Pのlog ( 大阪と上海のChouChou)

通称P。shushu(照れちゃう)ような稚拙きわまりない文面で、上海や大阪のchouchouを綴ります。よしなに。

北京!

2005年07月25日 | 仕事だし。

 今回は、初めて家族を連れて北京に行きました。万里の
長城、天安門広場、故宮、明の十三陵など歴史遺産に事欠かない
北京に中国に駐在している間に一度見せておくべきと考えていた
ので、週末に移動できる今回はいい機会として活用しました。
 あいにく天気に恵まれず、一日目の天安門ではあまりの暑さに
外を歩くのも大変でしたし、二日目の万里の長城などは霧と雨の
中何もみえず、子どもにとってはただの行軍と化してしまい泣き
出してしまうなど散々な観光になってしまいました。
 ただ、月曜日以降は妻の友人のattendのよさもあるのでしょう
か、胡同や故宮・秀水街など天気もよく楽しめたようです。家族
旅行としては、GWの海南島旅行に続く2回目でしたが、総合点と
して面白かったと言ってくれたので、ほっとしているところです。

 従来の私の北京出張でのこの街のイメージは「大きな田舎」と
いった感じでした。非常に近代的になってきてはいますが、上海
ほどの驚きはまだ少ないです。政治的な中心地であることは
外国人としての生活には(4月のようなことを除けば)あまり影響
がありませんし、それよりも普段の住人の応対がおおらかであっ
たり、taxiの運転手の応対が金銭抜きで親切であったりすると
(空港からのtaxiの運転手の応対の悪さはどうにもなりませんが)
、上海のように経済感覚だけでつきあっているわけではない
人懐っこさを感じます。他の日本人スタッフもよく似た意見を出す
方が結構います。
 しかし、今回の旅行での家族の感想はかなり異なっていました。
「個性的な建築物の多さは上海よりずっと多いし、道・建物の
広さが上海とは段違いである分、余裕さからくるおしゃれさが
あって北京のほうが都会に思える。ただし日々の暮らしは百貨
店・スーパーが近隣に多い上海の方が暮らしやすい」というもの
でした。
 
 たしかに、家族の帰る最終日に食事をしましたが普段会社の
人と一緒にする食事とは一味違ったおしゃれな場所でした。単純
に、私の北京への理解がまだまだ不足していただけのように
思えます。このレストランを教えてくれたのは、休日の昼食をした
鼎泰豊(台湾の小籠包の店)で副総経理をしていた女性でした。
やはり、女性の目は重要だなと改めて感じました。街を知るには
仕事以外の時間も重要です。

 今回、残念だったことは長城が何も見えなかったことと、一度
見学したかったCOMMUNE BY THE GREAT WALLというhotelに
行けなかったことです。SHARPの液晶TVで吉永小百合が登場
するCFの舞台にもなった日本でもなじみの場所です。12人の
アジア人設計者がそれぞれ設計した12棟のvillaをもつこのhotel
は、一泊888USDからという大変高価なhotelで部屋から長城が
見えるというのも売りです。今回taxiの運転手が見つけられなか
ったので残念ですが行くことができませんでした。見学だけの
bus tourがあるらしいので、次回の北京滞在では再度challenge
してみたいと思います。


外国語ということ(その1)

2005年07月11日 | 中国つれづれ。

 やはり中国に住んでいるならば、中国語を話せるように
なるべきです。仕事のうえでも効率があがるのはもちろん、細か
な部分での情報共有ができているかという不安をいつも抱えて
の仕事は、効果的とはいえません。
 確かに中国語が話せても、会社用語や業界用語をそのまま
翻訳するというのは、とても難しいものです。日本語学科を卒業
した現地staffであっても、配属当初は非常にまごつきながら通訳
しています。その意味では、業務に関する知識あるいはIT知識
などをいかにおさえているかといったほうが重要であるともいえ
ます。
 ただし、日常生活や日々のcommunicationとしての語学は
やはり重要です。人の考えていること、現地の人の思考ルール
などは直接会話して初めてわかる部分も多いものです。

