Pのlog ( 大阪と上海のChouChou)

通称P。shushu(照れちゃう)ような稚拙きわまりない文面で、上海や大阪のchouchouを綴ります。よしなに。

北堀江椿 【堀江を見下ろす月末】

2010年09月30日 | 大阪chouchou(堀江・新町・船場・本町)

 本日の場所は、またもや北堀江「椿」。だいたい行った回数は数えている
    ものなのだけれど、ここばかりは何度きたかもう数えられなくなってしまった。
    KYOKOさんには不評なんだけれど、ここは和食の中でもかなりぼくにあって
    いると思えるからだ。

    

   本日は偶然かなり前に予約できていたからか、個室がとれた。しかも
   実際通されてみると、入ったことのない奥の奥に通された。

  

  なんだか会社の仕事の密談をするみたいなところで、友人と笑ってしまった
  ただ、窓があるせいで開放的で景色はとてもいい。
  ぼくは堀江を見下ろす景色に初めて出会うことができた。

  長堀通を向こうに、その一本前の小路を行き交ったり、9月30日のせいか
  送別会なのだろうか、花束を持った人に拍手したりするスーツ姿の群れを
  見下ろしているのをみると、なんだかとてもうれしくなる。

     
                    

  お通しがきて、ぼくは注文したワインを飲む
  あまり酔って頭が痛くなったりすると  さすがに月度処理の夜だけに
  なにかあって駆けつけることになると、大変なので控えめに。

           

    景色は間接照明を多用して、雰囲気がよい中、ぼくたちは注文した
    食べ物がやってくるのを待っている。

  

   生ハムのサラダをつまむ。
   ぼくらはそれぞれの近況を語りだす。それが終わると上海時代のできごと
   を知りたがる友人に話して聞かせる。
   ある種の事柄は、新聞で少しゆがんだ視点で何かを飛ばしてでもそれを
   「正しく」伝えられるといゆがんでくる。
   でもここではそういう事象ではなく、ただただ普通にむこうの生活を語った。

              

    というわけで、ぼくが上海で過ごした不思議なできごとや、どんくさいこと
    をした笑い話はよくウケていた。たいていの人にはへえがいくつもつく
    話しであったりする。説明の仕方にもよるのだろうけれど

      

   鱧をゆびきでいただき、鶏肉や野菜を少しずつ食べているだけなのは
   友人の少食さにあわせているためだ。個室にいるせいかそれも何だか
   高級感にあふれてくる。ちょっとしか頼んでいないにも関わらず、逆に
   話しに専念できてよかったかもしれない。

                             

    友人はドッグ・トレーナーをしていたころの話をしてくれた。
    バイトかもしれないけど、そんな仕事をしていた人の話を知らないので
    それはとても面白かった。犬の調教師といえば少し言いすぎかも
    しれない。戯れているわけではないだろうから、保母さん的に犬に
    やさしく教えるのかもしれない。ぼくの年代の(限られた特殊な世代
    の、限られたあきれた一群かもしれないけど  )中ではとても考え難い
    根気のいる仕事にきこえるけれど、友人の世代では楽しそうな仕事に
    聞こえる。いまの仕事よりずっと楽しかったと語っているのを聞くと
    人生のとらえかたって視点によってすぐ変わるんだと思う。

            

  ぼくは締めに鯛茶漬けを頼んだ。2杯目のワインを飲み終えてひと息ついた
  あとに、さらさらと流し込んでみるとお腹が結構満腹になった。
  悪くない夜になっている

    

  まだ金曜日でもないけれど、それでもぼくの頭の中はうきたつ雰囲気で
  お勘定をすませて外にでたぼくらと行き交う人もなんだかすこしほっと
  した雰囲気のようにみえる。

                 

  それはあくまでぼくの中の架空の世界の話かもしれないし、飲んでここを歩く
  人みんなの虚構の中かもしれないけれど、それでも上半期おわってみんな
  お疲れ様と限定的な世界で、みんな自分をほめているだけかもしれないけど
  まあそんな夜があってもいいんじゃないかと思う。

  けっこうぼくには大変な時期でもあったから。 

     

  
  この日はとてもおもしろい夜になった。
  ぼくたちはけらけら笑いながら、帰り路をあるいていた。
  それでもなんとか家までは辿り着いた。ワインにも雰囲気にも酔っていた
  のかもしれない。

  2010年度の上半期の最後の夜。
  システムの処理も、真夏の繁忙期が継続して、たくさんの実績データを
  抱えた上半期であったにも関わらず、最短に近い優秀な処理時間で無事
  終了した。誰かからさりげなくもらった、なにかのごほうびの夜だったのかも
  しれない。
                                        
                                     
Lady Gaga - Poker Face


   きらびやかな夜にはきらびやかな曲を。
   80年代のなつかしいMelodyにのせて、踊りまくるLady Gagaを。

   Pokerと恋愛の腕前を勝ち誇るGagaの詞の勝気さは、Madonnaや
   Christina Aguileraとcharacterがややかぶっていても、彼女らを凌いで
   売れ続けているGagaの自信が曲や詞によく出ている。

