Pのlog ( 大阪と上海のChouChou)

通称P。shushu(照れちゃう)ような稚拙きわまりない文面で、上海や大阪のchouchouを綴ります。よしなに。

水車 【新潟のそばを上海で】

2010年04月28日 | 上海chouchou(たべる)

 夕方にはRinNonが帰ってきた。

   部屋でアイさんの掃除・洗濯・買いものが続く間、Nonはバレエにでかけ
   Rinは家庭教師の先生に勉強を教えてもらっている。

   その間ぼくは、ネットの接続をしてみたり(無事にできたが結構めんどうだった)
   もう1冊もってきていた本を読んでみたりして待っていた。

     

   時間にして20時ごろだろうか。Nonが帰宅して家庭教師に合流し宿題を
   教わってから、それも一段落したころ。
   3人で今日はなにを食べるか相談をして、そばを食べることに決定

   そのころに家の電話が鳴った。KYOKOさんだった。
   仕事が終わるのが21時なんだが晩ごはんはどうしているか、というものだった。

   そばを食べる旨を伝え、先に店に言っておくよということになった。

   そういうことなので、と前置きして育ちざかりのはらぺこ2人に21時前に出発
   するよ  と説明すると意外にも普通に

      いいよ 

   と言われた。慣れているのか、ママと食べるほうが優先なのか。
   とくにそのどちらでもないような気がしたけれど…

   20時40分を過ぎたころ、3人でおでかけをした。
   本日の晩ごはんは、古羊路×宋園路にある 新潟へぎそばのお店「水車」。

    

   ひさしぶりにタクシーに乗って、縦と横の見間違いで宋園路ではなく桂林路
   だと、運転手と口論しながら途中で自分の間違いに気づく

   思えばこれが本日上海にきてから初めてのタクシーだったと思いつく。
   道も忘れてきているんだなあと改めて少しさみしくなったりした。
                                           
            

  今回グローバル携帯であるG9と、先程買った国内用携帯の2つを持ち歩いて
  いる。結局メールを日本語で打ったり、中国語で打ったりするのだけれど
  その面倒さも却って面白かったりする。かなり言葉も忘れているのでRinに
  聞きながら打っていると、キチンと回答が来るからおもしろい。

    あのさ。負けたからくやしいとかじゃなくて、○○できなかった残念、
     みたいなときはどんな言葉使うんだっけ?
    うーん…そうだなあ…可惜(kexi)かなあ…
    ああ、そうだね。ありがとう。

  普段言葉をつかっていると、微妙なニュアンスで単語を使い分けることができる。
  日本語でちゃんとそうしているように。

  こうして中国時代の同僚や、中国語の先生や主だった人にご挨拶ができた

  そしてG9のほうには日本からのメールがきている。
  新潟のへぎそばを食べようとしていると答えると、

     なんで上海まできて新潟料理なの

  と驚かれた。これはたしかによく言われることなのだ。
  でも、RinNonはいつも学校の昼ごはんやらで、中華を常に口にしている。
  だからたまには日本食が食べたい。ぼくはたまには中華が食べたい。
  わりとぼくはRinNonを優先している。そういうことなのだ。

  前回は優先しすぎてついに中華を食べる機会がなくなってしまった。
  今回はさすがにKYOKOさんにお願いしているので、それはないだろう。

     

   中国工商銀行のきれいな看板をこえて、小さく水車とでている廊下に
   すべりこむ。エレベータで3Fにあがると、そこだけ和風に構成された玄関が
   どんとでてきた。

   まだ現地GWには2日前にあたる上海では、もう少しお客さんがいても
   よさそうだが、今夜は21時すぎということで第一波の一段落がついている
   のかもしれない。パラパラとお客さんのいる店内。

   3人ともへぎそばを注文し、それまでのおつまみにポテトフライを頼む。
   このアンバランスさは3人ともポテトフライがスキだからとしかいいようが
   ないんだけど、RinNonも「変なの  」と言いながら気に入ったように
   パクついている。

 

   家に帰ってきたころは、まだしゃべってくれなかった2人もようやく
   ぽつぽつと話しだした。Rinとは別に2人ですでにお話をしたんだけれど
   その話はまたどこかで。

