
きょうは昼間大阪市内にでかける。
東京から友人がきていて、昼ごはんでも一緒に食べようかということになった。
友達ってありがたいものだ
引っ越してから堺筋本町のほうにいくのは初めてで、所要時間の見積もりを誤ってしまい、
少し遅刻してしまった。引っ越すと往々にしてこういうへまをやってしまうぼくなのだが
友人のほうは、逆にぼくが遅刻して驚いていた。
ということで、きょうのランチはぼくの15分くらいの遅刻の言い訳からstart
予約していなくても空いている席は少しあって、そしてとても旨い店、
Le Noeud Papillon
年に何度か必ずいくこの店がきょうのLunchの舞台だ。
暑い中、入口から少し中をみていると
いらっしゃいませ、どうぞ
の声がして。中はまだ少し空きがあった。
ワイン飲みますか?
店員さんの言葉に頷くぼくは昼間から白ワインを飲む贅沢を楽しむ。3連休の始まりでまだ
先2日も休みがある。こんな日に飲まないほうがどうかしてる
白ワインがきて…そしてトマトの冷たいスープ。トマトですと
でも酸っぱい感じがぴりっとしてて不思議においしいスープでした。
マリネ風のサラダ。これも酸味が効いて。きょうはいいlunchです
あったかいパンを食べながら、友人と近況報告をする。最近どうもひとり行動が多くなって友人が
減っているのか、とちょっと自虐的なぼくによく言われるセリフがここでも吐かれてしまう
たいていのその年代はもう家庭で内向きなサービスをしているものだからね
そ…そうですよね…
たしかに。でもこんな自分がきらいなわけでもないし、むしろこの環境が変わるほうが怖かったりする。
そんなぼくに大きな大きなステーキがやってきた。メニューの内容がカタカナが多くて
よくわからなかったけど、きょうはすごくよくあたり なメニューがやってきてくれる
友人のほうはハンバーグだった。なんとそう書いてくれればいいのに…とちょっと思ったけど
まあとにかく旨いのでなんでも許してしまうのだ。
お互いの仕事のつまんない愚痴を済ませて、メインの肉を楽しんだ後は…
友人はエクレア、ぼくはケーキのデザートの時間
かなり話しこんでいたのはワインのせいだけじゃなくて店の雰囲気もあるだろう。
でもいつの間にか、もう僕たち以外はいなくなっていたようだ
ちょっと気恥ずかしい気がするけれど店員さんたちはいやな顔ひとつせず待っていてくれた。
そのおかげで、ぼくたちの会話は随分はずんだし、lunchもゆっくり過ごすことができた。
これだからこの店のlunchははずせないし、すぐにまた行きたくなる
来週から本格的に再始動のぼくは、休暇の最後のほうにきてようやくrebootにふさわしい
素敵なepoch time となった。
★Le Noeud Papillon (ル・ヌー・パピヨン)
大阪市中央区安土町1-5-7 イー・フィットビル1F
06-6262-0123
http://www.vin-vin.com/
食べ終わった友人は、大阪の友人がやっている展示会があるからそこに顔を出さないと…といって
慌ただしく、でも健康的に歩いていった。ぼくは地下鉄の人になるためにそのまま見送って地下道に
降りていく。
そう、そのまえにこの休暇に少し彩りをつけてくれたことに感謝を言っておいたのは…あたりまえなのだ
またよろしくね
なにわ筋をこえて、堀江を歩く。堀江をあまり知らない友人が、玉出の派手な看板に驚きながら
歩く
それから公園にぶつかって、今度はぼくが驚く番だった
夜中まで空いていて、時折ぼくに中華の風を思い起こさせてくれていた ’HongKong Style Cafe&Bar 白’
が閉店してしまっていた。
本日、北堀江の椿が閉店しているのと同じレベルのショックだった。
思い出とともに消えてしまうのは、悲しいことだ。
くるりと一周して、犬の美容室やら犬の服の店があるのを思い出し、堀江は犬の散歩をさせている
人が本当にたくさんいることを思い出す。需給バランスの一致がこういう店の増加につながっているのだろう。
ぼくらは結局、ケーキがありそうだったEnjoy! Cafe に入ることにした。
まだ時間的に、レストラン風にここで夕食をとる人が大半だったのだけれど、運よくまだ席は空いている
ようだ。ただ、1Fの空きは予約席だったらしく、2Fに通されることになった。
前回の訪問時は、1Fだった。平日昼間だったせいもあるけれど奥様方の社交場になっている様子だった。
いまは夜。内装はそのままに、夜の様相をみせる店内は若い男女、それもカップルじゃなく数人とか
ガールズトークをしている人たちで、賑わっている。
2Fはロフト風だったけれど、特にまだ暑いわけではなくなんだか不思議な部屋だなと…座布団にちゃぶ台のような
テーブルに座る。ぼくはガトーショコラ。それに珈琲。
友人のカフェ・オレにはこんな模様をつけてもらって…かわいさに思わず笑ってしまう。
RinNonなら喜んだろうか?