   Bauhaus的ですらあった’Bad Romance’やただただ猥雑な’Just Dance’や
   ’Talephone’と違ってとてもきらびやかなPVで悪くないと思っていたら
   auの新CM(andoroidを使ったsmart phoneのやつ)に使われている。
   Gagaがプールから爬虫類のようにくねりながら飛び出してくるopeningを
   みていると、彼女の特殊性を「カッコいい」と認識できるお茶の間コード
   ギリギリなPVなんだと驚いてしまった。
  
   あるいは今夜のぼくらもそんなふうにカッコよかったのかもしれない。
   だって堀江を見下ろす部屋でごはんを食べていたのだから
   あくまで視点の問題かもしれないけれど  

     


 



★北堀江 椿
  大阪市西区北堀江1-9-1
  06-4390-4966
  http://www.opefac.com/produce/result/index.html


心斎橋にUNIQLO出現

2010年09月30日 | 大阪chouchou(堀江・新町・船場・本町)

 月末であり、そして上半期の最終日でもある今日は、システム上の月度
    処理は大変重要だ。しかし今回はあまり大きな改訂もなかったせいで
    ぼくの担当範囲は大きな緊張なく体制をとることができている。

  ということで飲みにいくことにしていた。

  とはいっても、仕事が片付いたのはやはり定時、とはいかず19時あたりに
  ずれこんでしまった。
  ぼくは待ち合わせの友人におわびのメールをいれて遅れて出発した。

      

  19時15分。当初予定よりかなり遅れてぼうは心斎橋駅に到着。

  9月30日の心斎橋駅の上はこんな感じだった。
  かつてSONYビルだったZARAの入居しているビルの向こうに白い光が輝く。

  UNIQLOだった。そういえばアジアの旗艦店にとか壮大な広告が始まって
  いたことを思い出した。明日OPENでここまで派手なネオン。

  確かに今度いってみようかという気にさせてくれる
  
              

  あ。

  でもいまは待ち合わせだった。ということでぼくは急いでまた歩き出した。


  翌日のニュースをネットでみると、かなり徹夜で並んでいたらしい。
  なんのために  とか疑問はあるけど、この時間帯にもすでにいたのかも
  しれない。

    

  

  
本田圭佑 ユニクロ CM 心斎橋店

 

  香川真司がドルトムントとA代表で活躍するせいで、少し影が薄くなって
  焦り気味の本田くんです

  でもpotentialは充分なんで焦らないでやってほしいな。

  そしてインタビューのときに「やっぱり」が多すぎるよ。緊張してるんだろな

   


boogaloo cafe 【Baby I'm A Fool】

2010年09月26日 | 京都chouchou
 少し雲がでてきた空の下。かえって少し暑さが和らいだかなと
    ぼくらはもう少しお茶をする場所を探す。


                     

    もってきていた雑誌を頼りにぼくらは、ふらふらと歩きだす。
    高瀬の小川は、ここをどうやって船が通ったのだろうとおもうほど浅く
    そして清らかだ。もう少ししたら涼しさだって醸し出すだろう。
    ぼくは貴船とか鞍馬のあたりには詳しくないけれど、こうやって都会で
    こんな半自然的な浅瀬をみるのは京都の特権だと思うのだ。

    何人がこの特権を感じているのかはよくわからないけれど。

   

    探していた店は意外に早く見つかった。思ったより小さい入口で
    そして暗い。正直いうと入ろうか躊躇したほどだ。
    でも結局、なんだかたくさん歩きたくないこともあって入っていた。

    実はあとでわかったのだけれど、この店は地下が真っ暗といっていい
    ほど暗くて、有名らしい。そこまで言うなら入ってみればよかった。    
    それでも店は満席で人気店な様子。

              

   少しせまい1Fだけれど、ひっきりなしにお客さんがやってくる。
   なんだかぼくたちはLuckyだったようだ

   店員さんは女性2人。にこやかに応対してくれて、ぼくは再びケーキを注文。
   きょう2個も食べてしまっていいんだろうかとか思うけれど…

   このデザインのよさ。カフェオレのクリームでのハートマーク  も含めて
   ハードよりソフトで売る店なのだろうか。

         

    なんだか着飾ったお客さんが多く、結婚式帰りで二次会待ちの人たち
    だろうかと、友人と話をしていた。

     


  少し酔ってしまっていたぼくは、なんだかずっと白鵬は何連勝までするだろう
  と考えていた。朝青龍フリークだったぼくは、彼が復帰するしか止める手段が
  ないのではないかと思っている。

  相撲協会はいつもいつも後手後手で、最近おこなったよいことといえば
  外に対して高圧的な態度をとらないひとを理事長に据えたことだけなのだ
  けれど、いまだに双葉山の69連勝を抜いたらどうしよう複雑だとか、遅れた
  ことを言っている。

  そんなカタルシスとかセンチメンタリズムとかそういうのは抜きにしてぼくが
  気になるのは90連勝してしまったらどうするんだろうということだ。

  一年間まったく負けなかった

  そんな事態になると育成システムそのもの、けいこの質や取組編成上の
  課題とかいろんなことが言われだすだろうに、そこには視点はいかないのが
  歯がゆい。千代の富士の53連勝は晩年のできごとだったし、そのころの
  必殺技のウルフ・スペシャルは初期のころの強引な上手投げを復活した
  ものだったし、いつか止まるだろうと見ている側もハラハラしていたのだ。
  でもなんだかいまの白鵬を停められるような力士は…どこなのだ? 

