Pのlog ( 大阪と上海のChouChou)

通称P。shushu(照れちゃう)ような稚拙きわまりない文面で、上海や大阪のchouchouを綴ります。よしなに。

そうそうトイレ。

2004年11月29日 | こんなことがあるんだ。へえ
 北京市がオリンピックまでに公衆トイレの大改善に
取り組むと発表したそうです。市内のトイレを星をつけて等級
分けし(4つ星は各個室毎にテレビつき!)する、男女の空間
比を4:6にする・・・などです。
 どうして一律にレベルを標準化してきれいにするとかいった
考えにならずに星をわけてしまうのかが不思議です。
 また公衆トイレは衛星を使ってインターネットで場所の検索が
できるようにもするそうです。まだ携帯でインターネットを活用
するほどではない中国において、インターネットを使える場所を
探すのと、公衆トイレを探すのと、どちらが早いか考えたのだろ
うかいう疑問がわきます。
 いずれにしろ、国内の発展の落差を電力として急進してきた
のが中国です。このトイレの発想も「使える人は誰でも使えます」
ということなのでしょう。
 平等ではなく、公平。  
 携帯電話の普及率は平均28%と言われていますが、最近の
ニュースで上海が53%ということでした。今回私の担当システムの
構築にあたって、携帯の所持率向上が問題になってきています。
(だって携帯で情報送ってもらうことにしたからね)落差のある
中国ですので、もしかすると今後地方に展開するにあたって、
ますます所持率が下がり、苦労するのだろうかと心配になって
きています。(一応考えたんだけど、多分大丈夫という現場意見を
採用しました) 
 販社の担当者や責任者に聞いてもきちんとした数字が帰って
こないところを見ると気になっていないようです。とりあえず上海・
北京の所持率向上策に注力していますが、来月残りの地区の
説明会のころにはニュースで知るよりもずっと地方の発展度合いを
実感することになるでしょう。

辞めちゃうってこと

2004年11月22日 | 仕事だし。

 今回は「辞める」ということについて。  
先日、サッカーのワールドカップの一次予選がありました。
日本は順当に勝ち上がりましたが、中国はよもやの予選敗退
となりました。しかも最終戦は香港に7-0と大勝しながらクウェ
ートに次いでの2位となり、涙をのみました。
 翌日私のみたCHINA DAILY紙は、泣いている女の子の大きな
写真とともに監督のアリ・ハーンとその戦術システム、さらには
選手の高齢化にまでふれ、批判めいた論調でした。
 結局、アリ・ハーン監督は今年アジアカップの日本戦とW杯
予選のクウェート戦の2敗だけでしたが、どちらも致命的な試合
だったため辞任となりました。前任のボラ・ミルティノビッチ(率いる
国が常にW杯出場⇒決勝トーナメントに進出することで有名。
中国は出場まででしたが)と比較するのは、確かにかわいそうな
気はしました。中国はまだ日韓と比較すると距離があるように
思うからです。
 さて、サッカーはやむなくの辞任ですが、中国人は自分のstep up
の一環として会社のjob hoppingをします。赴任前からそのことに
ついては聞いていたのですが、先日ついに影響がでました。
 担当のシステム導入に強力な推進力をもってひっぱってくれて
いた総公司の企画課長が今月いっぱいで辞めてしまうことになった
のです。ITだけでなく、さまざまな業務・テーマ推進に影響をもち、
よい意味で現地スタッフの柱であったので、大きな痛手という言葉
だけでは表現しきれないほど、呆然としています。
 認識はしていても、まさかこんな主力メンバーが・・・という思いです。
まだまだこれから導入があり始まったばかりという状況のなか、
後任の育成・動機付けをしながら推進していくというのは、本当に
日本ではありえなかった困惑する作業です。
 今回私が特に原因となるものはないように思えます。転職先の
明らかにcompetitorの企業の名前と役職を聞くと、やはりjob hopping
といえます。今後、自分としてテーマ推進において、どう気をつけて
いくのか、明確な答えは持っていません。 主力メンバーの欠如が
ありえることとして推進するのは勇気がいるし、リスクのとりすぎとも
思えます。やはり日ごろの自分のまわりの担当者に対する意識付け
の仕方、あるいはローカルスタッフのモチベーション維持にむけ、
自分は何ができうるか考えることくらいかと悩んでいるところです。