ガトーショコラを口に運んできたころ、隣のテーブルに男2・女1のグループがやってきた。
なんだかにぎやかだ。これから休日の夜をそうやって陽気に過ごすんだろう。
携帯でまたもうひとりを呼び出している。ぼくらにも一応気を遣っているのか、そんなに
うるさく騒がないので、ぼくたちも気にせず会話を続ける。
最近いいことがなくて、うまく眠れないこととか話す友人に
逆に仕事が忙しくて、でも引越で時間をとられて疲れて寝てしまったぼくとか
2Fの部屋はくつを脱いでくつろぐだけに本音で語りながら、まじめにくつろいでしまう。
ぼくらはそろそろおいとますることにして、降りていく。山小屋みたいな看板が、階段の麓に
あって マハトマのポスターも前のままにある。
店の外はようやく暗くなっていて、風が少しふいている。
Bob Dylan でなくても、なんだかいい時間になっていることを感じる。
ぼくらは立花通りを東に進んで四ツ橋筋のほうに戻っていった。
★Enjoy! Cafe
大阪市西区南堀江3-4-1
06-6541-8232
http://www.39thanks.jp/enjoy/shop.html
It Doesn´t Stop by Maia Hirasawa
CMで使われて、だんだんだんだんmajor になってきたこの人。
たしかにこんな夜とか、昼間の太陽が燦々としてるのに、過ごしやすいときなんかに
上手に、ぼくらの思う気持ちを歌にして表現してくれるのかもしれない。
陽もまだ高い北堀江。向かう先はChao Lua だった。
理由は…cost performance だ。
何度か来たこの店は、ベトナムについて知っている友人もいれば、知らない友人だっていた。
でもたいていは、ベトナムに少しでも興味があるせいか、フォーを中心としたあっさりメニューという
ほぼ正確なimage で店に入ってきていた。きょうの友人は、事前の説明なくぼくが決めてきたことと
本人もタイ料理の辛さと混同している分があって、おっかなびっくりの展開になっていたのだった。
入口のメニューを見て、友人はやや安心した様子で店に入る。
店内はお茶をしているグループが結構残っている。そりゃあそうだ。17時を過ぎたとはいえ、
まだ陽は高いのだ。(繰り返し過ぎか )
ケーキを食べたりベトナム珈琲を飲んで過ごしているまわりをさしおいて、ぼくらはちょっとお先に晩ごはん
小皿にいろんなメニューを食べ放題のコースを選ぶ。
写真つきのメニューをみて、もちろん辛くはない料理を適当にいくつか頼んでみる。
角煮、フライドポテト、焼春巻、卵焼き。。注文したあと、ベトナムについて語る。
タイとは違うのだよ、タイとは。
それに辛かったら、ぼくのほうも食べられないよ…
ぼくはビールを飲み、友人がマンゴーのサワーを飲む。なんでそうなるかというとベトナムっぽい
お酒で推薦してあったからだ。こうしてわいわい言いながら、待っているうちにメニューが届きだした。
ベトナムはきれいな国だよ。いつか住んでみたいところだよ。
そういうぼくの発言で、ようやく友人は中国とベトナムとタイの違いくらいは頭に入ったようだった。
たしかに英語のほうが興味あって過ごしていたなら、普通そうなるよね。
締めるのは、ごはんか麺か。そりゃあ、ベトナムなんだから米粉で締めたいが
結局両方頼んで経験することにした。まあ食べ放題なのだからいいや。
フォーを食べて、すっかり満腹になったぼくらはひと息ついてみて、それでもまだ
夕方であることを知る。
早すぎたのかなあ…いやそうでもないよ…と議論してみたけど、まああと一日
GWを残すこの健康的な一日は、引越しかできなかった連休中のぼくのすごく
よくない何かを蓄積させてきた引越を、慰労するevent なんだからと納得する
ことにした。
食べ終わったぼくらは、どうしようかと話し合う。お勘定をすませて外に出たぼくらは、堀江を西に向かう
ことにした。まあお茶でもしようということなのだ。
ベトナム珈琲についていくつか説明をしてあげたのだけれど、友人はべつだん興味を示してくれなかった。
そういうわけで、ぼくらはなにわ筋も越えて散歩に行ってしまうことにした。