    

   あ… 

   でもここでどうして相撲talkになるんだろう 
   案の定、友人も眠そうな感じになっていた。

   アンニュイな時間ってこういうことを言うのだろう。時間はすでに5時を過ぎて
   いた。ワイン  のせいか、なんだかのんびりしすぎてしまった


      

  調べてみると、このcafeは京都に複数店舗あるようだ。ほかの店をいくつか
  まわってみるのもいいかもしれない

★boogaloo cafe四条店
  京都市下京区四条河原町通下ル三筋目東入ル 柳川ビル 1F・B1F
  075-344-6681
  http://www.boogaloocafe.co.jp/


Melody Gardot - Baby I'm A Fool



   ちょっと最後はだらだらしてしまったけれど
   きょうはひさしぶりにのんびり過ごせた。

   友人とさよならを言って、河原町の交差点 旧阪急前で交差点に立つ
   人たちをみていると和装のおじさんやら、観光か重装備ないでたちの
   ひとやら外国人やら。バラエティに富んだ人たちがゆっくり歩いていた。


         

    夏のおわりっていうのはこういうのがいいのかもしれない。
    京都の人と、京都にやってくる人もそう過ごせるから京都がすきなのかも
    しれない

                                   




<p><a href="http://r.tabelog.com/kyoto/A2602/A260201/26000077/" rel="tabelog a5ccd0d809f813db95e0c0bcbb0589552d5e80c0">ブーガルーカフェ 四条店</a> (<a href="http://r.tabelog.com/cafe/">カフェ</a> / <a href="http://r.tabelog.com/kyoto/A2602/A260201/R2933/">河原町駅</a>、<a href="http://r.tabelog.com/kyoto/A2602/A260201/R4595/">祇園四条駅</a>、<a href="http://r.tabelog.com/kyoto/A2603/A260301/R3996/">清水五条駅</a>)
<br />昼総合点<span style="color: #FFD700;">★★★</span><span style="color: #A9A9A9;">☆☆</span> 3.5</p>

SCORPIONE吉右 【昼床を楽しむrule】

2010年09月26日 | 京都chouchou

 いつかきたことのあるこの店。
    今回の昼床は、いくつか候補をあげてみたのだけれど最終的に友人の
    選択は、ぼくが2年前にきたことのあるSCORPIONE吉右」だった。

  四条。12時すぎ。秋。少し涼しくなったとはいえ、まだ日中は陽ざしが少し強め
  なきょうの天気の中。団栗橋たもとの店に到着したときは少し暑さを感じる
  程度だった。「熱い」と表現しなくてもすむようになったのは、本当によかった。
    
  

   予約していたとり、床に通される。テーブルがいくつか並ぶ床には
   女性グループの姿が多い。それはこの店のイメージと「イタリアンで床」の
   アンマッチ感覚がウケているということだろうか。
   今週とても忙しかったぼくは、息抜きの象徴であるかのように太陽の高い
   この時間だけれど白ワインを注文する

                          

        

   ランチにいくつかあるコースのうち、ぼくたちは前菜一品・メイン一品の
   コースを選ぶ。前菜がやってきた。

       

  そしてパスタ。前回来たときに、接写することで食べ物がおいしく写ることを
  教えてもらったことを思い出した。あれからずいぶん写真の技術が標準なみに
  なったような気がする

  

   友人は最近海外に行ってきた。会うのはひさしぶりだったので
   その話をいくつか聞くことにした。

   東南アジア。
 
   中国にまだまだ縁深いぼくにとっても、東南アジアとくに中華圏ともいえる
   地域はぼくが、いつかちゃんと文化と生活を感じることができたらと思って
   いる場所である。まだいまは指を咥えてみているしかないぼくは、こうして
   9月末ののんびりした休日に、友人に話を聞くくらいしかできないのだ
   けれど。
                       

                

   友人のほうに先にメイン料理が運ばれてくる。
   ぼくたちが小洒落て素敵なランチを食べている間、カップルが2組。
   見下ろす鴨川のあちら側とこちら側の川べりに腰掛けている。

   等間隔の法則は、四条から三条にかけてであってここまでくるとないもの
   かと思っていたら、等間隔ではないにしろちゃんと座っているunitが何組
   か見られるわけだ。