                    

      Nonがカメラを貸して、というので好きに撮らせてあげると
         下の2枚を撮った。ぼくは常にぶれやすい’intelligence ISO’に
          設定して、しかもフラッシュを強制停止させて自然光しか使わない
         ようにしているのだけれど、それでもこうやって11歳でここまで
         撮るのはたいしたものだ。

          

    

   ここの店員さんはみんな中国人の女性だけれど、日本語で応対している。
   昔ながらの姿だ。日本語を覚えたいという女の子は結構多い。そうやって
   バイリンガルを自然に志向する姿はすごいと思うし吸収力はぜんぜん
   かなわない。英語を3カ月していて、結果のでなかった  ぼくはすごく
   羨ましいところなのだ。

     

   へぎそばが到着。へぎそばとは何か。
   つなぎに布海苔(ふのり)という海藻を使い、へぎという器にくるんと
   巻き巻きにしたそばをいくつか重ねて盛りつけるもの、とある。

   海藻をつなぎにする、というのは初めてだ。味は、ふつうのざるそばよりも
   まろやかなのどごしな感じがするが。ただ固いだけのそばよりもRinNonには
   いいかもしれない。そばの好きなNonも普通に食べていたのできっと気に
   入ったのだろう。

             

   新潟なので佐渡や各地のポスターが貼ってある。新潟出身の人には
   たまらないノスタルジーだろう。こうやって海外で日本を感じる店というのも
   確かに必要ではある。ただ場所的にはどうなんだろう…というのが少し
   気になる。会社帰りに寄ってみようか、となるにはもう少しimpact がほしい
   かもしれない。

     

   3人ともへぎそばを食べ終わった頃、KYOKOさんが登場。タクシーが新人で
   ここに来るだけでかなり手間取ったという。まあすでに上2桁30番台の登録
   ナンバーの運転手も登場しているくらいだから万博にむけて少し混乱は
   あるかもしれない。そのために万博タクシーを別途設けているくらいだから。

 

  KYOKOさんは温かいそばを注文して、掻き込むように食べた。
  仕事が疲れたと何度も言って、もう大変で…と繰り返す。
  もしかしてRinNonと3人のときもこうなのだろうか?

                  

   それでもこうやって帰りには、ママにまとわりつく2人。案外そういう会話でも
   結構RinNonは満足しているのかもしれない。
   そうして急速に大人にふれてなんだかこまっしゃくれていくような気が
   しないでもないけれど。 

★へぎそば専門店 水車
  上海市宋園路109号 聖美生活広場3F
  +86-21-6208-4336
  www.0141soba.com/
                                          


水城路 【地下鉄にのって②】

2010年04月28日 | 上海chouchou(みる・くらす)
 水城駅のあたりはすごく変わったよ

  KYOKOさんはそう言っていた。新天地から駅7つ。
  改札があるのはなんとも不思議な光景だった。

        

  水城駅をあがると、工事があってずっと汚かった通りはすっきりしていた。

  

   でもそれ以外にはとくに変化はないんだけどな…

   駅の南側の建物の1FにLA PALETAができているくらいだった。

   なにが変わったんだろう。明日にでも聞いてみよう。

   

淡水路 【知らず知らずのうちに】

2010年04月28日 | 上海chouchou(みる・くらす)

 そろそろ14時。KYOKOさんも会社に戻る時間になっている。

  急いでSIMカードを買いにいこう。  新天地にいったん方向をとって馬当路を
  北に。目の前の信号を曲がって自忠路を歩くと
     ここが事務所なの
     ふうん。

  少し急いで馬当路の西隣に並行して走る淡水路にでる。
  そこはもう下町だった。
  
  

    一本道が違うだけですごく違うでしょう?
   