思い出したら、前回にこの店に来たときは、そのとき一緒だった友人の結婚の是非が決まる日だった。
夜、結果が出るまで不安な友人のためにぶらぶらと新御堂筋を南北に走っていたことを思い出す。
それもHappy end だったし、いい思い出だ。いまは友人は東京でHappy のLebel を些かも落とすことなく
楽しく暮らしている。時々くれる 連絡には、あやかりたいようなことがよく書いている。
まあ今のぼくはどうであるかは論じたくない点ではあるけれど、それでもまだ誰かの何かの役に立って
いるといいなと思うだけだ。
★ベトナムカフェレストラン Chao Lua (チャオルア)
大阪市西区南堀江1-14-1
06-6537-6789
http://www.anngon.com
本日は、GW中唯一の出かける日だった。
連休中は、引越に専念して、誰とも遊ぶ予定のなかったぼくにとってこの日が一日気晴らしを
できるとともに、再出発の初日とも言える日になる。
場所は堀江。集合場所はひさしぶりにサンマルクにして、まさに住所変更後はいままでのroutine を
なぞるような、そんなevent になった。
ただし、集合が早いせいかまだ陽は高く、なんだか違和感はあるが、健康的といえば健康的だった
ぼくのGWを象徴しているのかもしれない。
長堀通を西に歩き、北東の端から堀江に入る。
Charbon は相変わらず、おやすみにふさわしく二次会の様子だった。
東北支援の腕をあげたポスターが入口に貼られている。
きょうはごはんを食べたら、ケーキでも食べてしゃべくって時間を過ごそうかとしていたので候補にはなる。
そのCharbonから道路を挟んだ向かいには夕陽をあびて、少しまぶしいコインパーキングがあった。
何度もお世話になった 北堀江 椿 がなくなっていた。
いろんな思い出があった。KYOKOさんは酷評しかしなかったけれど、味はおいしかったし、ぼくには
堀江の思い出はほとんど、まず椿だと思っていたくらいだ。
なくなったことは、誰かに聞いていたけれど、でもこうして更地になってしまっているのを見るのは
少しせつなかった。
ケーキを食べる。その行為自体にどれだけの大きな意味があるのかぼくにはわからないけれど
そのこと自体は、とってもcasual なできごとだ。
仕事中に、会議をしながらケーキを食べることなんてないわけだし、仕事帰りに「さあ、ちょっとケーキでも」
はなかなかあり得ない話だ。
the earth cafe
茶屋町NUにも支店があるというが、そこはよく知らなくてこっちのほうが有名なのだけれど
ぼくは本日初体験。
靭公園側から入口に向かい、そっとドアをあける。こじんまちとした店内にわりとぎゅっと並べられたテーブルは
どこも満席で、人気のほどがうかがえる。
ぼくらは、公園側に面したテーブルに案内され、公園の木々と、その足元をおそるおそる探検している
白い猫を眺めながらメニューに目を落とす。
友人はいちごのタルト。人気なので、入口のショーケースからは消えそうになっていた一品をあえて
挑戦して注文すると、ラッキーなことにちゃんと注文が通った。最後の一個だったかもしれない
飲み物はあっさりとアイスティー。
ぼくはかぼちゃベースのムースに、コーヒーを
相変わらず、ぴたっと前を警戒しながら白い猫が、警戒を怠らずに木々を歩いているのを眺めながら
ぼくらは、ぽつぽつと話をしている。
実は久しぶりの会ったぼくらは、その間のTVドラマやら映画の話を語る。あるいは僕が、今度は
うまく作ることができたカレーライスの話をしたりする。
店内は、満席のまま数時間が過ぎている。ひとつ空けば、すぐに次が埋まる状況で、にぎやかな店内は
中のテーブルより、ぼくらが座っている外向きでガラス張り半オープンのテーブルがお得だ。
気がつけば、もう夕方になっていた。のんびりしていても1分は60秒で過ぎるものなのだ。
春まつ季節。靭公園。そろそろ桜。そしてケーキ
そう考えれば、なかなかよい組み合わせな一日だったと言えるかもしれない。
★the earth cafe うつぼ公園・本店
大阪市西区京町堀1-13-2 藤原ビル1F
06-6445-6262