   まだ陽ざしが少し強くて、ぼくらはもう少し弱くなればいいのにとか贅沢な
   コメントをしているこの昼下がり、とくに向こうに座るカップルはなんら臆せず
   (暑くないのだろうか  )自分たちはもっと暑いのだとばかりに座って何か
   を語り、そして語る量のわりに、きっと生産的なことはなにひとつなく、でも
   きっと羨ましがられるだろうと自他ともに認められる様子で、ぼくらに
   眺められ続けていた。

       

    友人の話がVietnumになり佳境になると、ぼくの前にもメイン料理が
    運ばれてきた。それほどお皿の数を多くしたわけでなく、むしろ少なめ
    にしたつもりなのに、どっしりとお腹が’満足な満腹感’にとらわれていく
    のは土曜日であることを考慮しても、とてもHappyな一日と呼んでいいだ
    ろう。  

  

   肉の味は上々で、ぼくたちはなんだかリラックスして会話をしている。
   昼床はこれだからやめられない。

      

   白い鳥がふた組のカップルの間、川のうえをとぼとぼと歩いている。
   五条まで下るとまたにぎやかになってしまう。ちょうどこのあたりが
   京都の繁華街の中ではゆっくりした小路にあたっている。

                              

    友人が写真を撮ってみたいという。肉料理を撮ってくれたのだけれど
    いまひとつ距離感がよくなかった  ので、ぼくのと比較してあまり臨場感
    に欠けるものになってしまった

    「ちぇ」 

    と呟く友人に、笑いながら2年前にぼくも知ったばかりだよと慰める。
    ぼくだって、デジイチを欲しいと言い続けてはや一年以上、あまり技術も
    カメラも向上しないまま、過ごしているわけで大きなことは言えないのだ。

         

    そして最後のデザートがやってきた。

       Tiramisù はイタリア語で、「私を引っ張り上げて」の特別なデザートで
         ぼくは、あまりいいことがないと太るかどうか気にしないでこれを
         食べることにしているんだ         
       じゃあ、わたしはいまはとくに悩むことないからいいかな

    そんなかわいくもなんともない会話があったり  しているうちに、時間は
    もう3時前になっていた。

  

    団栗橋を浴衣を着た女性グループが何人か通り過ぎる。きょうは何かの
    イベントでもあるのだろうかというと、大学時代に京都で過ごしたという
    友人が、女性に浴衣を貸しだしてくれるサービスがあるのだと教えてくれた。

    京都では、少しひねった演出をするとすばらしくstylish な演出になる。
    そのセンスは大阪や東京や、ましてや上海にもない性格と言える。

               

    ぼくらはそろそろ出ようかと、ようやく腰をあげた。少し曇ってきた空を
    みあげて、それでももう少しお茶をしましょうと歩きだした。

    こんなふうにぼくは、3年目の昼床を今年も素敵な感じで過ごしている。

       







★イタリア割烹 SCORPIONE吉右(スコルピオーネきちう)
  京都市下京区西石垣通り四条下る斎藤町133-140-18
  075-354-9517
     http://www.kiwa-group.co.jp/

 
Diana Ross & The Supremes  'You can't hurry love'


   The Supremes。ダイアナ・ロスの目立っていたこのunitの代表曲である
   ’You can't hurry love(恋はあせらず)’。

  高校生のころに聞いたのはPhil Collins のカバーのほうだった。ちょうど
  彼とGenesisがヒット曲を連発しているころで、この曲もフィルのイメージで
  ずっといたものだ。

  Diana Ross はそのころ洋楽を聴き始めたぼくにとっては、USAポップスの
  女王で、低い声で情感たっぷりに歌う人というイメージとMichael Jacksonの
  保護者然としたpositionしか頭に思い浮かばない。

  でも最近になって、改めて原曲を聴くとこの曲のほうが断然曲のテーマに
  あってることがわかる。「Dream Girls」でBeyoncé が演じていたよりも
  ずっとキュートでかわいらしくハスキーな声で歌っているDiana Ross をみて
  いると、なんだかそれはとてもかわいくさえ思える。
  yumingの’ルージュの伝言’はきっとこの曲をヒントに作られたものだと
  いう気にさせられる。

  You can't hurry loveは1966年。ルージュの伝言は1975年。
  そのころは今よりずっと時間はゆっくりと流れていて、音楽だって33回転だった。
  きっときょうみたいにのんびりした時間のすぎる一日がずっと続いていた
  んだろう。

 
  


河原町交差点のいまは。

2010年09月26日 | 京都chouchou
 とくに待ち合わせ場所を決めていなかった。いつも京都では八坂神社
   近くにあるSTARBUCKSにするのだけれど、きょうは集合地点が旧阪急
   のため、違う場所でカフェを探すことになっている。

   四条大橋をわたって、河原町の交差点に向かう。
   阪急百貨店前。

   阪急はすでに前倒し閉店していたけれど、その前の地図のある壁面には
   まだ阪急百貨店と貼ったままだった。
   待ち合わせ場所用に残しているのだろうか。
   もしそうならば、最後の小粋な演出というところだろう。