  KYOKOさんの笑い声がしたと思うと、電話のカードを売っている店を
  探し始めた。少し迷ってからそこの主人と大声で交渉を始める。

  その間ぼくは、写真を撮ろうかとぶらぶら道を歩いていた。

    なんでよ。私が買ったときは40元程度だったのに
     日本人だと思ってなめてるでしょっ 70元って何よっ
    そんなことないよ。充値(プリペイド携帯の度数)のカードもつけてるし。
     じゃあ50元でいいよ
    だから40元だってばっ
    信じてよ。うそだと思うなら、この近くならまたくればいいじゃないか

  そんな会話をして、ついにKYOKOさんはぼくの携帯をとりあげてSIMカードを
  設置したぼくの携帯でもって、ちゃんと充値できるか確認してました。
  相変わらずたくましい

  でも、チェックしたら充値も100%じゃなく、店が損しないように少し使った
  カードを同封してました。

   どっちもどっち。
  たくましくないと上海ではやってけないね 


            

   それでも国内携帯のほうも使えるようになったことで、KYOKOさんも
   ホッとしたらしく、じゃあ会社に戻るね  といって自忠路に戻っていった。

   ぼくは少しぶらぶらしてみた。
   家電製品の修理やさんがあった。
   自分の関わる仕事がサービス系なのでこういうことには興味がわく。
   上海でも大型量販が席捲しているが修理系はまだまだだと思われる。
   こういう小規模店舗がまだまだ支えているのだろう。

   しかし、かしださんやふるしまさんが見たらびっくりするだろうな

           

  道を渡って反対側を歩く。昼ごはんどきをすぎて、食事処は休憩の時間に
  入っている。別に食事処じゃなくたって、こういう下町だと昼はこうやって休憩
  している。トランプやら麻雀やら。男女関係なく楽しむおおらかさが面白い。

  看板をだすのが面倒なのかおかねがないのか、壁にスプレーで

    修車  

  と書いただけの自転車の修理やさんやら、天気がいいからか、玄関から
  歩道にはみだして洗濯物を干したり、電線にひっかけて乾かしてる姿だとか。

  そういうのをみると。そう、上海に戻ってきたんだなと感じてきた

   

  復興路に戻り、元の地下鉄の改札に向かう。そう10号線は古北に近い
  水城路までつながっているのだ。ついに家の近くにまで地下鉄はやってきた。

                        

   さっき降り立った交差点には、大きなビルが建っていた。
   少しこぎれいなもんと、下町と。すごく近代的なものとrenovateと。
   上海はすべて常に飲み込み、変化させながら絶えずその姿は活力に
   満ちている。

    


URBAN SOUP KITCHEN 【You Belong With Me】

2010年04月28日 | 上海chouchou(たべる)

 ひさしぶりに会ったKYOKOさんは会うなりこう言った。

 なんか学生みたい。
   見るたびになんか若くなってるんだけど…

  まあ、褒めたんだ と とっておくことにした… 

  彼女は自分で仕事をうけるかたわら、設計事務所に勤めていて今はそっちが
  忙しくなっている。もう自分でも制御できないようなほどだ。
  だから、正月の萬蔵3号店のように怒られてしまうこともままあるわけだ。

  つまり正確に述べるならば

     設計事務所に勤めているかたわら、自分で仕事をやっている

  状態に陥っている。

  それでは上海にいる意味がないのだけれど、まだ仕事があるだけ上海なの
  だから、というわりきりをしているのかもしれない。はたから見るといい部分を
  すてて、わりにあわないことだけしているようにしか見えないけれど、それは
  またぼくの眼鏡の度の問題なのかもしれない。

   

  ともかく、ひさしぶりに会ったKYOKOさんはぼくに昼ごはんを食べようと言った。
  前回正月は新天地で会ってランチをしようと事前に言われていたのだが
  そのまま部屋のカギだけ渡されるとそのまま仕事があるからまたねー
  と去っていったくらい、一事が万事こんなふうなので、覚えていたことに却って
  びっくりしてしまった。
  
  どうやら老板が日本から戻ってくる14時前までに昼ごはんを食べておきたい
  らしい。

  「会社の近くに、いつもいくスープやさんがあるからそこにしよう 
  新天地から少し離れてる下町だけどおしゃれな感じだから。」

   そう言うと、すたすたと馬当路を歩きだした。
  
   新天地を一本ずれた道だけで、まだこういう下町がある。そうはいっても
   もう道は並木道とはいえきれいに舗装されている。
   店舗の裏はこういうふうに老房子だけれどこれもイメージ的にはぼくの
   好きな風景だ