http://www.earthcafe.jp/
店をでると、曇り空でサクラのセットがなければそれは充分「雨の降りそうないやなお天気」といえた。
その天気と同じくらい、友人の顔が曇ってくる。
土曜日なので、まだサザエさんの時間には早すぎるのにこの表情はあまりよろしくない。
そして致命的なことに、ぼくはその気分を上昇させるツールも、もちあげる言葉も持ち合わせがなかった。
たとえばそれはいくつになったら、常にハンカチを常備するかのようにそっと語りだすことができるのだろう。
先月44歳になったばかりのぼくでも、まだ早すぎるのだろうか。
きっとぼくはよく聞きとれていなかっただけかもしれない。
でも、この空の下、春の季節は人のmotivationだって急な変化はあって当然なのだ。
そこは、悩む誰かをなんとかする人生の機微にとんだ言葉のひとつやふたつあってもよかったのだ。
ぼくらは四ツ橋筋を越え、御堂筋にでる。そして御堂筋を北上し、さらに中之島をこえて北浜まで歩いた。
中之島のGARBは予約客でいっぱいで、それでも雨になりそうな空。オープンスペースのお客さんは
なんだか寒そうに見えた。
証券取引所の五代友厚の像はぼくらから明らかに目をそらせていた。きっとぼくらも寒そうな感じだった
からだろう。
Mr.Children 365日
結局うまくadvice できなかったぼくは、この日から何日も経っている今日でも、そのとき何を言って
あげればいいのか、思いつけないでいた。
この日のことを表現しようとしてMr.Childrenの「掌」を選んでみた。pvも含めてうまく表現できていると思った
けれど、あまりに生々しいのは違う気がした。
ときには、こういう前向きなものがうそでも本当でも必要だったりするものなのだから。
と、次回友人に会う時には何か言ってあげられそうな気がしているのだけれど…
<div><strong><a href="http://r.tabelog.com/osaka/A2701/A270102/27000256/" rel="tabelog d4df3f2413094cf72645117aff72cecd4b7a9b66" target="_blank">ジ アース カフェ うつぼ公園・本店</a></strong><br />
<script src="http://r.tabelog.com/badge/google_badge?rcd=27000256&user_id=233592" type="text/javascript" charset="utf-8"></script>
</div>
<p style="color:#444444; font-size:12px;">
<strong>関連ランキング:</strong><a href="http://r.tabelog.com/cafe/">カフェ</a> | <a href="http://r.tabelog.com/osaka/A2701/A270102/R8386/">肥後橋駅</a>、<a href="http://r.tabelog.com/osaka/A2701/A270106/R9135/">本町駅</a>、<a href="http://r.tabelog.com/osaka/A2701/A270102/R10518/">淀屋橋駅</a></p>
靭公園は意外に花が咲いていた。
季節は、気がつけば隣に座っているかの如く春になってきているのかもしれない。
ブルーのシートを敷いて、いつもよりちょっと呑みたい気分を抑えて。
そんな笑顔はいつもと違って、少し深くてやさしいもので、いつもと違う春ですとみんなが
知っているような、そんな説明口調だった。
靭公園の南側にあるパン屋さんは確かにあったけれど、それはこんなに行列ができていた。
いったい何がそんなにすごいパンなんだろう…
ぼくたちは列の折り返しがあって、パンを挟むトングみたいな形をした行列のそのすきまに
入って、そっと背伸びして中を覗きこんでみるとショーウィンドウ越しにみえるパンは普通な
感じだった。なにか違うんだろうか?