       

   さてどこで待とうか。地下に降りて河原町駅の改札の両サイドをみて
   まわってみると、’コトクロス’のビルの地下にサンマルク系列の2店が
   仲良く並んでいる。

  

    前の通路は地上から降りてくる人の通り道。
    駅に抜けていく人が写真を撮るもぼくに少し奇異な目をむける

                           

   めげずに撮り終えたぼくはサンマルクカフェのほうに入る。

           

  ’今日のコーヒー’を注文して、禁煙コーナーの奥に座る。
  ゆっくりできそうな感じだ。ただ、前の人の飲んだ後だろうか。まだ拭かれて
  いなかったので雑巾で拭いてみたり  してやっと座ると集合時間まで15分
  ほどになってしまった。

    

  店内には、受験勉強だろうか、あるいはその合間の息抜きか。
  教科書を広げた女の子2人連れと、あとは男性1人が大半で、女性が何人か。
  みんな待ち合わせなのかもしれない。

  駅前のカフェにしては、静かに過ごせる店内でぼくは浅田次郎の「プリズン
  ホテル」の2巻を読み進める。

  ここは地上から階段を降りてくる人の流れをぼーっと眺めてみたり、ゆるゆる
  過ごすのにもいいかもしれない。
  本を読んだり、そう考えたりしていると友人からメールがきた。

     どこにいますか?
     集合場所の反対側のビルの地下にサンマルクがあったから 
       のんで本読んでる
     サンマルク好きですねえ

  友人は、ミナミでごはんしたことを揶揄してメールの向こうで笑っているのだ
  ろうか

     最初に驚いた旧阪急の看板前のあたりに。

  そう書いて送られてきたメールを読むと、ぼくは了解と送って立ちあがった。


★サンマルクカフェ コトクロス阪急河原町店
  京都市下京区四条通河原町北東角
  075-229-8309
  http://www.saint-marc-hd.com/







<p><a href="http://r.tabelog.com/kyoto/A2602/A260201/26013368/" rel="tabelog 222cd7bb06b474a33350eaa7d1f502c3d04d733f">サンマルクカフェ コトクロス阪急河原町店</a> (<a href="http://r.tabelog.com/cafe/">カフェ</a> / <a href="http://r.tabelog.com/kyoto/A2602/A260201/R2933/">河原町駅</a>、<a href="http://r.tabelog.com/kyoto/A2602/A260201/R4595/">祇園四条駅</a>、<a href="http://r.tabelog.com/kyoto/A2603/A260301/R4465/">三条駅</a>)
<br />昼総合点<span style="color: #FFD700;">★★★</span><span style="color: #A9A9A9;">☆☆</span> 3.5</p>

秋の声。四条にて。

2010年09月26日 | 京都chouchou

 晴れ。

  仙台に行ってたころの雨はなんだったんだろう

  と思えるように、天気はかわって晴れになった。雨が続いたからか
  あるいは天気図にも服みたいな季節単位の衣替えの時期になってきたのか
  少し涼しくなった。

    

  9月もいよいよ最終の週末になった。
  5月と9月は、京都にいこう。それは川床の廉価版、「昼床」がOPENされて
  いるからだ。

  今年こそ、今年こそ5月も9月も行こう  とか思いつつ、結局行けずに
  いるか、行けても1回だけということが多い。
  今年もその例を踏襲してしまい、5月は行けず。そして9月も最終週末に
  なって、ようやく駆け込みで来ることになった

  まあ原因として多忙とか、友人側にも都合があってとかいろいろ言えるの
  だろうけれど、最も大きな要因は

    ぼくには友人がすくない 

  というのがあるからだと最近よく思うのだ。
  まあ会社関係とか大学とか、つながりは数多いのだけれど、ではこういう
  イベント的にさあいこう  となるとなかなか呼べる人が少ないというのがある。
  たしかに40代になって、ふらふらと遊びに気軽にでかけるというのも難しい
  というのはあるのだろうけれど、もともとぼくの性格にも問題は多々あるのだ
  ろうなとも反省しつつ、こうやってblogを書くのもそういう性格だからこそだと
  思うので実は言うほど気にかけていなかったりもするのだけれど。

    

  ということで、本日京都にでかけている。
  それでも、今回はluckyだったかもしれない。当初予定は9月中旬を予定して
  予約までいれていたけれど、そのころはまだ猛暑が続いていた。
  床にいればかなり熱くてだれていたかもしれない。


  ということで結果オーライ、でたとこ人生の自分を象徴するかのように
  本日京阪で四条(祇園四条という駅名を未だに覚えていない…)で
  降りて、四条大橋に立っている。

      


  すじ雲がでているのが気にはなるけど、まずまずのお天気です


そんな君にさよならを。

2010年09月23日 | 大阪chouchou(その他の場所)