     

  そんな一角にそのスープやさんはある。
  たしかにおしゃれな店構えだ。でも2Fから洗濯物がぶら下がっているのが
  すごくご愛嬌で、まだこの一帯が洗練されていない証明でかえって好感を
  覚えたりする

          

  店内には、欧米人の男性2人と中国人女性2人のグループが先に
  ランチをとっていて、あといくつかあるテーブルのひとつには中国人の年配
  女性が同じく遅めの食事中だった。

      

   ここのお薦めはなんなの?
   うーん。スープかな。あとはサンドイッチとか。

  そしたらスープとサンドイッチにしよう。KYOKOさんはスープだけらしい。
  そういってメニューを選んでいく。スープはかぼちゃのスープを選ぶ。

                   

  欧米人と中国人のダブルデートかもしれないその組み合わせは、この店を
  すごくカジュアルでsophisticate な感じに見せている。
  だからすごくカメラを向けたかったんだけれどはずかしくてやめてしまった

 

  スープにはパンがついていた

  じゃあ、サンドイッチいらないやん…とKYOKOさんに言ってみたけどもう
  遅かった。ぼくは注文するところを聞いていなかったから。彼女は中華味の
  スープを飲みながら、屈託なく「そう?  」と言っておいしそうに飲んでいた。

  そのうち、欧米人と中国人のカップル2組は出ていった。ガラスの窓の向こうで
  中国人の背の高い美女2人は手をふって歩きだす。欧米人男子2人は
  道の向こうにわたって、タクシーを探し始めた。

  純粋なGirlfriend なんだろうか?

  ふとそんな疑問もわいたのは女性2人がきれいすぎたからかもしれない。
  あるいは欧米人の好きなChina Girl はステレオタイプなようにそうなのかも
  しれないけれど。

     

  KYOKOさんは、老板の話をいくつかして個人の仕事もいくつかすると
  ぼくのためにあとでSIMカードを買いにいこう、事務所に近くにあるからと
  言った。ぼくもGlobal携帯よりも安くあがるのでそのほうが願ったりかなったり
  だったので、素直にお礼をいった。

  それから彼女はぼくのほうはどうかと聞いてきた。
  あまり仕事の話をしたくないことは知っているので特に深くは聞いてこない。

  ぼくは機内でようやく1Q84 Book3 を読み終わったばかりで、なかなか面白
  かったよと話をして、実は最後の部分が気になってBook1 をもう一度読み返し
  たいんだと言った。
  KYOKOさんは少ししまったという顔をして、まだ読む暇がなくって…本棚には
  あると思う、と答えた。

  ぼくはかなり予想通りだよ  と応じてあげた。

  多忙だと仕事しか考えなくなるのは彼女のよい麺であり悪い面でもある。
  RinNonだって認識している事柄をいまさらぼくが気にするほどでもないのだ。

     

  かぼちゃのスープは味がいまひとつだった。スープにしては甘すぎだ。
  でもKYOKOさんの中華味のスープは悪くなかった。
  継続こそ力なり。マスター・ヨーダだってそう言いそうだ。

  でもサンドイッチは悪くなかった。上海にきて2時間後のランチならまずまずの
  成果と言えるだろう。

     

   さあ、SIMカードを買いにいきましょう。

  KYOKOさんが立ち上がる。店を出ると、さっきのChina Girl はもうどこにも
  いなくて、せわしなく物をいっぱい積んだ自転車と、隣のショッピングセンターを
  建てる作業員のせわしない数と、それくらいしか見えなくなっていた。

  Beach Boys ふうに言うならば、

  I wish they all could be Shanghai girls

  ということだ。


  素敵な女の子がみんな上海ガールだったらね    


Taylor Swift - You Belong With Me




★Urban Soup Kitchen
  上海市盧湾区馬当路280号
  +86-21-5382-2978
  http://www.urbansoupkitchen.com/