うーん…でも並んでまで確認はしたくないなあ…
そうだね。並ぶの面倒だし…すきじゃないもの。
いや…ぼくはきみのせいで並ばされたことがある。
ぼくは友人との賭けにまけて、心斎橋で早朝にKrispy Kreme Donuts に並ばされたことを
持ち出すと、何を言ってるんだとばかりに
あれはドーナツでしょう
まるで「ひつまぶし」と「ひまつぶし」の違いもわからないの?くらいの勢いで不思議な顔で反論してきた。
友人の中ではパンとドーナツに、なにかDNAレベルでの決定的な違いがあるんだろうか?
それでもまあ、悪い思い出でもないのでぼくはにこにこ笑って受け流していた。
あのとき、心斎橋の行列の中にいた、ぼくの目の前のビルの屋上には、W杯のCMのC.Ronaldoがいて
肩幅いからせていた。いまでもC.RonaldoはREALで活躍しているし、ぼくはこうして無事にひまつぶしも
できている。そして友人はサッカーになんの興味ももっていない。
1年でそんなに変わらないのだ。そのほうがありがたいのだから。
まあそういうことなのだろう。この季節に行列を並ばなくていいのは、春に対するぼくの特権なのかもしれない
ぼくらは公園の中に戻り、運動不足を露呈してきてどこかに座ろうと探す。
いやいや。公園のベンチで読書をするんだよ、と友人が言う。
視点の違い、あるいは積極性。ぼくに、これからのぼくらに必要な資質であるかもしれない。
ところがベンチはなかなか見つからず、結局ベンチをしつらえたエリアの周囲をくるりと
4分の3ほど歩いてやっと見つかった。
並んで座ったぼくらの前を散歩連れの奥様らしき2人が、お互いの犬がじゃれあうのを見るとは
なしに見ながらお話に興じている。
そこをちびっこな男子が、勇敢に石の上にのりながら下のほうに降りていこうとして
はしゃいじゃだめだよとママにたしなめられながら移動していく。
春の初めの教科書のような週末の過ごし方だ。
あまりそういう過ごし方に慣れていないぼくらは、ベンチに座ると本を取りだす。
ぼくはちょっと考え事をしながらも浅田次郎を。友人はカバーがかかっているのでよくわからないけど、
司馬遼太郎の本を読んでいるらしい。
何読んでるの?
土佐のお話。いまは主人公が長宗我部だよ。
元親か盛親か。よく聞かなかったけど、きっと夏草の賦か戦雲の夢なのだろう。
この前は山内家だったような気がする。その前は燃えよ剣だったし。
かなり司馬史観の虜になっているのだろうか。
ぼくが浅田次郎のまだ少し読んだくらいで、犬がキライと言って友人が
立ち上がる。オバQかよ… とか思いながらぼくも好きではないし
同行する。階段を下りたところのベンチに座ると、また犬の散歩は続き
そうしてぼくらは、苦笑いしながらカフェにいくことにした。
案外公園で静かに読書ってのも難しいものなのだ。
でもその間も桜は公園のそこかしこで開き始めて、ぼくらの頭上にあった。
それも悪くはない一日なのだ。
曇りであっても「花曇り」とたとえれば、それですてきな日だと感じてしまうように。
たとえばそれがすごく時間があくほど、時間がかかったとしても、それは必要な時間だと
したら、ひとはちゃんと調整してでも入手しようとするものなのだ。
忙しかった2月と、さらに忙しかった3月を終えて、ぼくはもうどうにもこらえきれないほど
のんびりした週末を過ごせないでいた。
それはたしかに半日であったり、その程度のものは友達の協力により得ることができていたけれど
やはりなんだかそれだけでは不十分なものだったといえる。
そろそろそんな時間が来ている。それも早急に。
そうだね。おいしいものを食べるってことは重要だね。
今年みたいな年には桜を愛でるのではなく、しんとした夜に凛として立つ桜をのぞんで幽玄の儚さを憂う時間が
あるべきで、どこかの都知事の無粋さを憐れむのが望ましいだろう。
でも、桜舞う季節にはまだ少し早く、やや躊躇する4月の日程について、友人はそう語って今週末と決めてくれる。
場所は靭公園。
淀屋橋から歩こう。散歩もかねて。