 ということで中国語の授業を毎週うけている成果の確認として
試験を受けています。うちの会社はHSKという試験(日本でも
実施しています)の8級を目標として全員の受験が求められて
います。私も5月に初めて受験したのですが、想定以上にヒア
リングが難しく点数に偏りが起こってしまい、3級しかとれません
でした。(だめじゃん)仕事が理由で授業を休みがちとはいえ、
もう少しがんばらないといけないと感じています。

 先週はTECCというもう一種の中国語試験を受けました。
これはTOEICの中国語版でこれも日本で実施しています。日本
で受験するわけにはいきませんので、こちらで探してみました。
(実際TOEICを上海で受験することも可能です。中国語で案内を
うけながら英語の試験を受けるというのは、相当しんどくて二重
苦ですが(8月後半の話にでてきます))

 TECCの試験は上海では3箇所で実施して選択が可能です。
私は浦東にある電工のマンション内で受験しました。
 人数が少ないからでしょうか。時間になると試験官の方が
受験会場まで案内してくれます。当然試験官は中国の方でした。
そして試験時間は昼ごはん直後でした。
 中国の人は時間になると、何があっても食事を優先します。
仕事であろうと客先であろうと食事が遅れると露骨にmotivation
が下がっているのが見えますし、不平として口に出したりもします。
 今回の試験は12時に受付開始でしたから、ごはんを当然まだ
食べていなかった試験官は我々の試験中に食事を始めました。
もさもさ、ばりばりという音が最前列の私には当然聞こえてきます。
さすがに予想していたので、不快というより可笑しさが先にきて
しまいました。
 そういえば、5月のHSKは日本人だけでなく韓国人や中国内
の少数民族の受験生も多く、中国系の受験生は、やっぱりばり
ばり食べていました(さすがに試験中は止めていましたが)。

 食べるときに食べるのは動物的とか行儀が悪いとか、日本人の
見方はあるとは思います。でも、食べるときには食べるvitalityは
大陸で戦闘を生き抜いてきた文化・慣習の証かもしれません。
そう考えると、「食べて体力補給した相手に負けないようにしない
と」と思うのが正解なのかもしれません。


starbucks(星巴克)

2005年07月04日 | 上海chouchou(たべる)

 中国でcoffeeを飲む習慣が根付いたのはここ数年のこと
だと聞いています。確かに4つ星classのhotelでも、お茶と同じ
ように煮立ってしまうまで置いたままにして、すっかり苦くなった
coffeeを飲まされることはよくあります。まだしっかりと根付いて
いない習慣なのかもしれません。

 しかし、上海で生活するうえでstarbucks(星巴克)は本当に
よく目にします。HPで数えましたが現在34店あります。私たちの
会社のある匯豊大厦にも1Fにあり、毎日2杯ずつ飲んでいます。

 浦東側の黄浦江沿いにあるstarbucksは、外灘を望む景色が
非常にきれいで「世界で一番きれいな景色のスタバ」という触れ
込みがあるとも聞いています。la vazzaという喫茶店と競合して
いることもあり、この場所は激戦区かもしれません。
 starbucksは台湾の実業家との合弁で進出しているそうです
が、この作戦はユニークです。北京と上海の一番有名な場所に
まず出店して話題沸騰させる手段にでたそうです。その場所は、
北京では故宮の中、上海は唯一最大の観光地である預園の中
です。
 それぞれの街で最も中国らしさを感じさせる場所に、一見ミス
マッチと思える出店をおこない、賛否両論出る中で知名度をあげ
ていく、こういう戦略だそうです。この戦略は広告代よりは安く
つくという話を聞いたことがあります。coffeeがマイナーな国に
出店する戦略としては当たったといえるかもしれません。実際、
故宮店はまだ行ったことがありませんが、預園店を見ると店舗
自体はとても狭いのです。見込集客数が少ないのかもしれません
が、現在の状況は非常に手狭に感じます。旗艦店というより
客寄せのための店といった趣なのでしょうか。しかし、かえって
常に満員で繁盛している様子に見えるため、これも作戦なのか
と思ったりもします。

 古北店や遵義路店は、欧米・日本を中心とした客層ですが中国
人も普通に見ることができます。また、新天地店・人民公園店など
繁華街のstarbucksはもう既に中国人を非常に多く目にすることが
できます。あと数年で、もうどこに行っても煮立っていないcoffeeを
飲むことができるようになるかもしれません。