Pのlog ( 大阪と上海のChouChou)

通称P。shushu(照れちゃう)ような稚拙きわまりない文面で、上海や大阪のchouchouを綴ります。よしなに。

花市場

2005年03月28日 | 上海chouchou(みる・くらす)

  贋物ブランド品で有名な襄陽市場の少し南東に、花市場
があります。生花・造花・花器など花にまつわるものを売る店が
たくさんあります。
 一見小さくて小汚い感じなので躊躇しますが、入るとなかなか
活気もあり、こぎれいな場所です。

 うちの奥さんはここで百合が7~8本入った花束を買っていました
が、値段も15元(220円くらい)程度と、日本では考えられない安さで
買うことができます。(よく大阪の新地などで高価そうな大きな花束を
見かけることができますがあの量のイメージです)中国語の先生も、
先日彼氏に腕いっぱいのバラの花束をもらったと言って喜んでいま
したが、確かにこのレートであれば腕いっぱい購入しても、大学生で
手の出せる範囲の出費で済みそうです。

 文革前の中国では、花は資本主義の贅沢の象徴として忌み嫌わ
れ生花業者も野菜・米などの生産に切り替えざるを得ないなど、ずい
ぶん苦労したようですが、現在では広東省の順徳に非常に大規模な
市場ができるなど、日本(世界最大の生花消費国だそうです)への
輸出あるいは国内消費に対応して、大規模ビジネスに発達している
ようです。

 上海でも市民の経済レベルの上昇に対応して花屋さんの姿をよく
見かけます。日本で生花ビジネスについて勉強し、上海の地下鉄
構内で花屋のチェーンを始めた女性のインタビューがネットにも掲載
されています。
 一方で、夜の南京路あるいは古北などの繁華街で、小さな子どもが
(きっとあの子たちは戸籍もなく売られてきたのでしょう)一生懸命花を
売っている姿を見ると、確かに生花というのは中国の発展の象徴で
あるとともに、貧富の差が拡大してしまった課題の象徴でもあるのだな
と感じます。この国は貧富の落差で発展してきました。全国一元的な
発展あるいは貧富の差のない経済発展というのは社会主義的な日本
人の妄想なのだと思います。
 個人的には、今後もこの低価格で花が買えれば家の中は華やか
ですし、家族も円満ですから問題がないところですが昨今の政府の
農業振興策は少し影響があるかもしれません。
 値上がりしたらどうしましょう


インフルエンザ・・

2005年03月23日 | 中国つれづれ。
 金曜日の夜からひどい熱で、赴任以来初めて病院へ行きました。
B型インフルエンザということです。今朝(火曜日です)まで寝込む
ことになりました。予防はなかなかできないんだけど、もう少し健康
には留意していかなくっちゃね・・・

ねいほー(こんにちわ)

2005年03月20日 | 仕事だし。

 さて、広州に出張しました。今回で4回目になります。
以前のブログにも書きましたが、広東地区の人は普通語を話し
ますが広東語の訛りがきつく、現地のスタッフを上海から連れて
行ってもわからないときがあります。
今回はそれなりに自分でも準備をしたつもりで挨拶くらいは・・・
と思って勉強はしたのですが、広東語はさっぱり通じませんでし
た。微妙な巻き舌の加減がだめみたい・・

 あとで聞くと10年住む他の地区からきた中国の人が未だに
広東語が話せないと嘆くそうですから、付け焼刃ではうまくいか
ないのは当然かもしれません。

 昨年からの温家宝首相の農業優遇政策のあおりを受けて、
都市への人口流入が減り、発展スピードの打撃を受けたのは
広州・深センを代表とする珠江デルタ地帯だという記事が、数
日前の「中国競争力の高い都市ranking」としてネットに掲載され
ていた記事には記載されていました。
 確かに、以前と比べてタクシーは「メーターを出さない、領収書
をきらない」などガラが悪くなっていました。(治安の悪さは相変
わらずのようですが、前より深くなった気がしました)

 ただ、仕事においてはうまくできたように思います。もともと広州
地区は、営業面でも物流面でもうまく進めていると感じられる地区
でしたが、あらためてその理由を見た気がします。
 まず、他の地区と違う点は、新しいしくみ・プロセスの導入に
対していろいろ否定的な意見もでますが、最後に導入を主体的に
決めてくれた点です。「まずは使ってみよう」という意志がありまし
た。「仕事のやり方も変えてみよう」まではまだありませんでした
が、すごくありがたく思いました。現地のトップが違うと仕事もうまく
いくんだなと感心しきり。まだ紆余曲折はあるでしょうけど、とりあえ
ず「むこーい(ありがとう)」というところでしょうか。