珍しく、友人は靭公園には詳しかった(こんなこと書くと怒られそうだ )
おいしいランチと公園を散歩して…ケーキを食べる。
健康的な週末には健康的な精神も宿りやすい。きっとそうに違いなく
そしてきょうは珍しく、ぼくも事前予約をしないで、公園北側、京町堀をぶらつきながら歩く。
ぼくたちは、御堂筋から四ツ橋を越えて入ると、なにわ筋までたっぷり見てあるき
最後に友人が決めたこの店に入る。
ここがいいよ
うーん…どこかで見たことがあるな…
そう?でもまあここで…
入ってみて気づく。そう、もうかなり昔にひとりではいった店だった。
あははと笑って、それでもいっかと席につく。
お昼を少しすぎた店内は、ランチの人とカフェ使いをしている人が半々といったところで
さまざまな春待ちな季節を感じている。
ところどころ空きがあるけど概ね満席の、店にとってもぼくらにとってもいちばんまずまずな入りの
この店は、店員さんはみんな女性だった。それはぼくにはありがたかったけど
この下の写真にある黒板に気づかなかったぼくらは、きょうの日替わりランチがなにか逐一聞いて
店員さんを困らせてしまって、それでもいやな顔しないで教えてもらった。
ぼくはハンバーグ、友人はパスタを注文してほっとひと息をついた。
よく会う時期が離れることがある友人とは、そういうときいつも同じ話題で始まる。
さ。この間に何か変化があったことを話そうか。いいことはあった?
うーん…変わらない…
いつもと同じ返答が返る。少し予想して、少し予想していなかったぼくは、それで
どうして と返すけど、あまり友人も気にしてないようで、そこは天然なのかも
しれない。
ぼくらはランチについているたこのマリネと野菜のサラダを食べながら、仕事の
様子に切り替える。ここもしばらく同じ回答がきてしまう。
友人はしかめっ面をしながら、いまの仕事がネタはともかくつまらない理由をとうとうと
語る。海外出張が結構あるので、気晴らしにいいこともあるだろうに…と半分羨みも
こめて、あいのてを入れてもどうもしかめっ面はなおらない。
まあそうでなければ、ランチをしている意味がないのかもしれない。
店内には自転車が飾っていて、そして前にはテニスコートがある健康的な店で
ぼくはこの様子が、宮本輝の「青が散る」みたいだと表現したことがある。
テニスコートのせいかもしれない。
SPORTSに意外に最近興味がない友人は、話題を変えたぼくの作戦にしたがって
中学校時代の恋の話をしてくれた。
それは田舎な場所の、子どもな時代の話で、すごく甘酸っぱくて、ランチにはちょうどよい
スパイスであってくれそうだった。
ぼくは対比するような中学時代がないので、高校時代の失敗談を話した。
昔からちっとも変わらないんだね
呆れたように言う友人がパスタを食べながら言うのを、たまたまだよと苦笑してぼくはハンバーグを
食べる。地震が起こって、ずっと暗い世相・・というよりなんだか国全体が動くことをやめてじっと
体育座りをしているような今のこの状況で、こういった会話でもストレッチとして、推奨されるべき
ものじゃないだろうか。
シフォンケーキを食べるぼくらは、このあとどうするかを語る。
うーん…ケーキはあとでもっとちゃんとしたのを食べたかったな
そうだね。じゃあ公園のほうに出て、少し散歩して腹ごなしをしてから
もう一度別の店にはいろう
ぼくらは立ちあがって、公園側の出口ではなくレジが京町堀側なので、そこに向かって
お勘定をすませた。
道路から少し奥まった入口には折りたたみの自転車があって、白ベースの
そいつはぼくの愛車と比べるととてもきれいだった。でもあくまで観賞用だ。
きっとぼくの自転車のほうが、ねずみのように泥まみれだけれど、ぼくとは
親和性は高いだろう。
それでもぼくは羨ましかったりするけれど。
靭公園の南側に、有名なパン屋さんがあるから見に行こうよ
ぼくは、いいねと賛意を3文字で表現すると、あとをついて歩き出した。
「750ライダー」でいうと「春を探しに行きますか、委員長」というところだけれど