 モノレールはそんなに待たせてカリカリさせることもなく、始発の駅に
    すべりこんできた。

 途中で何人かが乗り込んできた。あまり大阪モノレールにはラッシュというものを
 感じない。目の前にはこぎれいな若い女の子とその母親と思われる女性。
 2人は静かに会話しながら大日の駅で降りて行った。イオンに買い物にいく
 のだろう。 

 夕方のモノレールは、少し生活の匂いを醸し出しながらのんびりした速度で
 終点の門真までやってきた。
 ぼくは自転車置き場まで階段を下りていき、家路にはいる。

 なんだかモノレールで通勤しているような感覚は不思議だった。

    

  自転車がコンビニまで着いて、少し買いたすものがあったことを思い出して
  降りたところで電話がかかってきた。

     きょうごはんどこで食べるか決めてる?
     うーん。まだ家に帰る途中だから決めてないなあ…
       車でそっちまで行ってから決めるか電車にするかも決めてなかったし。
     いいよ。わたしが誘ったからそっちに車でいくよ。疲れてるでしょ?
     え  いいの?そっか車もってきてるんだっけ?
     そうそう。いいよ。もう少ししたら行くから片付けながら待っててよ。

  ぼくがお礼を言うと電話がきれた。
  ごはんには花博通りのあたりでもいいよ  と彼女は言っていた。

  彼女と会うのはホントにひさしぶりだった。
  週に二回ごはんを食べたとき、堀江の 'Chao Lua' 以来だった
   
  あのときは彼女は、彼が東京で両親に結婚の報告をしているのを心細く
  待っていた。あれから、メールでときどき報告される内容で、彼女の家の
  両親もOKがでたこと。そして、10月に彼の転勤が急に決まった関係で自分も
  会社を辞めるか転勤させてもらえるか…そんな状況だったことを聞いていた。


  ゆうべ夜遅くにきたメール  には、ひと足先に彼が東京に引っ越したこと。
  そして自分も今週で大阪を離れることが書いてあった。

  きょうのお誘いはその最後の晩ごはん、というわけなのだ。 

   

  彼女の車は名古屋から最近もってきた自分のBMWそう聞いていたけれど
  乗るのは初めてだった。もちろん外車といえば、上海で乗ったベンツタクシー
  くらいしか経験のないぼくにはもちろん初めてのものだった。

  家の近くまできてくれた彼女の乗っている車が暗い中ではわからないだろうと
  外に立って待っていた彼女と、どこで食べるか再度おさらいをする。

     堀江でもどこでもいいよ。
     ううん。疲れてるだろうから近くでいいって。

  こうして来たのが、花博通りにある「鎌倉パスタ」だった。
  以前きたときも少し待つことになったが、今日はそれほど待つことも
  なくメニューを決めたころすぐに席の案内がやってきた。

                

  店員さんがメニューを確認して去っていくと、彼女が近況を話しはじめた。
  前回にいちばん懸念されていたのは彼の年齢がすごく離れていることだった。
  なにしろ彼の年齢はぼくよりさらにかなり上なのだ

  年齢差が20近くある中で、彼女の父親のほうに近い年齢の男性が結婚の
  承諾にお伺いしたら父親はなんというだろう…
  でも彼女はがんばった。というよりきれいに根回しして家族を賛成にまわし
  お父さんの賛成もついに勝ち得たのだ。

  その後、彼氏の両親にもご挨拶を無事すませ(とにかく息子と結婚してくれて
  ありがとう、という歓待だったそうだ  )いまはもう順風満帆を絵に描いた
  ようなものなのだ。

      

   わたしこういうこと強いから大丈夫なのよ
   そうだね。確かに上手だった。

   ぼくは結婚のときにすごく大変だったことを思い出す。彼女は最短距離を
   最速で走りきってしまっている。たしかに上手というべきだろう

              

  お互いにきたサラダを食べながら、ぼくの状況もお話する。
  まあそんなところね、きっとそんな感じでこれからも過ごしていくのよ 
  苦笑いと、がんばるのよという母親的な笑みと、単なる爆笑と3つを混ぜ合わ
  せたような笑顔で、そんなふうにコメントしてくれた。

  でもそれはぼくに対して全然ほめてないのだけれど

    

  ぼくたちはカルボナーラとピザを半分こしながら会話を続ける。
  彼女は、春に転職したばかりの会社がいかにやさしい会社か述べている。
  そりゃそうだろう。

  彼女を引き留めて東京支社に転属してあげて、なおまた仕事をそのために
  作ってくれるというのだ。感謝してもたりないくらいだ。人柄がいいのか仕事が
  できるのか、あるいは両方なのか。本人に言わせたら「両方よ  」と軽く
  言いそうだけれど
  
                     


           

     ピザとパスタで足りないかと思ったら意外に大丈夫だった。
     こうしてデザートを待ちうけることになった。

     彼女はごまとバニラのはいったアイスを、そしてぼくはティラミスを
     注文する。 

    