馬当路×復興中路 【地下鉄に乗って①】

2010年04月28日 | 上海chouchou(みる・くらす)

  龍陽路駅で、リニアから地下鉄に乗り換える。
    ここからはなじみの路線だ。

  

   陸家嘴を過ぎると次は、南京東路駅。ぼくが住んでいたころは河南中路駅
   という名前だったのだが、わかりやすいほうの道に名前を変更したのだ。
   それはいいことなのかもしれないが、そのせいで個人的にはここに来るたび
   ちょっとまごついてみたりしてしまう。

   しかもここがいまや10号線の乗り換え駅なのだ  

             

   ぼくのいたころは(今回このフレーズがやたら多くなりそうだ。これを使うたび
   自分が年をとったように感じて少しかなしくなる  )乗り換え駅といえば
   人民公園駅と、モノレールに乗り換える中山公園駅くらいしかイメージが
   なかったのに、いつのまにか13号線()までできているいまの上海の地面の
   下は乗り換え駅が各所にあるわけだ。

   その乗り換えコンコース。がらんとした構内を過ぎると…

     

  文字通り初乗りの、10号線があらわれた。ホームには墨っぽい駅名と
  ゴシックで簡体字と英字で表記された見慣れないホームだった。

            

   初めての場所のせいで、すこし居心地の悪さを感じながらdisplay をみて
   いると、3分で電車が来ることを報告してくれていた。

   以外にも電車の中はなかなかに混んでいて座席は満席だった。
   以前いたような物乞いなどはおらず、こぎれいにした若い女の子や身なり
   も上海人らしい服の年配の男性やら。
   日本とあまり変わらない風景だった。

 

   そして新天地に着いた。

    駅名はそうだけど、地上にでたら少し南にずれたところに出てくるからね

   KYOKOさんに教えられたとおり、馬当路×復興中路の交差点で待つことに
   した。

               

  万博直前の市内だった。
  なにかショッピングセンターを建設中なのか、まだ外観だけきれいな
  建物のそばにたたずんでいた。

       

  ビルを建てる建材を運んできたトラックの、天衣無縫と傍若無人の中間くらいな
  歩道に乗り上げんばかりの停車とか、手持ちぶさたにトラックの着くのを
  きれいなビルの壁に座って待つ、きれいでない男性群などをながめてみたり

        

  山のような荷物を自転車にのせたり、あるいはリヤカーをひきずって運ぶ
  汗をかいている男性なんかをみていると、ここはまだこれから万博とは関係
  なく発展し続けることを誰も疑っていないpower を感じた。

 

  とか写真を撮り続けていると  また携帯が鳴った

   いまカメラを向けている方向の左側をみて。
    走ってるから。 




  KYOKOさんだった。      


EXPOの喧騒直前

2010年04月28日 | 上海chouchou(みる・くらす)

 浦東には定刻通り第二ターミナルに到着した。
   
   万博の開幕を1日に控えてごった返しているかとびびっていたけれど
   immigration の通過もいつもと変わらない様子だった。
   日本のGW開始1日前にしたせいもあるだろうし、中国側のGW(黄金周・五一)
   は30日からなので、その間隙を縫って来たのは正解なのかもしれない。

  

   関空の搭乗口で待つときにすでに感じていたが、CA(中華国際航空)の機体
   でのフライトとはいえ、関空から移動する中国人が乗るたびに増えてるなあと
   いう印象。荷物受け取りのコンベアでは、荷物が飛び出す入口付近で
   せっかちな日本人や、もともとせっかちなお国柄な中国人や  、せっかち
   な欧米人が(みんな一緒やん  ようは民族性じゃなくて個人の資質なのだ)
   自分のトランクが飛び出してくるのを待っている。

   少し離れたところで待機していたぼくは、いつもそういう星回りなのか
   真ん中より少し早めくらいにぼくのピンク色のトランクが流れてくる。

     

   出口の赤外線チェックは必須になっていた。万博直前の雰囲気を感じた
   のはそれが始まりだった。


                  