*後記
 実は彼は愛着があったのだけれど、日本人スタッフとも軋轢で
 辞めてしまったという話でした。上記の話が決して誤っているとは
 思いませんが、普通に日本人と同様の考え方を持っている人
 だってちゃんといるってことです。なんたって13億人いるんだから
 当然かもしれないけど。。


日本で聞くのと・・・

2004年11月15日 | 文化って大変だね
 日本では潜水艦の事件が大きく取り上げられています。こちら
では実はまだみたことがありません。 最近、中国語の勉強で
見出しくらいは見るようにしている「新京報」にも、それらしい記事
は見当たりません。 
 デリケートな外交案件なのかもしれません。もしかすると「潜水
艦」を中国語でなんと表現するのかわからない私の見落としかも
しれません。しかし皇族のご成婚決定の記事は理解できました
ので、多分やっぱりないのだと思います。 記事を違ったように
表現する、あるいは掲載しない。国家というと大仰ですが、いままで
いた日本と違う場所にいるのだと感じる瞬間です。
 政治なことをここでは論じません。ただ、スピードも文化も違う
場所で日本とは違うハイスピードで、なのに基盤づくりからおこな
っている現状を思うと、IT構築にしろ仕事のプロセスにしろ日本とは
異なるような進め方があるような気がしてなりません。
 後発性の利を得ようとする場合は他人の経験値を参考に進める
ことができるはずです。ただ、そのための基盤(ここでは仕事の
進め方について)ができていないので、もどかしいほどのスピードに
なりがちです。 ここでめげてはだめなんでしょうけれど・・・

初めてのアテンド

2004年11月13日 | こんなことがあるんだ。へえ
初めて会社の外の人をアテンド。日本にいる頃に東京に
あった業界の集まりで、同部門の他社の方々(みんな僕より
上です)のアテンドをしました。私ともう一人の方がみんなと知り
合いで、僕らが上海にいるうちに一度行こう!と行ってくれたの
です。ありがたい話です。

 だけど当日はあいにくの雨。人数の関係でタクシー2台でまわ
すことになってみたり、初めての経験で大変でした。雨の上海・・
大変だった。もう一人の方が夜は主でアテンドしてくれたので
少しゆっくりしましたが・・・

 上海蟹をみて「あ、もずく蟹だ!」と見破って割り方
もすぐわかったりして・・おじさんパワーってすごいなあって思い
ました。先ほどご卒業(一足お先にご定年)され、バイクに株に
パソコンに旅行に・・と八面六臂の活躍のおじさんが、ぽつりと
仰いました。