   デザートを食べると、案外もう話すことがなくなってしまった。
   そう、送別会はそうだけれど、彼女にも片付けなど残っているのだ。
   友人は友人でぼくが仙台から帰ってきたばかりで気遣っている。
   きょうは早めにおわろうか。

   そう言って立ちあがった。    

            


   お勘定を終えると、中と対照的に静かな畳張りな玄関で靴を履き替え、
   外にでる。鎌倉パスタ、の看板を見上げてみると丸い月がみえる。

      そうだ、昨日は中秋節だったんだ

   ひとりごとは、ひとあし先に車に乗ってしまった友人には聞こえないようだった。
   昨日は雨で十五夜の月を見ることは叶わなかった。
   きょうは大阪に戻って十六夜の月を見上げている。

   やっぱりいつも少し欠けた成果しか出せないぼくには十六番目の月のほうが
   似合っているのかもしれない。

   そんなふうにちょっとセンチに考えてみたりするのは、あんまり年齢的にも
   そぐわないけれど、でもぼくにはよくあることなのだ。

    

★鎌倉パスタ 鶴見店
  大阪市鶴見区安田1丁目8-10
  06-6467-5309
  http://www.saint-marc-hd.com/kamakura/    



Cyndi Lauper  - Time After Time (Lyrics)

 

        

  BMW530i
  
  1987年11月5日に発売されたyumingの22枚目のsingleは’SWEET DREAMS’
  B面が’SATURDAY NIGHT ZOMBIES’である。
  おれたちひょうきん族のendingにも使われたこの曲には世相を反映して
  こんな歌詞がある。

   BMWの箒でSATURDAY NIGHT
     街の空飛び ドアを蹴って おいでよPARTYへ 

  23年前は、’BM’と略されて街に繰り出すためのTAXIだったり魔女の箒だった
  りする程度の車だったのかもしれないのだけれど
  2010年には、やっぱりそれはぼくにとってはドキドキするほどの高級車だ。

  それでも中に乗ってしまえばおだやかな時間になった。
  すっと快適に走る車を軽く運転させながら、彼女はかつて、ぼくの車に乗っても
  そうさせていたようにNEYOの’So Sick’をかけてハミングしていた。

  花博通りから、ぼくのささやかでつつましやかな今の家まではほんの少しで
  着いてしまう。ハミングしたまま530iが静かに家の前に停まった。

     着いたよ
     うん。どうもありがとう。わざわざ車のっけてくれて。
     いえいえ。
     じゃあ東京でがんばって。なにかあったらまた   してよ。
     うん。じゃあそっちもいいことがたくさんあるといいね。
     そうだね。ありがとう。
     またね。

  まあそんな会話だったと思う。
  書けば書くほどつまんない会話になってたような気もするけれど
  それはそれでいいのだと思う。

  仙台から帰って来たばかりのぼくを気遣って車できてくれた彼女と
  仙台から帰って来たばかりでも、彼女にいままでありがとうと言うぼくは
  それはそれでちゃんとした送別会ってやつなんだと思う。

  たまにはこんな甘酸っぱい感じの「柑橘系さわやかな」一日のおわりってのも
  悪くはないとおもう。
  ぼくが43歳で、それに見合うcharactorであるかはこの際どうでもよいのだ。

      

  530iが家の横のカーブを曲がって姿を消してしまうと、もうすっかり元の
  いつも通りの風景になった。
  まあ、たいていこういうのはあっという間のできごとなのだ。

  さあ、片付けをしてまたいつもの感じに戻ろう。明日は会社なのだし。
  やれやれと声をかけてぼくは自分の部屋のほうに戻っていった。  



     


Flying with 'Humpty Dumpty'

2010年09月23日 | discover Japan(日本全国)

 雨の仙台から飛び立つ飛行機に、結局ぎりぎりになって乗り込んできた
    のは板東英二さんだった。

  同じ飛行機でしかも前の列だった。でもマネージャさんとおぼしき女性と
  ひそひそとお話をしていて、ざわつくのをいやがっているふうなので写真も
  撮らないでそっとしておいた。

  それが正しいマナーなのだろう。

  乗り込む前に何人かの友人にそのことをメールしたら、みんな同じ返事
  が返ってきた。

     「ゆでたまご食べてる   」

  
  食べてませんでした


      

  飛行機はすっと空高くあがり、いつのまにか太陽が見える高さになっていた。

   

    そうなると、機内は静かになり、ぼくも本を読んだり考えてみることを
    整理したりしていた。

    国内線はいつのまにかJALもANAも飲み物が有料になっていて、
    無料なのは水かお茶だけになっていた。ぼくはお茶を飲みながら
    そのいいことと、悪いことを並べていた。流行りになってきたLCCなら
    納得なんだけど、これはどういうことなのだろうか…

    なんかあったものがおざなりな理由でなくなってしまうと、それは
    まるでぼくらのせいだったみたいに言われているようで、なんだか悲しい
    気分になってきさえするのだから。
                             