 通じないんだよなあ・・・


お茶市場

2005年03月14日 | 上海chouchou(みる・くらす)

 週末に茶叶市場というところに行ってきました。上海には
いろんなモノの市場があります。有名な襄陽市場(服、時計など
の偽者市場)から花市場、動物の市場あるいは子供服・漢方薬
・・・。家族がきてから初めて知ったところも多く、最近は生活感
あふれる行動パターンに変わってきました。

 さて、茶葉市場ですが実は上海にはいくつかあるようで、大統路
というところにあるこの茶葉市場もその中のひとつらしいです。
場所は上海駅の北側に位置しています。駅については一度別に
ブログにのせたいと思うのですが、北と南でうそのように開発状況
が違います。北は戦前の上野駅、南は現在の渋谷といった感じ
でしょうか。北は、荷物をもってあわただしく動く。どこかにいくのか
帰るのか、南は買い物をするのかいつもの上海の様子です。人
たちの生活レベルが南側とあまりに落差があるのです。タクシー
も自転車にリヤカーをくっつけたものがたくさん走っていて、本物の
タクシーは北側から出ない運転手も多いらしく、家に帰る際に最初
に拾ったタクシーは「地理がわからないから」と乗車拒否された
ほどです。

 茶叶市場はその街の駅に近いところにあります。茶葉・茶器など
を売る店がところ狭しと百軒近く並んでいます。派手な呼び込み
はないのでじっくり観察しながら買うことができます。
 また、買うときには必ず試飲させてくれます。おなかがお茶だけ
で満腹になってしまいそうなほどいろんなお茶を飲みました。
 鉄観音・龍井・プーアル・茉莉花・人参烏龍・・・中国独特の作法
(お茶で茶器を洗いながら、よい色になるまで何度も入れなおす)
を面白く眺めることができてとても興味深いものがありました。

 茶は中国が原産であるとのことです。紅茶もそういえばアヘン
戦争の原因となったと昔世界史の教科書にもありましたし、中国が
原産ということになります。市場でも安徽省産の紅茶を試飲させて
くれました。
 (インドにも樹はあったようですが、アッサムに樹を植えたのはイギリ
ス人、生産指導したのは中国人とのこと)

 鉄観音は年2回栽培されること。春ものは味を楽しみ、秋ものは
香を楽しむ。ただ、混ぜて両方を満たすということは専門家でも
難しいそうです。値段は高いものならば500g一万元はする(私たち
はもちろん一般的なものでした。100元)とのこと。どこでもぴんきり
というのはあるということです。私には100元で充分でした。
 いろいろ教えてくれたお客さんは、日本で勉強し現在は株の取引を
しているそうです。上海の茶の目利きの中では36本の指に入ると
言っておられました。36本という、多いし中途半端な数のせいでどこ
まですごいのかよくわかりませんでしたが、親切な店の方とそのお客
さんのおかげで、楽しいときを過ごせました。
 (あ、あと連れて行ってくれた川村さんどうもありがとうございます)


婦女節。

2005年03月08日 | こんなことがあるんだ。へえ

今週はかなり仕事がばたばたしてます。。
今日は8日です。国際労働婦人デーにあたります。
  3月8日がそういう日だということを日本で意識することは
全くありませんでしたが、こちらでは本日女性社員は半日休暇
になっていますので、非常によくわかります。
 これは外資系企業であってももちろん同様で、午後から出社
する社員あるいは午後にいそいそと帰る社員とさまざまで(たい
てい午後に退勤というパターンみたいでしたが)、疲れていた
私にはとてもまぶしく見えました。

 中国で「婦女節」と呼ばれるこの日は1949年に始まったと
書いてありますから建国直後にはもう保証された休日であった
ことになります。ちなみに台湾も同じ習慣だというのは興味深い
ところです。

 都市部ではこの日は、観光地やショッピングなどで女性割引
が多いなど、女性を元気にさせてくれる催しも多いとのこと。いつ
も男性を圧倒させているイメージが強い上海女性ですが(これは
私見ではなく老若男女問わず共通の意見です)、婦女節はます
ます元気にさせてしまう日のようです。
 休日が少ない中国ですから、このような取り組みがある(他にも
軍人、教師などの日があります)のは需要喚起の側面からもよい
ことだと思います。

 ちなみに一般のサラリーマン男性が恩恵にあずかれるのは
5月4日の労働節だけで、しかもこれは黄金週間中にあたり、
まったく意味がありません。少し悔しいので、今日が婦女節である
ことはもうしばらく奥さんには内緒にしておこうと思っています。