generation gap のつまんなさを日々口にする友人のご機嫌をそこねるのもなんなので
やめておいた。
★ATRIO BICI CAFE
大阪府大阪市西区京町堀1-8-27
06-6447-9898
http://www.galicie.jp/
MONKEY MAJIK ~SAKURA ~
日曜日。会社に復帰して数日たっていて、きょうは最初の週末。
それでもすぐに仕事は山ほどあって、それなりに疲れているんだけど きょうはそれなのに
TOEICの受験があった。
会社の研修所で午前中いっぱい英語と格闘した。
健闘むなしく…という成果になりそうな、そんな気分の試験後に、ぼくは偶然近くに座って
いたはせがわくんと、とぼとぼと歩いて駅に向かう。
できたかい?とか休みなのにお互いがんばったね…とか、そんなことは口にしないけれど
それでも休日があと半日残っていることを楽しもうという雰囲気は言わなくてもわかる。
きょうはこれからでかけるのかい?
うん。ちょっと友達とランチに。
いいねえ。
そういう彼は家族と過ごすのだろうか?車で来たという彼は途中で道をそれてぼくに軽く
手を挙げて。ぼくは京阪の大阪方面のホームにむかう。
少し時間は遡り、12月の初め。ぼくは友人の誕生日を堀江で過ごした。
その際にいくつかの店を候補にあげて検討していたのだけれど、予約がいっぱいで
断念した店があった。どうしても、そこにもう一度という友人のrequestで本日は
ランチをそこで となった。
少し奮発したランチになる。でもそれでのんびりした時間を過ごせたならば
午前中のTOEICで疲れた脳にもいい癒しとなるんじゃなかろうか。
そんな思惑で、というより軽いノリで選んだわけだ。
堀江というのは待ち合わせが難しい。あくまでぼくにとって、という意味だけれど。
ランドマークがない、というのは自然発生を起因とするこの街では至極当然なこと
なのだろうし、’BIG STEP’ ができたことで急激にmajor になったかわりに何かの
方向性を見失ってしまったアメ村を横目でみれば、それも拒否したくなるのも頷ける。
だが、それは待ち合わせするのには少し中途半端になりやすいという相反する
デメリットを享受せざるをえないことになる。
ぼくはいつも0101 1Fのカフェ’Churchill’ を待ち合わせに使うけれど、友人は
わからないとのことで (ぼくもうまく説明できなかった)
高島屋の入口という、いかにもべたな待ち合わせとなってしまった。
そこから歩いて、湊町を経由して堀江に入る。
昼にRIVER PLACEを通って堀江の公園に入るのは、なんだか面映ゆくなるほど
健康的だ。
muse OSAKA
以前ここにきたときは、大雨 だったせいで、晴れている店に入るのは
ほっとする。一面ガラス張りで、OPEN CAFEではないが気分はかなりOPENである。
ちょうどぼくらは公園に面したテーブルにつくことになった。
正面に公園の入口があり、そのあたりで2人の男の子がリフティングに
興じている。器用に背中とか頭とか使ったり、脚の間をくるくるボールを
通すそのさまは、試合で使うというよりそういう’魅せる競技’としての
リフティングに思えた。
ぼくは昼間から贅沢にBeer、友人はトロピカルにジュースを飲んでいる。
聞けば正月にハワイに行っていたそうだ。
ぼくたちはしばし、それぞれが過ごした街の様子を語る。
ハワイ。村上春樹「ダンスダンスダンス」の世界であれほど、すてきな島であることは
知っているのに、未だ行くことがないのは6時間の飛行機という長さがぼくに躊躇させて
いる。
前菜は、じゃがいもをすりおろしたもの。そういえば予約のときに「きらいなものありますか?」
と聞かれていたので「トマトときゅうりとピーマン」をあげていたのだが…
そうか…ネギでくるとは思わなかった…
ネギをすじのように細くきって、かざりのようにトッピングされている。そのきれいさは見事
なのだけれど、ネギなのだ