   出口からトランクを押していくと、名札の書いた板を下げたお決まりの
   海外の風景を越えて歩き始める。女優さんなのかレポーターなのか、カメラ
   を従えて万博のimformation でお話をしている。

              

   そうだ。そろそろ開幕なのだ。
   五輪前にも喧騒はあったが結局そのころは中国にいなかったので特に
   感慨深いものはなかった。
   今回はなにかあるのだろうか?万博には今回いくつもりがないので、ホントに
   いまはまだ他人事のように感じている。
   
       

   ただ万博前のインフラ整備やら、通りの景色からそんなものの変化・進化
   はどんどん感じていくだろう。

   まず、空港まで地下鉄2号線が到達していた。
   噂には聞いていたけれど、これは驚きだった。あんなに距離がまだあった
   はずなのに、ついにたどり着いてしまったのだ。
   浦東空港と虹橋空港、国内線と国外線の2つの空港が地下鉄で行き来
   できるようになってしまった。
   タクシーとバス、あるいはリニアに頼るしかなかったのが一気に人の流れを
   変えてしまうだろう。

  

   でもKYOKOさん曰く、50分ほどかかるらしい。ということで今回はリニアに
   乗ることにした。
   当日の搭乗券を見せれば10元安く40元になる。日本円にして650円くらいか。
   
                    

    考えてみればこの世界初の商業用リニアに乗るのはアテンドのときくらい
    なので、帰国してからは初めてかもしれない。
    30kmをわずか8分で駆け抜ける時速430kmの電車に乗ると、それはそれで
    タクシーより安く市内までイケるのだが荷物の多さで二の足を踏んでしまう
    ことが多い。だけど、今回は地下鉄でKYOKOさんの事務所の近くまでいか
    ないといけないので、こちらを選択した。

   

  おそらくは観光客なのだろう。中国人の団体がはしゃいでわれ先に乗り込む
  のとは別の車両にすると、欧米人のいくつかのグループがいるだけでわりと
  静かな場所になった。

  リニアが静かに走りだすと携帯が鳴った。何度か声のでない不思議な状態
  が続き、ようやく声が聞こえるようになると かしださんだった。

    あれ  いまもう上海?

    そうですよ。いま電車に載ったところです。
    あ、ごめん。じゃあいいよ

  でもあとでメールで状況を教えてもらいました。ちょっとこちらに資産管理上の
  ミスがあったようです。すみません

  でも便利な時代になったものだ。普通にいまどの国にいるか設定変更する
  だけで、普通に電話もメールもできるのだから。

                

   走り始めたリニアの横に開通したばかりの地下鉄の線路が並走する。
   いつかこれに乗るときもあるだろう。そのときはどんな変化を期待して
   乗っているだろうか。


      


   リニアはだんだんスピードをあげて300kmを簡単に越えていっていた。

 


上海篇。

2010年04月28日 | 京阪(守口・門真)chouchou
 夜中には何度も居眠りしてしまったけれど、寝過ごすことはなく荷造りも
    時間前に完了。予約してあったタクシーの迎えもきちんとゆっくり座って
    応対ができた。

  6時前。この時間は朝が早すぎて、どのタクシーも尻ごみしてきてくれない。
  もちろんバスはまだ走っていないので、トモエタクシーは重宝できる

   

  守口駅前。6時20分発のバスを待つ人はまばらで、まだ少しだった。
  コンビニでいくつかの買いものをして、待っているとすぐに乗車時間になった。

                 

   前回正月に関空に向かったときは、まだ暗い時間の出発だったせいか
   すぐに寝てしまってきづいたのは、関空ターミナルだった。

   今回は普通にすごし音楽を聴きながらの1時間の旅だった。

        


  何人かの人は「GWは上海に帰るんだね」といった。
  何人かは「上海にいくの?」と聞いてくれた。

  上海には帰るのだろうか  それとも行くのだろうか。

    ある人は「家族にいる場所にいく。だから『帰る』でいいんだよ  」と言う。

    ある人は「好きな街にいくなら『帰る』でいいんじゃない?」とさわやかに
    笑いながら言う。


  じゃあ。そうしようか。

    いまから少し早めのGW。上海に帰ってきます