    気をとりなおして窓の外をもう一度みると、翼の先には晴れ間も見える。
    大阪は晴れ間もでてきていますよ。

    機長のアナウンスもそう言っている。板東さんは小声でみんなに迷惑を
    かけないようにしながらもずっとしゃべり続けている。
    そのマナーのよさに感心しつつ、その元気さに恐れ入ってしまう。
    ああいう業種の人はタフでなければならないのだろう。

    ゆでたまごのコメントがあまりに多かったせいだろうか、なんだか
    板東さんの顔がHumpty Dumpty みたいに思えてきた。


    飛行機は伊丹にむけて着陸態勢に入る。


Frank Sinatra-Come Fly With Me




    無事に着陸した伊丹の空は仙台とはうってかわって晴れだった。


      


  大阪の友人から  が入っていた。実はゆうべからはいっていたのだけれど
  夜中だったので要点のずれた返事をしてしまっていたのだ。

  内容は夜ごはんでも一緒に食べようというものだった。

  伊丹空港を歩きながら、ぼくにはもうひとつイベントが入ったことを実感して
  モノレールに乗りこんだ。

  つい最近まで、なにも起こらない日々だったように思っていたのに。
  来る時はいろいろ続けて起こるものなのだ。

     


空港で待つ間のできごと。

2010年09月23日 | discover Japan(日本全国)
 雨は小ぶりになったのだろうか?あまり感じなくなっていた。
   
  電車の中では高校生だろうか?制服を着た女の子やら男の子が何人もいた。
  部活かなにかの試合だろうか?それとも途中の駅から通うのだろうか…


  何人かはそのとおり途中で降りて行った。何人かのグループは終点の
  空港まで乗って行った。

  にぎやかな電車のドアがあいて、外にでるとひんやりしていた。
  
                仙台はもう秋がきている  

   空港では、あと自分のまわりの人に配るためにお菓子を買って、
   さらに何人かのために萩の月を買った。これもまあお約束だから

     

  国内線、それも地方空港だと搭乗口まではあっという間だ。
  大阪行きの搭乗口にはそれでも結構な人数の人が待っていた。ツアーの
  お客さんだろうか。。。

  仙台のおいしかった  思い出を少し反芻していると、なんだかオーラみたいな
  異様な雰囲気を感じて、そちらの方向を見てみると…

   板東英二さんだった…


   大阪行きの同じ便かと思ったら隣の搭乗口にむかって通り過ぎていった。

                  

   正面から撮れない  ので、通り過ぎたあと撮ってみたら

     ピンボケしてしまった…とほほだった。

   


  そうこうしているうちに搭乗の時間になった。こういう大人数のときは
  われ先に並ぶ人波には混じらずに、ゆっくり乗ることにしている。
  これから乗る飛行機をみていると、最後の雨なのだろうか。窓にいっぱい
  流れていた。

        

さよならにはまだはやく。

2010年09月23日 | discover Japan(日本全国)

 大阪に帰るには、仙台駅からアクセス線に乗って仙台空港駅までいく。
    昔はバスしかなくて、仙台駅のターミナル(ゆうべ傘をさしながらくるくる
    歩いていた歩道橋の下にある  )から渋滞にひっかかりながら1時間
    近くバスに揺られないといけなかった。

 新しくできた鉄道が赤字なのか、大赤字なのか。あるいは意外に黒字だったり
 するのか。それはよくわからないし、ぼくの興味の範疇ではない。

 ただ、言えるのはなんだか旅の終わりのせつない気分になるのは
 いつも空港ではなく、この仙台駅だということだ。

    飛行機に乗るころには、もうふっきれている気分は、電車に乗ったころ
    にはそうなっているのだろうか。それともホームに降りるころだろうか?
    昔はバスに乗るころだったのだろうか。
    あるいは電車のホームに入るキイキイとかいう音がぼくの神経のどこか
    柔らかい部分を、ふいに刺激したりするのかもしれない。

      

   友人とさようならを言ったスタバのあと、自分が改札を通って入ってきた
   ホームを反対側に撮ってみると、それはそれでなんだかひとつの絵に
   なっているような気分になった。
   本当は品川駅でも、天神橋筋六丁目駅でも、たいした違いのない
   ほんのささいなOne of these days なのだろうけれど

   ぼくには、とてもなんだか意味のあった仙台tour になった気分だった。

       


Michelle Branch - One Of These Days



     こうしてぼくは何枚か改札の写真を撮り終わると、アクセス線の
     ホームに降りた。
     Michelle Branchが歌うように。

     アメリカのカントリーがどうして日本でもなんだか説明をつけられる
     詞を唄えるのか、ぼくにはまだよくわからないのだけれど。

     きっと彼女の感覚がぼくに歩み寄っているのか、あるいはぼくが
     カントリーな感覚に歩み寄っているのか、どちらかなのだろう。
     それが世界の画一化とか標準化とか、そんなふうに表現されない
     うちに、ぼくは考えるのをやめて電車が発車するのを待っていた。


                    さて、大阪に帰る時間だ。