 ああ、この上海の交通事情なつかしいなあ・・日本もこうだった
よ。誰も交通マナーなんて守らなくて・・でも大丈夫。上海だって
ちゃんと落ち着くよ。

 にこにこ笑いながら仰ってました。ふうん、そうなんだ・・日本も
そうだったんだ・・でも・・・
上海の交通マナー・・・よくなる日がほんとに来るのかな・・・


やっと導入だ

2004年11月08日 | 仕事だし。

 担当していたシステムが先週月曜日より本番となり
ました。初めての中国でのシステム導入、また中国産の
パッケージの活用は 自分でも初めてだけに非常に予測しづ
らい導入推進でした。
  結果としては、本番稼働後、一週間・金曜日になんとか
安定着地したと判断できる成果となりました。ただまだ2つの
分公司に導入しただけであり、予断は許さないのですが。また
今回携帯電話でデータ伝送することにしたのですが、通信
方式の関係かIPカード会社のうち一部で接続できないという
事象も発生し、量販店舗にいる全販促員のうちの80%の
導入に留まっています。収集率はさらにその80%強です。
まだ充分な成果とは言えないかもしれません。
  今週以降、総公司と連携して推進していきます。
  今回の導入で感じたことは 
①「プロジェクトマネジメント」の実施レベルにまだまだ差があること
    ・スケジュール作成と管理    
    ・それに基づいた各項目の実施推進・フォロー
    ・課題の提起・報告   
  ここまでしかないことです。
    ・進捗遅れの原因究明と対策立案・提案
    ・課題の解決案・実現プロセスの提示
    ・解決の見極め   
  といった点がまだ不充分です。
②現場(業務・情報部門)にまだ「やらされている意識」がある
    ・仕事の目的があいまいになっており、量で判断する
    ・課題の提示はするが横の連携意識が弱く解決への
     意思が薄い⇒解決責任をあいまいにする
  といったところです。
 毎週のブログのようにこれを中国人の特性と言うつもりは
ないのです。ここは慣れの問題があるように思います。上記の
ような問題を重要視する環境になかったことが課題であり、
ここを意識して事前にこういう仕事の重要性に慣れてもらわな
かったことを反省しようと思います。
 とはいえ、確かにすごいと感じる部分もあったのです。日々の
問合せ件数を少人数でこなす能力や、課題解決案の提示後の
販社内の通達の伝送スピード、あるいは販促員のメール入力の
適応力などです。  

 新人に導入推進を任せていること、さらには現地の販促員管理
者も 20代前半であることから来る甘さに振り回される苦労も確か
に多々ありましたが、自分として上記についてどう意識付けして
いくか、その手法が一番頭の痛いところです。

 まあでもうまくいったことは自分の中ではよしとしているんだけど。
これって上海の他の会社でも通用するって思うので・・

 なんだか今日は冷泉彰彦さん口調でした。すみません


そうなんだよねえ

2004年11月01日 | 文化って大変だね
 毎週村上龍さんのメールマガジン Japan Mail Mediaを
読んで勉強しています。この中には経済・政治・文化の記事
がさまざまな職業の方から投稿されています。
 この中で中国について不定期に連載する、ふるまいよしこ
さんというジャーナリストがいらっしゃるのですが、今回の記事
は上海についてでした。(そもそも主題は中国におけるアメリカ
大統領選の影響についてでしたが)  
 いつか私も上海についてと思いながら北京在住のふるまい
さんに先にコメントをされてしまいましたが(それはそうですね。
プロですから)やはり内容は上海絶賛といったところです。
「センスを生み出す力、イベントを起こし身近で体験できるように
する活力」といったところでした。北京の大陸性、広州の生活感
とは明らかに異なり、確かにこの街はあらゆる文化を吸収して
います。
 大阪や東京と明らかに異なるのは、それぞれの国を「そのまま」
吸収しなおかつ飲み込んでいることです。そして消化もしていない
そのどろどろした形のまま存在させて、それそのことを上海文化
と言い切るのがセンスというところなのでしょうか。
(うまく表現できません。北京は中国らしいけど上海は日本に似て
いると仰る方々への少しだけの抵抗です)
 土曜日の昼間に入った食堂で流れていたテレビに、浜崎あゆみ
のLUMIXの CFが「日本語のまま」放映されていました。日本では
中国語のままあるいは韓流だからといってハングルのまま放映
するなんてことはありえないな、そうこういうところなんだと思い
ました。
  さて、担当のITシステムが今週本番稼動します。私にとって初
めてのシステム導入です。ここに至るまでのプロセスはたくさん
課題がありました。遡るうちにコードの件まで口をはさまざるを
得ないほどでした。
 もしかすると中国には中国流の導入プロセスがあり、今回はうまく
いくのかもしれません。ただ日本的なプロセスでは大きく不安を
もったスタートです。
 どちらにしろ課題をすぐ明確にし、今週中に安定化させるべく
日々推進していこうと思います。