ぼくがそのネギを横によけていると、友人がくすくす笑いながら「子どもか 」とツッこんで
くる
以後のメニューは昼にしては豪勢で、たしかに奮発しただけあっておいしい。
オードブルは、サーモンとハム そして卵焼き。
次のパスタは選択がわかれた。下は友人の注文したフェットチーネ。お上品にまとまるけど
量がすくなくこぶりに見えるので
ぼくはスパゲティをミートソースで注文する。
パスタを食べていると、いつのまにかハワイの話になっていた。両親をハワイに
連れていくという、えらくけなげな応対をしていた友人だが、お土産にくれたものは
けっこう突拍子もなかった
お菓子はかなり旨かった(これはそのあと家で重宝した)けど、もうひとつの
トランプは…なんだこりゃ
中がどんなのか見てみたかったから…
ときどきお茶目な天然素材になってくれる。これはなかなか使う機会のなさそうな
トランプだけど、ありがたくいただいた。
メインの肉がきた。
そのころには、公園はかなり人が増えていた。lifting boys のまわりに何人かの女の子が
遠巻きに眺めている。たいていは携帯でお話しながら見るでもなく見ているけれど、1人だけ
じっと近くに座って眺めている。
なんだか恋のはじまりみたいに
メインを食べ終わるとコーヒー とケーキがやってきた。ぼくらは上海の話と、ハワイの話を
終わると、休憩するかのように少し静かに公園を眺めていた。
lifting boys のまわりにいた女の子は消えていて、ベビーカーを押して若いおかあさんが
歩いていたり、芝居の練習をしているグループが、もっと公園の真ん中でセリフをしゃべりながら
踊っている。さっき座ってみていた女の子も練習に混じっていた。知り合いだったんだろうか。
恋ではなく、まだ知り合いの挨拶程度のものだったのかもしれない。季節もまだ冬だし
ぼーっとしているぼくらは、ぼくがお土産に渡したDVDから少し映画の話と、TVの話に
なった。なんとなくennui な昼下がりを過ごしているのは、疲れもあるけれど、こういう
時間を過ごしたかったから、あえて口数少なくても不満が起こらないのかもしれない。
おいしいランチとbeer と公園と。天気もよければ、これはじゅうぶん
楽しいので、大層なシナリオなんていらないのだ
★muse osaka
大阪市西区南堀江1-21-7
06-4391-3030
http://www.muse-osaka.com/
店を出たぼくらはぶらぶらと堀江を歩こうとしはじめる。
公園でリフティングをしていた少年2人はいつのまにか帰っていた。
夕方の公園はそれでもまだまだ活況だ。ダンスなのかお芝居なのか、練習をする
集団はまだ残っている。 とても健康的な週末だ。
ひとつ南に下り、立花通りを歩く。雑貨やさんを歩き、中をぶらっとみてまわる。
アロマを炊きながら加湿するという、なんでもがんばります的な製品が
なかなか人気なようで、でんと真ん中奥のコーナーを占めていた。
確かにこれからの季節、すぐれた機能を発揮するかもしれない。
少し食指も動くけれど、やはりそれはこうして見て回る明るい部屋にこそあうのかも
しれない
URBAN RESEARCHがあった。最近この店がいろんなところに増えている。門真にも
出店しているので、ときどき利用している。今回はとくに入らなかったけれど、春ものが
足りないぼくは、いつか行かないといけなくなるだろう
友人が、ちょっと風邪かなあ…だるくなってきた…という。
それはよくないね、さっきからだったの?と尋ねると、少し…という。
言えばいいのに 心配になってぼくらは、すぐにそのまま帰ることにした。
友人はそのあと次の週に何日か休むことになった。ぼくは自分がまだまだ人をみて
察してあげられない困った性格だなと、反省することになった。
春には44歳になるのに、まだまだやさしさが足りないと思う。
Elliott Yamin - 3 Words [NEW HOT RNB 2011!] + DOWNLOADLINK !